看護学雑誌 29巻6号 (1965年6月)

看護の視点

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限時勤務と常勤ナースのあいだ

連帯感を欠くようだが

 北 たいへん実際的な話からはじめます。いま私の病院では派出看護婦を頼まなければ人手不足がどうにもならないといえるのです。私はこうした限時勤務の方たちも含めパートと呼んでるんですが,私の病院の実情なんで必ずしもそうだとはいえないと思いますが,私のところは約20床の結核病棟があり木造の老朽施設です。建て直したくても,どこからもお金は出てこない。それから各科外来と約60床ばかりの病室が3階建鉄筋の新らしい施設です。看護婦さんたちは新館で働くことを望みますね。結核病棟で働くことを必ずしも喜ばない。これは新しく募集した人もそうです。

 さて外来では当直もなくパートタイマーの人でやりやすい。そうしたいけれども実情はどうしても不足になる結核病棟のほに必要とされる。

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非活動看護婦の実態

 看護婦不足の問題は日本の場合だけではなく,世界的な現象であるようだ。アメリカもその例をまぬがれていない。最近のデーターによると,1962年にアメリカで登録された看護婦の数は,847,531人でそのうち63%のものは看護の何らかの職に従事しているという。しかしながら,全登録看護婦の約1/3,282,819人は看護の仕事に従事しておらず,また,32,594名の登録看護婦は現在なにをしているかをアメリカ看護協会に報告していないという。

 1950年に人口100,000人について249人の看護婦の割合であったものが,1962年には人口100,000人に対して297人の割合に増加している。しかし,毎年看護学校を卒業するものは30,000人という一定の数である。どのようにしてこの増加がおこったかというと,今まで活動していなかった看護婦がパートタイムの型で仕事にもどって来たからである。

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 静かな楽しい老後の生活と病気療養の身に,やさしい暖かい看護を受けて過したいと望まれる方に,安心していただける施設が完備しました。第2芙蓉病院の案内に明記されているが,この病院の運営のほとんどをナースが行なっている。そしてそこには家庭から職場復帰の,文字通り潜在看護力が生かせる老人看護の場があった。

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点滴静脉注射には、最近、大ていの病院は、イリゲーターでなしに、写真のような瓶入りのものを使い、プラスチックの既製のの点滴静注セットを使用しておられると思う。しかし、一瓶だけでなく、2〜3本をつづけて注射する際には、写真のような連結用チューブで、始めに全部の瓶口を連結して、最後の瓶にエアー針をさして、スタンドにかけておけば、これだけで、これまでのように一瓶の注射か終るごとに、あわてて針を次の瓶にさしかえ、この時空気を入れない様に注意深い手技をしなければならなかった手数なしに、最後まで同じ状態で、つづいて液が入つてしまうのである。(瓶の液は最後の瓶からなくなつてゆく)

これは、看護の手が非常にはぶけ、しかも途中で空気の入る心配もなくなって安全である。注射の操作は1本の瓶の時と同じである。

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 整形外科看護の必要物品として、リヒ架は欠くことのできない看護用具の一つである。

 私どもは、下肢牽引時に用いていたリヒ架にいろいろと問題があり、改善の必要性を感じたのでリヒ架にヒントを得て、工夫改善した。未熟であるがその看護用具を紹介したい。

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 4月17日、全国の医療に働く人たちの“第3回うたごえ祭典”というのが開かれた。東京中野公会堂は開場午後5時には北海道から九州までのコーラス交歓のために、かけつけた参加者で満員、9時すぎまで次つぎと舞台に登場し熱唱する各地の仲間たちのコーラスを満喫した。

看護心理研究

看護相談と心理劇 久野 一枝
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 私ども看護をする者は,病人の世話だけでなく病人と病人をとりまく人びと,および社会集団の健康の保持増進,疾病の予防などの看護活動を行なっている。その活動は,主として対人関係において行なわれており,医師,看護者,患者および患者家族,その他,公衆衛生活動に参加する人びとの対人関係の仕方が,看護活動の基礎であると考えられる。

 十分な看護を行なうには,相談助言のできる看護者となっていなければならないのである。

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 看護婦の問題が社会問題となったのは,いうまでもなく病院スト以来のことである。いろいろな要素があったが待遇問題,人権問題がその中心になっていた。

 その後,ここ数年来続いている看護婦不足は病院経営の領域で大きく取り上げられてきた問題だが,“なり手がない”というより“長続きしない”ところに本当の理由があるところをみると,個人的な問題というより制度的な問題ということになる。

