特集 非言語的コミュニケーション—言葉が使えない患者とのコミュニケーション
運動性失語を来した患者とのコミュニケーション
合田 季子
1
,
木山 典子
1
1岡山大学医学部付属病院脳神経外科病棟
pp.1247-1251
発行日 1985年11月1日
Published Date 1985/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661923052
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はじめに
脳神経外科病棟では,左の大脳半球の損傷により,失語症という大きな障害を残す患者がいる.その症状は各人様々であるが,その中に理解面の障害は軽症であるのに,発語量が少なく,非流暢,喚語困難著明な,いわゆる運動性失語を持つ患者がいる.
そういう患者の場合,意識が清明なだけに思うことが相手に伝わらない苦しみは大きく,我々看護者側には,いかにして患者のニードを把握し,精神状態を安定させ,コミュニケーションを成立させていくかということが任務となってくる.
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