看護教育研究
学生の自己教育力と特性的自己効力感の関連調査─実習でのリフレクティブサイクルを通じて
李 慧瑛
1
,
下髙原 理恵
2
,
緒方 重光
1
,
西本 大策
1
,
相川 みづ江
3
,
横山 美江
3
,
橋本 智美
3
,
新橋 澄子
3
,
深田 あきみ
3
1鹿児島大学医学部保健学科看護学専攻
2鹿児島大学大学院医歯学総合研究科
3金沢医療技術専門学校看護学科
キーワード:
臨地実習
,
リフレクティブサイクル
,
自己教育力尺度
,
特性的自己効力感尺度
,
計量テキスト分析
Keyword:
臨地実習
,
リフレクティブサイクル
,
自己教育力尺度
,
特性的自己効力感尺度
,
計量テキスト分析
pp.656-662
発行日 2016年8月25日
Published Date 2016/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200571
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緒言
医療を取り巻く社会状況が激しく変動するなかで,看護職には従来よりもさらに高度な専門性が求められている。これからの時代,看護師には主体的に生涯学び続けていく力としての自己教育力を身につけることが,さまざまな健康問題を抱えた人々のニーズに応えるために必須である。「大学における看護系人材養成の在り方に関する検討会最終報告」において,自己教育力の獲得は学習成果の1つとして掲げられ,このスキルを看護基礎教育から育成することが必要であると提言されている1)。
われわれは,このような社会的背景を汲み取り,学生自ら考え,主体的に学んでいく力を育むためにカリキュラム上でも工夫を凝らし,自己教育力獲得を教育目標の1つに掲げている。そしてこの目標を達成するための教育方法を導入している。先行研究では,看護学生の自己教育力に影響する要因として,挫折体験や看護師へのイメージ2, 3),入学動機4)などが挙げられている。また,自尊感情,入学後の目標5),看護実践能力との関連についても指摘されている6)。
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