連載 看護の思想・3

東洋の思想と看護 青木 茂
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第一節 シナの医学思想

 シナの医学もその起源をB.C.2800年頃の伝説上の「神農」の時代にまでさかのぼることができる。文字通り農業の神様であるが神秘的説話が付加され,神仙家に信奉されて医薬の神となり,易の神,火の神にもなった。同じく神話伝説上の「黄常」も漢方医薬第一の古典たる「内経」(だいけい)の作者となっている。

 シナ医学も他の古代国家の医学と同様,神話的,魔術的世界観が医学および実際の治療の内容に大きな影響を与えている。

連載 新・ナイチンゲール伝・15

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(前項のつづき)

 彼女がこのときの答申でものべているように,当時の看護という概念そのものがひどくお粗末なものであってそれが過去10年間に相当改善され,さらに年々進歩していたとはいうものの,それでも貧民の施療院などでは“看護”とは名前ばかり,実質は何にもないに等しいという状態だったのです。

 それについては,ディッケンズもその小説の中で攻撃しているということです。ナイチンゲールの意見によると,個々の施療院の実状そのものよりもさきに,もっと重大なことには,施療院の職員たちや看護婦監督らの,職務に対する考えかたがすでになっていないのでした。彼らは病院管理者としての義務について,何も考えていなかったのです。

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 近年,看護器械の整備にともない看護業務も機械化され,能率的に行なわれるようになってきました。

 しかし,これらの器械も私どもがその使用を誤まればかえって器械に使われる結果となり,業務を繁雑にするばかりでなく,看護本来の主旨にもそわないことになるのではないかと思います。

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 これは整形外科実習中(2年生),骨髄炎による変形のため入院してこられた患者の症例を研究したもので,その頃の私には患者に接する機会も少なく看護経験も浅かったが看護するということにファイトを持っていました。ここにその研究結果をのべて皆様の良き御批判と御指導を仰ぎたいと思います。

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 深刻な看護婦不足や,紛糾を深めている医療問題などが,とり上げられている今日,毎目が多忙すぎて自己をも充労に顧みる時もなく,機械のごとく,あるいは事務的に動かざるを得ない現在の看護の実態で,私達はどんな態度を患者に与え,示し行われるべきか,また,日常生活を病室ですごす患者にとって,病棟設備がどのように受け入れられ,より患者の要望にこたえられているかどうか,少しでも理解と反省をし,自ら改善できたらと思いアンケートをこころみた。

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 神経科治療の根本であり,そして近年大変重視されてまいりました集団精神療法のなかで,私たち看護婦が,直接関係している運動,絵画,読書を手段とする精神療法について発表することにしました。

 精神療法の基本は簡潔にまとめてみますと治療者と患者との間の信頼関係を基として,患者を成熟させることでありまして,私たちが患者とともに患者を,見おろすのではなく患者集団のなかに入ることに努力してきましたのも,一にこの信頼と,したがってその治療効果をたかめることが目標なのであります。

看護□臨床検査

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 最近の臨床検査の進歩の中で、最も著しいのはこの簡易化である。面倒ないくつもの操作を必要とした検査を、1、2の簡単な操作でできるようにしたもの、一々自分で調製しなければならなかった試薬を、調製して市販しているもの、試薬のみならず必要な器具類も1セットとして市販しているものなど、簡易化の方向、程度はいろいろである。

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電動力による酸素テント

 前号の酸素療法、酸素テントの項で、「酸素テントの種類」等について簡単に解説したので、本号では引き続き前号に記載してある最も利用度の高い電動力による酸素テント2種の構造およびその使用方法、管理について具体的に解説してみよう。

看護□物理

挺子 倉田 正一
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●挺子の種類

 挺子(てこ)は滑車、ねじ、斜面などと共に物理上では単一機械とよばれるものの一つであって看護技術上、広く応用されている。

 いまここに一本の棒が定点(支点)を中心に動くと考えてみよう。挺子は支点、力点、抵抗点から成立っていて、摩擦を無視すれば、支点を中心として次のような関係があることが知られている。

看護□食事療法

糖尿病の食事療法 宮川 哲子
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Ⅰ 食事療法の方針

 糖尿病の食事の原則は(イ)糖尿を少なくするために含水炭素を制限、(ロ)少食にするということが昔からいわれていますが、最も大切なことは、“バランスのとれた栄養”で食物の全量をガッチリしたワクにしたいこと、そのワクを不動のワクとして間食や果物もこのなかで摂るということです。要約すると昔の食事療法は糖分を目の仇にし糖尿を起こしやすい食品かどうかで、食べてよい食品と食べてはいけない食品とに区別していました。

