特集1 へき地・離島がひらく可能性 これからの社会に必要な視点
【対談】実習の“テーマパーク化”から脱却を—病院医療と地域医療、2つのOSを兼ね備えた看護師を育てるには?
藤沼 康樹
1,2
,
中山 法子
3,4
1生協浮間診療所
2医療福祉生協連家庭医療学問開発センター
3山口市徳地診療所
4糖尿病ケアサポートオフィス
pp.450-454
発行日 2025年8月25日
Published Date 2025/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.004718950660040450
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人口減少と高齢化が急速に進む今、地域包括ケアシステムの構築が急務とされる中で、プライマリ・ケアの担う役割はますます重要になっています。とりわけへき地や離島のように、医療資源が限られた地域では、医療が「生活を支える手段」としてその本質をより色濃く映し出します
本記事では、長年プライマリ・ケアにて家庭医として活躍され、新たな医療の形やこれからの医療者教育について発信されている藤沼康樹氏と、急性期病院に20年勤めた後、診療看護師(NP)としてへき地・離島での外来診療や巡回診療なども行われている中山法子氏に、地域医療の最前線から見える看護のあり方と、これからの看護教育の可能性について語っていただきました。
病院医療と地域医療における視点の違い、学生が地域で「生活者としての患者」に出会うことの意義、そして診療所看護の教育的価値とは—。本特集のテーマ「へき地・離島がひらく可能性」に対し、プライマリ・ケアの現場からの示唆をお届けします。

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