看護教育 57巻8号 (2016年8月)

増大号特集 論理的に書こう!

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 前号では,論理的に「話す(聞く)」ことを取り上げました。今回はそれを「書く(読む)」という視点から再考します。引き続き,「論理的に考える」のではなく「考えた後で論理的に整理して話す(書く)」のだということを念頭においていただきたいと思います。

 「話す」ことに比べれば,「書く」ことに関して教員はまがりなりにも学びの経験を積んで来ています。また,上記のように「考えた後で論理的に整理する」ための時間は,「話す」より「書く」ほうが,たいていの場合は多く取ることができます。それでも「論理的に書く」のが苦手という人は少なくありません。これは,「論理的」という言葉の理解と,効果的なトレーニングの不足が原因の1つではないでしょうか。

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ロジカル界の不思議

 一時期ほどでもなくなったように思うが,「ロジカルにシンクしようぜ」「論理的に書こうぜ」という掛け声はまだまだ喧しい。そして,汗牛充棟とは言わないまでも,「論理的思考ノウハウでウハウハ」系の本はいまでも書店のビジネス本コーナーの重要な一角を占めている。

 こんな具合に巷には,論理的に思考し,話し,文章を書くにはどうしたらよいのか教えて進ぜようという言説が溢れかえっている。しかし,不思議なのは,「どうしたら論理的にほにゃららできるのか」を問う前に答えておかねばならないはずのもっと重要な問題,つまり,「なぜわれわれは論理的にほにゃららしなければならないのか」,あるいは,これと重なるけれども「どういうときにわれわれは論理的にほにゃららすべきなのか」,という問いに,明確な答えが示されたためしはないということだ。それどころか,これらの問いそのものが明示的に問われることも滅多にない。これを問い始めると,いずれ「論理的とはどういうことか」に答えなければならなくなってしまうからだろう。

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「書くこと」のトレーニングがされていない看護教員

戸田山 高口先生は,看護教員の養成講習会を担当されているということですが,看護に携わる人を育てるという教育プログラムのなかで,なぜ論文を書くとか論理的に書くことが重視されるのか,つまり,看護師に必要なたくさんのスキルのなかで,論理的に書く力はどう位置づけられているのか,そのへんを教えていただけますか。

高口 看護というのは,実践の科学といわれますので,その実践のなかにある知をきちんと伝えていかないといけない。その知を論理的に整理して,伝わりやすい形で言葉として表現できるということが大事で,そうすることが看護の研究というものになっていくと思います。

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はじめに

 前号(57巻7号)の特集で,論理と論証モデルについてお話ししました。その内容の簡単な復習から始めましょう。論理的思考という言葉をよく聞きますが,「論理的に思考する」のではなく,思考した後に論理がそれを整えるのというのが順番でした。したがいまして,論理的に書く場合も,一旦書いて表現した思考を,論理的に振り返ることになります。

 論理的に整えた思考を使って自分の考えを明確に示すには論証構造が必要でした。論証とは,根拠。だから,主張。なぜなら,論拠という推論構造のことでした。

 今回は,論理と論証モデルを背景に,いったん書かれた思考内容を論理的に表現するための簡単な工夫をお話します。その工夫とは次の3つです。

①一文一義で書く。

②パラグラフ構造を使う。

③アウトラインを書く。

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 読者の皆さんは,論理的な文章が書けるようになるためのヒントを求めて,本特集を読まれていることだろう。最終的に実践報告や研究論文を書くことを念頭に読まれている人も多いかもしれない。本稿では,その前段階,すなわち,もう少し小さな文章で「論理的に書く」ことを練習したい。1段落から3段落くらいの文章をイメージしてほしい。ここで練習して身についた技能は,その後どのような大きさの文章にも当てはめることができ,多様な場面で活用できるものである。

増大号第2特集 看護学生・教員エッセイ─入選エッセイの発表

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【学生部門】

柳田邦男賞

負の感情からの気づき 門脇詩織

看護って,愛だと思うのです。 本間陵太

宮子あずさ賞

彼 原のぞみ

【教員部門】

該当作なし

学生部門講評

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現場と“本物の知”