 現在は糖尿をそれほどやかましくいわず、それよりも体の内部の運転状態がどういう具合であるかが重大視されるようになって、「食べてはいけないという食品はなく」体の状態をよい状態にして合併症が起こらないように注意していくことです。食事療法は長くつづけられるのでなければ無意味なのです。食物の全量の制限が大切なことは昔から一貫して主張されていますが、昔はややもすると米飯を制限するとその代りに野菜を油でいためたり、卯の花料理(油を入れて)をすすめていましたが、油を使用することはカロリーが増すことで不合理なことです。現在では標準体重までやせるべきとされています。

精神身体医学講座・【最終回】

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幼稚園ではおそすぎる

 人間と動物とを区別する決定的な事実の一つは,「人は人によらざれば,人になりえない」という点である。人間が,ホモ・サピエンス(智恵ある人)となるためには,周囲との人間的な交流が不可欠のものである。

 このさい,もっとも問題となるのは,周囲の人間との交互作用を通じて,人間としてのあり方がきざみこまれて行く,大脳の新皮質(知性の座)の機能的な生長,ということである。人間の性格形成の基盤となる,このような大脳の基礎的工事の大部分が,人生のごく早期において行なわれるという事実が,近頃,脳生理学者によって確認されており,三歳児の問題がやかましくとり上げられ,「幼稚園からではおそすぎる」と警告されるゆえんもここにある。そして天才的な精神医学者であるシグモンド,フロイドらが幼時体験を重視し,それまでは宿命視されがちであった性格の謎をとく鍵を,幼時の精神生活史の分析にもとめた卓見の正しさが,大脳生理学的に見直されつつある現代である。

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 ワーク・サンプリングで問題となる分類の話,時点数のきめ方などについては前号にのべた。それから先の点について考えてみよう。

 問:いくつかの文献を見ると,自分で記載するようになっているが,どんなしらべ方をするのが本当か。

統計

出生と施設・立会人 西 真楠
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 わが国における出生を,施設(病院・診療所・助産所)利用の面からみると第1図の如く,また,立会者の面からみると第2図の如くであり,施設内出生の割合も医師立会の出生の割合も年々急速に増加している。しかし,いずれの場合も市部が高く,その格差は大きい。ところが,これを施設の内外別に分けて,立会者別の構成をみると第3図の如くで,施設の内外のそれぞれにおける立会者別の構成は,市郡差や年次差が余り強く表われていない。このことは,医師立会の出生割合の増加が施設内の出生割合の増加の影響によっていることを物語っている。なお,施設の利用や医師立会の割合を外国とくらべると第4図の如くで,わが国における施設の利用,医師立会の割合はまだまだ低率といえよう。

看護婦さんへの手紙

重症児施設のおしえ 水上 勉
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 私は,二年に一ど,約20日間ほど東京都内の病院へはいります。躯に欠陥かあるからです。患部をなおしながら,胃腸やその他の精密検査をしてもらってから退院します。退院した私は,その日から,また忙しい仕事に入ります。私は三年ほど前から,日本の重症障害児の問題に関心をもち,数少ない施設を訪問するのを楽しみにしています。北は青森から南は九州まで,講演旅行や,取材旅行のついでに,眼にとまった施設を訪ねるのです。重症障害児の施設は,私が入院していた都内の病院とくらべると貧弱です。建物も,設備もいっさいが粗末です。どの施設も予算不足を訴え収容しなければならない子供を行列させています。せまい建物に,50人乃至100人の子を収容しています。二重,三重苦を背負った子は,背筋が寒くなるような気もちがいたします。両親に捨てられた子がいます。生まれてから,ひと言も物もいえず,歩きもせず,ただ,食事だけをして生きている子もいます。私は,重症児施設で働いている看護婦さんが,それらの子の母代りになって,まめまめしく立ち働いておられるのをみると,いつも合掌したい気もちになります。たれ流しで歩行困難の子を背負ってひとりぽつんと陽向に出て,おはなしをきかしておられる看護婦さんの傍へよって質問したことがありました。

 「失礼ですが,あなたはどこからこられたのですか,この施設の近くですか」その看護婦さんは胸に見習と書いた記章をつけておられました。

この道

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 晴れた日には対岸の樺太が見えるという日本の北端,北海道稚内市の国立稚内療養所に当所から伊藤総婦長を送り込んでから,もう3年近くなった。約束の3年なのでそろそろ伊藤さんを呼ぶ準備をと考えているところへ当人が現われて,1人では淋しいが相談相手に佐々木婦長を貰えるなら,もっと止まるとのことで早速佐々木さんへの交渉が始まる。

