学生の研究
高圧院腸の注入速度と患者の苦痛について
市川 由美子
1
,
内村 一子
1
1健和高等看護学院
pp.389-391
発行日 1977年4月1日
Published Date 1977/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922644
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はじめに
基礎実習に出て高圧浣腸をするときにどれくらいの速さで注入すればよいのかという疑問をもった.そこで私たちは,理想的な浣腸の注入速度を知り,患者の苦痛がどんなものでどれほどのものなのかを知るために,この研究をするに至った.
最初に,自分たち学生の中から2人の被験者を選んで,目的,仮説,条件等を設定して実際に高圧浣腸を試みた.しかし,この実験では,前準備の不足によって条件が一定していなかったこと,被験者のコンディションの違い,人員不足による記録の不十分さなどにより,十分な結果を得ることができなかった.そこで,第1回目の実験の方法をもとにし,さらに条件を綿密に決め,前準備を十分に行って,看護関係の種々の資料をもとにして,2分30秒程度の速さで注入したら苦痛が最も少ないであろう,という仮説のもとに第2回目の実験を行った.
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