 私が作家として事件や事故や災害などの取材をするときに大切にしているのは,第1に何はともあれ現場に出かけ,現場に立って,全体の状況を五感で感じ取ること。第2にたとえば事故であれば期待あるいは車両などの壊れ方など,つまり現物を,しっかりと見ること。そして第3に,当事者・関係者の話を聞くこと,の3点です。看護学生にとって,臨床の現場で学ぶというのは,現場取材と同じではないかと思います。臨地実習で学んだり感じたりすることは,教科書などで知識や理論を学ぶのと違って,五感が動員され,全身に浸透し,血肉となるかたちで,“本物の知”となるのです。看護学生のエッセイを読むと,すばらしい“本物の知”の学びをしているな,と感じます。

捨てる勇気 宮子 あずさ
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 エッセイ賞の選考も,2年目となりました。まずは,入選したみなさま,おめでとうございます。

 大学,短大,専門学校。あるいは2年課程,3年課程。相変わらず看護師になるルートは複雑ですが,どれを選んでも看護師になるためには臨床実習に出なければなりません。

学生部門

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 私は,成人看護学実習Ⅲ(終末期患者の看護)の実習で,神経筋難病のAさんを受け持った。Aさんは,約10年前に,慢性炎症性脱髄性多発神経炎を発症された。Aさんは,人工呼吸器を装着され,唯一動かすことのできる,少ない動きでパソコンに文字を打ち込む装置“伝の心”を右顔面の筋肉で,使い,意思伝達をされていた。私は,Aさんと出会う前までは,初めて受け持つ言語的なコミュニケーンが困難な患者様に対して,緊張や不安で胸が一杯であり,Aさんの元へ足を運ぶことでさえ,恐怖に感じていた。

 私は,Aさんに「初めまして。これからAさんを受け持たせていただくことになりました。よろしくお願いします」とあいさつした。するとAさんは,右半分の口唇を上方に引き上げ,応えてくださった。私は,Aさんの反応に少し緊張がとれたような気がした。しかし,病室を訪れても,何をすればよいのか,何を話せばよいのかわからず,不安や恐怖の感情は消えることがなかった。よく聞くと,実習のメンバーも同様で,初めて言語的コミュニケーションが困難な患者さんを受け持つということで悩んでいた。

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 私が高校2年生のとき,祖母が脳梗塞で倒れ片麻痺になりました。祖母は大好きだった編み物もできなくなり,言葉をうまく発することもできなくなりました。リハビリも一生懸命がんばりましたが,再び脳梗塞を起こしてしまいまったくの寝たきり状態になってしまいました。経鼻経管法で栄養を摂るようになり,吸引も必要となりました。吸引されるたびに祖母の顔は苦痛に歪みます。私は苦痛に歪んだ祖母の顔を見ることができませんでした。そしてあるときから祖母は両手を拘束されるようになり,私はその光景を見たときひどくショックを受けました。私はそのできごとをきっかけに医療の在り方,看護の在り方について考えるようになりました。

 その後祖母は闘病の末亡くなり,私は看護の道を目指しました。

【宮子あずさ賞】彼 原 のぞみ
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 「おい」

 お腹の大きな彼は私をいつもこう呼ぶ。彼は末期患者であるが未告知であり,「いつかは元気になって看護師をデートに連れて行く」と毎日言って過ごしている。部屋には筋トレ用のダンベル,杖の代わりに登山用ステッキがあり,病室とは思えない空間。抗癌剤の副作用が出現して苦しいはずだが必ず香るオーデコロン。嘔吐をくり返しているのに冷蔵庫には栄養ドリンク。男気いっぱいの彼はオムツの上からトランクスの重ね着。

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 連日厳しい暑さが続くなか,私が対面したのは,大腿骨転子部骨折の手術を施行された山田さん(仮称・女性・90代)だった。

