この道
あらゆる場所によい看護を
大森 文子
1
1中野療養所
pp.34-35
発行日 1965年6月1日
Published Date 1965/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913613
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晴れた日には対岸の樺太が見えるという日本の北端,北海道稚内市の国立稚内療養所に当所から伊藤総婦長を送り込んでから,もう3年近くなった。約束の3年なのでそろそろ伊藤さんを呼ぶ準備をと考えているところへ当人が現われて,1人では淋しいが相談相手に佐々木婦長を貰えるなら,もっと止まるとのことで早速佐々木さんへの交渉が始まる。
道内出身者でも赴任したがらないという稚内で,無医地区の医療担当まで兼ねている同所で伊藤さんの開拓された仕事も多いと思う。この人を支えて更によい仕事をするために喜んで赴任すると云う佐々木さん。私は感謝の気持で一ぱいである。
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