統計
主要死因死亡率の年次推移—〈昭和22〜37年〉
西 真楠
1
1厚生省統計調査部
pp.1
発行日 1963年6月1日
Published Date 1963/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911939
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わが国における主要死因による死亡率の年次推移を,昭和22年より眺めたのが上図である。この間に死因順位には多くの変遷があったが,10大死因は上に示した12死因のうちからなっているといってよい。なお,上図の配列は昭和37年の死因順位に従っている。また各国で死亡率の0線直上,昭和22・25・30・35・37年の位置に示した数は,それぞれの年次における当該死因の死因順位である。図でわかるとおり,昭和22年には結核・肺炎など,胃炎などが第3位までを占め,いわゆる成人病4種(中枢神経系の血管損傷,悪性新生物,心臓の疾患,老衰)は下位にあった。その後成人病の死亡率の上昇と,結核などの死亡率の下降とが相まって昭和30年以降は第4位までを成人病が占めるにいたった。とくに昭和37年には高血圧症が第8位にあがったことが目立っている。
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