 術後1日目,受け持ちの挨拶をさせていただくと,私の挨拶に,「よろしくお願いします」とまだこのときは返事をしていた。娘さんが術後すぐから付き添われ,「お母さん,よくがんばったね」「お母さん,痛いとこない」と繰り返し声掛けされており,心配されている様子をうかがい知ることができた。山田さんはほとんど目をつむってみえたが,娘さんに声掛けされるたびに,目を開け返事を返していた。

生きることへの思い 大矢 卓司
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 運転中,危険を感じて咄嗟にブレーキを踏んだが,目の前が真っ暗になった。寝入ったような感覚の後,痛みで目を覚ました。確かに痛いのだけれど,今まで感じたことのない違和感に底知れぬ恐怖を感じた。目を開けるとそこにはマスクをした医者らしき男がいて,「わかりますか」と大きな声を張り上げていた。事故に遭ったということは記憶を辿って想像できた。問題は痛みと同時に覚える違和感だ。どこが痛くてどこに違和感があるのか。医者に,「さわっているのがわかりますか」と聞かれ,自分に起きていることが直感的に理解できた。違和感は,両手両足の感覚がまったくないせいだった。首や腰,体中が痛いはずなのに,それを忘れてしまうくらい血の気が引いたのを今でも鮮明に覚えている。

 信じられるか。さっきまで働いていたのに,こんなことが信じられるだろうか。

虹色の雲に願って 小林 珠生
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 Aさんとの出会いは,各看護学実習が本格的に始まった,2年生の2月の頃だった。Aさんは,難病のため,長期入院をされていた。Aさんは話をされることが好きな方であったため,実習初日から,ご自分の病気について,「難病ってのは,なんでなるのかわからんのよね。私の病気は,免疫が自分を攻撃する病気でしょ。なんでなんかね。でも,今まであったことで無駄だったことはいっこもないからね。この病気も,死ぬときには,いい経験になったって思うのかな」と話してくださった。

 私は,Aさんと会話を通して,Aさんの不安なこと,好きなこと,お孫さんのことが大好きであることなどを知ることができた。特にAさんは,短歌を詠まれることが好きで,新聞の短歌コーナーにも応募されており,よく掲載されていた。

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 私は,看護師としてだけではなく人間対人間として「誠実であること」「患者とその家族に寄り添う看護」を大切にしたいと考え,実習に臨んできた。「誠実であること」ということに関しては臨床に出てからも自分のなかの柱をしっかりともち続けることで可能であると思う。けれども,「患者とその家族に寄り添う看護」ということに関しては,学生の間は受け持ち患者が1人のため十分なかかわりを持てるが,看護師として多忙な業務を行うなかで,複数の患者を受け持ち,1人ひとりの患者各々に寄り添うのは不可能なのではないか,という思いもあった。しかし,統合看護実習において,その思いが変わる出来事があった。

 実習3日目,自分の受け持ち患者ではなかったが,その日の指導担当看護師の受け持ちのなかに,末期癌で翌日ホスピスへ転院するA氏がいた。以前から,A氏が看護師に対していろいろと要求を出し,自身の要求が通らないと怒りを表出していると申し送りで聞いていたため,私は難しい患者さんなのかな,学生の私が一緒に行っても大丈夫なのかな,と少し不安を感じていた。朝の申し送りにて担当看護師から,A氏が,ホスピスに転院する前に,もともといた病室に移りたいと言っていること,病院内を最後に散歩したいと言っていることが伝えられ,手の空いているスタッフにその都度手伝ってほしい,という依頼があった。A氏はADL全介助であり,臥床の状態でしか移動ができず,また,長期間に及ぶ治療の副作用により嘔気,倦怠感が強く,骨折のリスクも高いため,車椅子に移乗するにも看護師6人掛かりであった。実習病棟は,泌尿器科,婦人科,小児科の混合病棟で夜間の救急の受け入れも行っている病棟だったことから,私は申し送りを聞きながら,こんな忙しい病棟で,患者の要望に寄り添って応えることができるのだろうか。病室の移動をして,更に散歩なんて可能なのだろうか,と疑問を感じていた。しかし,担当看護師がA氏以外の患者のケアを終え,「Aさん今からお散歩に行きますので,お手空きの方はお願いします」「Aさんのお部屋の移動をお願いします」と声をかけると,ケアの合間を縫って,同じチームの看護師だけでなく,他チームの看護師や師長も駆けつけ,A氏に声をかけながら介助を行っていた。散歩と病室の移動を終えたA氏は,担当看護師の手を握り締め,涙を流しながら「本当にありがとう。本当にうれしかった」と何度もお礼を述べていた。A氏の家族も,「最後までわがままばかり言って,本当にすみません。でも,(A氏が)すごくうれしそうで良かった」と話していた。看護師は皆,笑顔でゆったりと介助しており,急性期病棟でありながら,ホスピスにいるような,ゆったりとした穏やかな時間が流れていた。私はこのとき,病室の空気が一体感をまとっているような感覚を覚え,患者に寄り添う看護とは,正にこういうことをいうのだと衝撃を受けた。そして,モヤモヤとしていた頭のなかの霧がスッキリと晴れていくような感じがした。

