Medical Topics
プラスミンと抗プラスミン剤,他
R.H
pp.92-93
発行日 1965年6月1日
Published Date 1965/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913634
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最近線維素溶解現象が学会で問題となっており,プラスミンとか,抗プラスミン剤とかの単語を耳にすることがあると思いますので簡単に紹介したいと思います。
血液が凝固するということは線維素原(フイブリノーゲン)が線維素(フイブリン)になることですが,線維素は更に酵素の働きにより分解されることが判ってきました。線維素が分解される現象を線維素溶解現象といいますが,これに関与する酵素をプラスミン(フイブリン溶解酵素ともいう)といいます。プラスミンはプラスミノーゲンからできますが,その過程にはプラスミノーゲン・アクチベーターが働いています。
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