加齢と婦人科疾患・2
小児期(2)—幼少女児の性器疾患
鈴木 秋悦
1
1慶応義塾大学医学部・産婦人科学教室
pp.619-622
発行日 1975年6月1日
Published Date 1975/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917273
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1.性器疾患の種類
女児の性器疾患については,最近,小児婦人科としての専門診療科の必要性が強調されてきている.従来,女児の場合,診療科が小児科であるのか婦人科であるのか不明確であり,結局,産婦人科を訪れる母親が多いことと,産婦人科の専門医であっても,小児の性器疾患を診療する医師が非常に少ないことなど,現実には多くの問題がある.
最近,思春期医学に対する注目か強くなされてきているが,女児の性器疾患についても,諸外国では‘小児婦人科’として,独立した診療単位の中で,専門的に診断・治療がなされる気運にある.
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