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 とある夜勤明けの朝,激痛が走り腰が曲げられない状態になった。帰宅して痛み止めを飲み就寝。だが次の日の朝,起き上がろうとしたら腰にさらなる強烈な激痛が。声にならない声。心のなかで「あっこれは……」事態を悟った。

 しばしベッドの上で考えた。起き上がる方法をいろいろ試してみた。その結果,右側臥位がいちばんベストだと辿り着き,起き上がり成功。立ち上がりも机を支えに成功。ホッと一息つき歩き出す。歩く姿は,腰の曲がったおばあちゃん。病院に行くために,もそもそ着替え,いざ病院へ出発。

私の原動力 仁賀 正子
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 まさか,私が看護師を目指すことになるなんて思わなかった。3年前,夫と離婚し滋賀から実家のある松山へ3人の子どもたちと一緒に帰ることになった。当時37歳であった私は,ハローワークで仕事を探したが,資格がないこともあり再就職が難しかった。仕事をしながら看護師の資格を取得できるという情報を聞き,悩みに悩んだが一人で子どもたちを育てていくためには,この道しかないと思い看護師をめざした。看護学校の准看護師科に合格することができ,午前中は学校で午後からは病院の看護助手として働いた。

 生活のためにこの道を選んだ私は,実習で患者に対して後ろめたい気持ちがあり,何事にも消極的であった。「こんな私が看護師になってもよいのか」という思いを拭うことができないまま2年の実習に入ってしまった。

私が目指す看護 西山 育代
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 「ほら,お母さんもついて来てくれてるよ」手術室へ向かう私に看護師が声をかけた。「来なくていい。あっちに行って」私のすぐそばをついてきていた母をちらっと横目で見てそう言い放った。

 “幸せな家庭をもつこと”私にはもうそれを叶えることはできない……。まだ18歳。卵巣がんという病気を理解するには余りにも若すぎた。どうしても自分の身に起きていることが受け入れられず,その苦しみのすべてが両親へとぶつけられた。何度となく襲ってくる絶望感。その度に両親を困らせ悲しませた。実はこのとき,両親には私の命の期限が迫っていることが告げられていた。“残された時間がこんなふうに過ぎていくなんて……”両親にとってはたまらない思いだっただろう。時には,泣き腫らした目を看護師の計らいで冷やしてから病室に入ることもあったそうだ。後に,看護師のみなさんが両親を支えてくださっていたことを知った。支えてもらっていたのが自分だけではなかったこと,迷惑をかけた両親の支えになってくださったことへの感謝で一杯になった。「看護婦さんには本当に助けられた。あの看護婦さんたちには頭が上がらへん。恩人や」そう言いながら涙を流した両親の姿を私は一生忘れない。この生かされた命を無駄にはできない。これからどのようにして生きていくことが自分を役立てることにつながるのか。“自分には恩返しの道,看護の道しかない”そう思う心に一点の迷いもなかった。憧れから決意に変わった瞬間だった。病気で苦しむのは患者だけではない。患者を思う家族の気持ちにもしっかりと寄り添うことのできる看護師になりたい。“心に寄り添う温かい看護”これが私の目指す看護である。

