看護の視点
特別レポート 不足対策としての潜在看護婦の活用—アメリカにおける現状
今井 敬子
1
1日本看護協会
pp.23-25
発行日 1965年6月1日
Published Date 1965/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913610
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非活動看護婦の実態
看護婦不足の問題は日本の場合だけではなく,世界的な現象であるようだ。アメリカもその例をまぬがれていない。最近のデーターによると,1962年にアメリカで登録された看護婦の数は,847,531人でそのうち63%のものは看護の何らかの職に従事しているという。しかしながら,全登録看護婦の約1/3,282,819人は看護の仕事に従事しておらず,また,32,594名の登録看護婦は現在なにをしているかをアメリカ看護協会に報告していないという。
1950年に人口100,000人について249人の看護婦の割合であったものが,1962年には人口100,000人に対して297人の割合に増加している。しかし,毎年看護学校を卒業するものは30,000人という一定の数である。どのようにしてこの増加がおこったかというと,今まで活動していなかった看護婦がパートタイムの型で仕事にもどって来たからである。
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