 道内出身者でも赴任したがらないという稚内で,無医地区の医療担当まで兼ねている同所で伊藤さんの開拓された仕事も多いと思う。この人を支えて更によい仕事をするために喜んで赴任すると云う佐々木さん。私は感謝の気持で一ぱいである。

ポイント

新しい中国に学ぶ 二木 シズヱ
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 私は古い中国も,新しい中国をも,訪れたことがない。しかし私は,古い中国の歴史を学び,私の国が,かつて中国を侵略し,中国の人たちを苦しめた事実にぶつかり,日本人としての反省を深めざるを得ない。私はそのように疲弊しきった中国が,中国人の偉大なまでの底力とねばりによって,私たちの想像する以上の苦悩と嵐とをくぐりぬけて革命をなしとげたこと,その努力と,実行力と,一貫した国の政策の重大さとを,いまさらの如くおもう。

 先日,偶然に2人の友人が私をたずねてくれた。都会人らしく,洗練された感覚と身のこなしをもつAさんと,素朴と誠実な感じのあふれたBさんとの美しい出あいであった。

患者とともに

コミュニケーション 小林 富美栄
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話が通じるということ

 昨年の夏病院ではたらきはじめた頃,私にとって最も苦痛なことは話が通じない場面にしばしば当面することであった。このことは色々の意味を含めている。専門用語や,その略語についてうとくなっていた私は電話にでて,相手から,相手にとっては日常語である略語で報告されたり,たずねられたりしてもそれを理解し,のみ込むことができなかった。新米の老兵が受話機をもっていることなど向うでは予期せぬことであり,こちらでも私はまだ新米ですからと説明するいとまもないという状態でありながら,電話の内容はいずれも患者のために重要なものである。私はことの重大性を思ってかなりの期間電話にはなるべく近寄らないでいた。病院の中では非常に色々な専門職種がそれぞれの間でしか通じない言葉を用い,各専門職種が共通に用いる主として医療的専門語があり,また,その病院が独自に用いている言葉があるから,これをマスターするにはどうしても用語集によるオリエンテーションが必要であろう。

 私が当面した話の通じない他の場面というのは,ものの考え方,主として患者を現解するための観点の違い,価値観の違いから患者のニードの判断,ひいてはその充足のための看護計画や,それを行う看護行為が異ってくることである。

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国際的看護キャリヤをもつプロフィル

 ブラジル=パラ州ペレン市アマゾン河上流トメアス病院,サンパウロ市医大マテルニーダデ病院,フィリピン=ダバオ市ミンタル病院,ジャカルタ医大病院,セントカルロス病院,などなど。ざっと並べたてて南米から東南アジア,それに加えて戦時の台湾,南支那をふくめ地球の南半球の2分の1は,この人の看護行動半径だった。上のカナ文字から察せられるようにスペイン語を母系とする国が多く,これが情熱的な性格にもピタリとしたものかと昔風に言えば膝を打たせるものがあった。

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●むじゅん

 「学生は学ぶ権利がある」とお思いでしょう。学ぶために実習にきた,まったくその通りです。しかし看護学生の場合,学ぶ権利は特権ではありません。専任の臨床指導ナースがいないからです。私たちナースにはナースの仕事があります。学生は学ばなければならないし受け入れ態勢はなっていないのが現状です。大きなむじゅんです。だと云って放っておくわけにはいきません。看護婦としても,よりよき後輩を育て看護を発展させねばならない。そこで,双方が無理をして歩みより何とかできるだけのことをしているのです。私たちナースは本当にできるだけのことをしています。

 そこで学生さんにお願いしたいことは「何でも聞けばいい」「誰かそばにいるから聞けば良い」という安易な他力本願の気持はもってもらいたくありません。つねに自分で学ぶという態度をわすれず,自分で考えわからないことがあったらどんどん質問してください。ナースは誠意をもってお答えするでしょう。

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 看護学雑誌の誌上を通して,大韓民国のナースの実情をお伝えします。まず,自己紹介からさせていただきますと,私は日本で生まれ北海道で育ちました。女学校1年生の時解放して帰国したのです。日本語は忘れがちですがこのごろ日本をすこし勉強しています。なぜかと言えば韓国では,大勢の看護婦達が国家できびしい英語の試験を受けて(其の他いろいろと)西洋に進出し一生懸命に勉強もし,病院で仕事もしております(主に米国に行きますが英国,カナダ,オーストラリア,ノルウエイ,独逸,スカンデナビア等の地に行っております。だが,日本には正式的に行っている人が一人もおりませんので,西洋の看護事業は韓国に良く紹介されていますが日本の看護事業は全然知っておりません。本当に近くにありながら遠い国だと思っております。ですから国交正常になったら,私の第二の故郷とも言える日本に行って,日本の看護事業を視察し韓国との親交にでもやくだつようにと心に希望しております。

 看護学雑誌を見ると,日本では大はばに看護婦たちが不足され又待遇も認識もよいようでないですね?そして,韓国にくらべて変って居る所が多いようです。いろいろと疑問の個所がありますが,准看護婦とは何の制度なんですか?米国での“Practical nurse”のことをいうのですか?capに黒線が有るのと無いのとどのように区別されているのでしょうか?

