特集1 へき地・離島がひらく可能性 これからの社会に必要な視点
看護学生が離島・へき地看護を学ぶということ—グローカル教育のススメ
八代 利香
1
1鹿児島大学医学部保健学科
pp.416-421
発行日 2025年8月25日
Published Date 2025/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.004718950660040416
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ローカルとグローバルは表裏一体
私は「ローカルとグローバルは表裏一体」という考えの下、鹿児島大学独自のカリキュラムとして、「グローカルヘルス」領域を設定し、既存の科目に加え「離島・へき地看護学実習Ⅰ・Ⅱ」を全教員と共に担当している。少し長くなるが、これから私がなぜ「ローカルとグローバルは表裏一体」という考えを持つに至ったか、自らの経歴と共に説明したい。
私は地元の高校を卒業後、東京都立看護専門学校に進学し、看護師として東京都立病院に就職した。その後、米国バージニア州の小さなリベラルアーツカレッジを卒業し、1998年の開学と同時に、大分県立看護科学大学に就職した。

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