連載 看護の思想・3
東洋の思想と看護
青木 茂
1
1東京女子大哲学科
pp.37-41
発行日 1965年6月1日
Published Date 1965/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913614
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第一節 シナの医学思想
シナの医学もその起源をB.C.2800年頃の伝説上の「神農」の時代にまでさかのぼることができる。文字通り農業の神様であるが神秘的説話が付加され,神仙家に信奉されて医薬の神となり,易の神,火の神にもなった。同じく神話伝説上の「黄常」も漢方医薬第一の古典たる「内経」(だいけい)の作者となっている。
シナ医学も他の古代国家の医学と同様,神話的,魔術的世界観が医学および実際の治療の内容に大きな影響を与えている。
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