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 日々の教育を行うなかで,「アクティブラーニングを授業に取り入れたいけど,何か参考になる資料はないだろうか」「他の先生は授業を組み立てるときにどのような工夫をしているんだろう」「最近授業がうまくいかないけど,誰か相談できる人はいないだろうか」といった疑問や悩みをおもちの方もいるのではないでしょうか。

 本稿では,教育実践を記録・可視化し,他の教員と共有したり相互に吟味・批評し合うことを通じて教育改善を進めるためのコミュニティサイト「MOST」と,それを利用した取り組みについて紹介します。今後,看護分野の先生方に広く利用していただくきっかけになればと考えています。

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緒言

 医療を取り巻く社会状況が激しく変動するなかで,看護職には従来よりもさらに高度な専門性が求められている。これからの時代,看護師には主体的に生涯学び続けていく力としての自己教育力を身につけることが,さまざまな健康問題を抱えた人々のニーズに応えるために必須である。「大学における看護系人材養成の在り方に関する検討会最終報告」において,自己教育力の獲得は学習成果の1つとして掲げられ,このスキルを看護基礎教育から育成することが必要であると提言されている1)

 われわれは,このような社会的背景を汲み取り,学生自ら考え,主体的に学んでいく力を育むためにカリキュラム上でも工夫を凝らし,自己教育力獲得を教育目標の1つに掲げている。そしてこの目標を達成するための教育方法を導入している。先行研究では,看護学生の自己教育力に影響する要因として,挫折体験や看護師へのイメージ2, 3),入学動機4)などが挙げられている。また,自尊感情,入学後の目標5),看護実践能力との関連についても指摘されている6)

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希望をもって開設した3年課程4年制

 2015(平成27)年度,本校は准看護学科の閉課・2年課程の課程変更を経て,待望の3年課程をスタートさせた。

 3年課程4年修業にしたのには思い入れがある。大学と同じ4年間をかけて看護師資格を得ることで,高度専門士の称号を受けられるようにしようとカリキュラムを整えたのである。筆者は,指定規則で定められている3年間で3000時間では,それまでの教員経験からあまりに過密だと考えていた。そこで,専門学校であっても,学友と交流し社会を体験する時間がもてるような余裕のあるカリキュラムの構築をしたいという思いがあった。医学の進歩に伴い,今の学生たちは自分の頃とは違い,修得すべき知識がなんと増えたことか。以前と同じ3年間での修業年限では,知識・技術が未消化のまま学校を卒業したとしても,当然の結果なのではないだろうか。たとえ臨床に適応できなくても致しかたないという思いが,4年修業に変更する思いを後押しした。

連載 東西南北!学生募集旅日誌・2

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 暑い日が続きますが,皆さまお元気ですか?今回はまず,私の旅のパートナーである広報担当の田中さんをご紹介します(*^_^*)。彼は30歳,2歳の娘さんのパパです。いつも笑顔で人と接し,真面目で賢い,やる気満々の広報マンです。出張のため家を空けることが多いのですが,素敵な奥様とご両親に支えられながら日々がんばってくれています。田中さんと私が学生募集の旅で行うのは,高校や予備校の進路指導室訪問や個別相談会です。説明会は,高校や予備校で行うこともありますが,独自に会場を借りて受験希望者を対象に開催しています。

 さて,毎年初夏には3泊4日で北海道の旅をします。北海道は,本校が20年ほど前から募集活動を続けている地域の1つで,早朝に関西空港を出発し,千歳空港に到着するとすぐさまレンタカーでの旅が始まります。初日は札幌に移動して,市内の高校や予備校を訪問しています。

連載 グループワークの“達人”への道・2

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 問いに対する答えを知識として記憶する,ほとんどの学生が知識とはそのようにして獲得するものだと思っています。しかしながら教師によって転移されたものを暗記するよりは仲間とともにそれを構築する体験をしたほうが「知」はより確かに定着するようです。今回は,それを促すために必要な考え方を整理,提案していきます。

