Scramble Zone
学生と教員がもっと話せる時間と場─本校の「出前講座」の取り組み
藤田 京子
1
1蕨戸田市医師会看護専門学校
pp.664-668
発行日 2016年8月25日
Published Date 2016/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200572
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希望をもって開設した3年課程4年制
2015(平成27)年度,本校は准看護学科の閉課・2年課程の課程変更を経て,待望の3年課程をスタートさせた。
3年課程4年修業にしたのには思い入れがある。大学と同じ4年間をかけて看護師資格を得ることで,高度専門士の称号を受けられるようにしようとカリキュラムを整えたのである。筆者は,指定規則で定められている3年間で3000時間では,それまでの教員経験からあまりに過密だと考えていた。そこで,専門学校であっても,学友と交流し社会を体験する時間がもてるような余裕のあるカリキュラムの構築をしたいという思いがあった。医学の進歩に伴い,今の学生たちは自分の頃とは違い,修得すべき知識がなんと増えたことか。以前と同じ3年間での修業年限では,知識・技術が未消化のまま学校を卒業したとしても,当然の結果なのではないだろうか。たとえ臨床に適応できなくても致しかたないという思いが,4年修業に変更する思いを後押しした。
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