続・看護英語あ・ら・かると

LIASON NURSE 赤松 隆
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 patient careということを考えた場合,これを与えるのは,nurseを中心としたmedical teamであり,また受けるのは患者そのものです。従ってこの相互の信頼性は,心理的にも重要なことは明白です。

 個々の患者に,十分なmedical careを与えるのが,私どもの役目ですが,それと同時に,social careも与えなければなりません。日本でのsocial workerの仕事は,患者および,家族のfinancial problemを中心に扱う場合が多いのですが,米国では,患者自身の精神的な問題,あるいは,その家族,周囲のものとの対人関係,環境問題などが,その主なるものを占めています。

医療の焦点

イギリス医師会の総辞退 水野 肇
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ファミリー・ドクター制度

 世界でもっとも医療保障として完備しているといわれていたイギリスで,一般医の総辞退問題がおきている。

 イギリスの医療保障は1948年以来,実施され,その特徴は,国民保健サービスによって,国民は実質的に無料の医療を受けることができ,国民のわずかの負担を別にすれば,医療費の大半(約75%)は,国が予算から支出している。

Medical Topics

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 最近線維素溶解現象が学会で問題となっており,プラスミンとか,抗プラスミン剤とかの単語を耳にすることがあると思いますので簡単に紹介したいと思います。

 血液が凝固するということは線維素原(フイブリノーゲン)が線維素(フイブリン)になることですが,線維素は更に酵素の働きにより分解されることが判ってきました。線維素が分解される現象を線維素溶解現象といいますが,これに関与する酵素をプラスミン(フイブリン溶解酵素ともいう)といいます。プラスミンはプラスミノーゲンからできますが,その過程にはプラスミノーゲン・アクチベーターが働いています。

歴史の女性

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 福田英子(1865〜1927)が,報いられることの少ない生涯を終り,淋しく東京駒込の染井墓地に葬られたのは38年前の昭和2年である。彼女は,その半生涯をつづった自序伝「妾の半生涯」(明治37年出版)に,自分の半生を回顧して「罪深き人」「愚鈍なる人」と自嘲するごとくいっているが「妾は蹉跌のために一度も怯みしことなく,妾の天職は戦いにあり,人道に反する罪悪との戦いにあり,といっている点をみると,これまた日本婦人参政権運動の源流をつちかった女傑の一人にあげられよう。彼女の没後の社会主義運動の弾圧,それに続く日華事変と太平洋戦争の大きな時代のうず潮は,一時彼女の存在を忘却の彼方に消し去ったかにみえたがしかし戦後の日本民主化のうごきと婦人解放の時代思潮は,新鮮に,そして再び大きく彼女の存在を歴史の上に浮かび上らせたのである。世俗的には,決して幸福とはいえなかった彼女の生涯は,婦人解放の先駆者の荊の道として,現在的視点でもう一度みなおされよう。

文学

言葉・言葉・言葉 平山 城児
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今回はすこし趣をかえて,一種の箴言集を作ってみた。私が比較的ながい間に読んだ書物からの抜き書きである。ひとつひとつが独立していて,全体としてある意味をもつように構成したものではない。私には意味があるように思えても,ほかの人には,まったく無意味な言葉もあるかも知れない。しかし,それはそれでいいのである。この試みでいささか誇りうる特色があるとすれば,すくなくとも,ここに引用された書物を直接よみ,その上で,これらの言葉を拾いだしてきたのであって,決して,他人の作った箴言集からの抜き書ではないことである。(旧かなは新かなにやや難解な漢字は平かなに改めたが,それ以外は原文のままである。)

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落雷を耳にし目ざめ鷲ける我が視野に弥生の雪は舞いおり

 〔評〕早春の時ならぬ雷である。冬と春との切点にある感じがいかにもよく歌われている。

付録

看護手順 眼科

基本情報

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看護学雑誌
29巻6号 (1965年6月)
電子版ISSN:1345-2746 印刷版ISSN:0386-9830 医学書院

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