連載 考える力を育てるシンキングツールの活用・5

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立場と根拠を可視化する

 前回は,多面的にみるYチャートを紹介しました。今回は,そこに価値を重ねてみましょう。ものごとを,肯定,否定あるいは賛成,反対の両面から見て,その根拠を掘り下げる,蝶の形をしたバタフライ・チャートです。

 自分の意見を述べるたりそれをもとに行動するときに,立場を明確にしなければならないことは,よくあります。たとえば,原子力発電所の再稼働には,進めなければならないと考える人もいれば,してはいけないと考える人もいます。ここに絶対的な正解はなく,立場によって異なる主張になります。そして,それぞれの立場には根拠があります。自分の立場のどのような理由や根拠を重視するか,反対の立場に対して,なぜそれを重要だと思わないのか,普段は知らず知らずのうちに,自分の価値観に基づいて判断しています。このチャートは,それぞれの立場について,強弱を検討しながら理由や根拠を明らかにして,そのうえで自分の価値観に基づいて意見を定めて正当化する(正しさを主張する)ために用います。トピックに対して右側が肯定,左側が否定の立場です。

連載 笑いの伝道師Wマコトのコミュニケーション革命・8

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一流芸人の究極思考!“なんでやねん力”─すべての物事を紐解く!

2人 はいどうも〜!Wマコトです。

中山 さぁ,本日も始まりました『笑いの伝道師Wマコトのコミュニケーション革命!』。中原さん連載8回目のテーマは?

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“わからないこと”に気づかないリスク

 看護学生(以下,学生)や新人看護職員に,実習指導者(以下,指導者)や教員が,「わからないことがあったら聞いてください」「わからないことは確認するように」などと指導をすることはないだろうか。日本医療機能評価機構の医療事故情報収集等事業の公開データ検索から抽出した事例の改善策にも,「“わからないことをわからないまま行動しない”“わからないことがあったら聞く”“疑問はすぐに聞く”“わからないことは確認する”“わからないことがあれば自己学習を行い,それでもわからなければ先輩に聞く”よう指導する」という記載もある。

 日本医療機能評価機構の医療事故情報収集等事業の公開データ検索で,2016年5月末現在,キーワード“わからないこと”では,70件の医療事故やヒヤリ・ハットの報告があった。これらの事例の当事者は,学生ではなく医療機関の職員であるが,事例の傾向には共通するものもあり,学生を対象とした医療安全教育の教材としても活用が可能である。

連載 宮子あずさのエキサイティングWriting・20

文章の手直し 宮子 あずさ
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文章を垢抜けさせる手直し

 今回は,書き上がった文章に手を入れる場合について取り上げます。

 このところ,職場で上司や同僚が書いた文章の手直しを手伝う機会が続きました。他人の文章ですから,趣旨を変えるわけにはいきません。あくまでも読みやすく,垢抜けた印象になるよう,修正を提案します。

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新刊紹介

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 私が緒方巧先生と協同学習に出会い,手探りの状態から本校に協同学習を取り入れ3年が経過した。学生同士や学生と教員が協同学習をますます深化させていく時期にさしかかったといえる。

 協同学習の定義(条件)を理解するうえでもっともわかりやすい技法が「ジグソー学習法(以下,ジグソー)」である。まずクラスを4〜6人構成のグループに分け,グループのメンバーそれぞれが自分の担当する学習課題について責任をもって学び,互恵的に教え学び合う。分割された学習課題が合わせられて初めて学習課題の全体が完成する仕組みとなっている。本書のⅡで紹介されているジグソーを用いた「注射の技術」の展開例は,学習課題やグループ編成,進め方,チェックリスト,必要物品など演習の準備について詳細に記載されているのでわかりやすい。本校でもすでに「注射の技術」はジグソーを取り入れている。しかし,教師役の学生が,自分の役割に集中しすぎてグループの達成を見失っているのではないかと不安を感じる場面があったが,本書にはジグソーを用いた教育方法で展開する意図や計画を学生に提示している文書が記載されており,個人と全体の方向性が見えやすく,私自身の不安解消となった。

基本情報

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看護教育
57巻8号 (2016年8月)
電子版ISSN:1882-1391 印刷版ISSN:0047-1895 医学書院

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