看護学雑誌 32巻7号 (1968年7月)

特集 今日の准看護婦問題

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 木下 准看護婦がなぜ生まれてくるかを知りたいと思うのですが,最近の厚生省の資料によると,看護婦の総数が35年に比べて41年,約6年の間に4割増えている。ところが看護婦より准看護婦の増える率が非常に高く,准看は病院では6割,診療所では9割,約2倍になってるということから,診療所の看護婦は准看護婦にとってかわりつつあるという感じがします。それで第一線の医療機関で実際に診療なさり,診療所を経営されて,そのなかで看護婦が医師とどうチームを組んだらいいかということを常々お考えになっていられる村田先生にお話を伺い,よい医療を受けたいという一般の住民の希望やら,またそれにこたえたい医療関係者の願いがあるにもかかわらず,実際には准看護婦が増えざるを得ない現在の診療所のあり方,それをとりまいている経済的な条件とか,そういうことを伺いたいと思います。私が先生を存知あげたのは,10年ほど前になりますけれども,当時先生は新しい診療所づくりに夢を描いておられました。その夢と現実のくい違いあたりがいまの日本の医療を物語るものだと思いますので,そのへんを伺いたいと思います。

 村田 私は,戦前海軍の軍医で戦後は国立病院にしばらくおりまして,あとは三島で開業して,昭和26年から現在の日本橋で開業しております。

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 准看護婦に関する問題があちこちで論じられている。准看護婦制度の廃止,看護婦の一本化,進学コース増設,はては国家試験受験資格に関する特例など話題が多い。本稿では,直接日本のことにはふれず,この議論に対してもいっさい私見は述べないことにする。参考として外国の例をあげ,考える材料とするにとどめる。

 およそ,外国の看護教育制度ほど理解しにくいものはない。外国の准看制度に関する資料はきわめて入手しにくく,しかも難解であり,とても自信をもって解説する域には達しなかった。准看教育を論ずるには,その国の普通教育制度を理解しなければならない。さらに義務教育の年限,就学率,中等普通教育を受けるものの同年齢人口に対する比率などを十分理解せずに,単に中学卒とか高校卒とかいって比較することは意味がうすい。正規の教育を受けた看護婦と,准看護婦および助手との比率によっても,准看護婦の機能は異なってくる。

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 准看護婦とは何か,あるいは何であるべきかという問題は理念としても,実践面でも必ずしも明確ではない。にもかかわらず育てなければならぬ者のジレンマは少くないであろう教育の場から准看護婦の現状と未来を語る。

看護教育の多様性

 司会(季羽)私も5年ぐらい前まで准看護婦の教育をしていましたが准看護婦教育はたいへんですね。その原因はいろいろあると思いますが教育の多様性ということが原因の一つだと思うんです。きょうは准看護婦教育の多様性の各パートの代表者にお集まりいただいていますので,最初にそれぞれの学校の特色のようなものをちょっと御紹介いただいて多様性を再認識したいと思います。

 久保 私のところは足立区にございますキリスト教会付属の准看護婦学校で,2年くらい前までは全国のキリスト教会から推薦された生徒で形成されていましたが,2年くらい前から一般に募集をしています。11回生をことし迎えたわけですが,昨年,一昨年あたりから,高等学校卒業生が非常に多くなってきて,ことしの2年生と1年生はクラスの半分以上が高校卒業生です。そのなかには,高等看護学院を落ちた者が1/3,経済的に3年間はだめだという単純な考え方で来ている高卒者があとの半分,あとは教会推薦ということで高等学校から直接来ている人です。中学卒はことしあたりは18名中3人しかおりません。

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 准看護婦といっても,一般患者にはイメージがわかない。無理に割り出してくれといったら,「学生さんのように可愛らしい看護婦がそうなんでしょう」と答えが返ってくる。

 看護婦兼女中という開業医の准看さん,医師の少ない地方や病院・診療所で,医師不足・看護婦不足を補うために何でもしなくてはならない准看さん。“あなたは何でもできる!”だがあなたは,看護について,准看の仕事について深くふり返ってみたことがおありでしょうか。あなた方は,あまりに忙がしすぎる,そして重責を背負いすぎてはいないでしょうか。今ここに,病院と診療所に働く准看の仕事を追いながら,准看の置かれている立場をみつめ,そのなかから准看に適した仕事,楽しく豊かな看護をどうしたらおこなうことができるかを考えたい。

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地方における需給の現状

 司会(山田)本日は県の看護係長の方がたにお集まりいただいて,お話をうかがうことになりましたが,いま各県の看護界で問題になっている看護制度,その中でもとくに准看の問題に焦点をしぼって,各地方における実情を自由にお話いただきたいと思います。

 井上 愛知県では現在,免許の取得者が26,458名,そのうち就業している者が11,997名,就業率は45.3%です。そのうち病院,診療所に勤務している人が11,997名で,病院,診療所に必要な数が15,399名ですから不足数が3402名で,必要数にたいする充足率は77.5%です。大ざっぱにいって愛知県では看護婦が非常に足りなくて,准看護婦が非常にオーバーしているというのが現状です。ですから今後看護婦の養成に政策を向けていかなければないということです。

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 東京を中心に,看護を研究する自主的なサークルである東京看護学セミナーの自由討議で,准看護婦問題に話題が集中,看護現場の核心に触れるものとして要約してみた。

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 准看護婦の多くが勤務するといわれる中小規模の開業医院。いわば准看護婦にとっては雇用者ないしは使用者の立場にある人たちにとって,この看護界焦眉の問題はどのように受けとめられているのでしょうか,簡単なアンケートにおこたえいただきその一端をうかがいました。

今月の考察 優能婦人

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優能婦人センター設置の背景

 「現在42歳の私,大学卒業後ドイツに留学,現地で現在の夫と結婚,ドイツ語の会話,タイピング,看護婦,通訳,翻訳を身につけ帰国しました。帰国後も語学力の落ちるのがつらく,牧師に師事して日夜研さんしています。なんとかしてこの技術を社会に役立ててみたいと思いながらも,最近の世間で,どのような仕事,どのような人間を求めているのか知りません。このまま家庭で老い込むことにたいへん不安を感じています。」

 昨年7月,一婦人からきた手紙の概略である。東京都における主婦の再就職問題に対する施策は戦後,戦没未亡人の失業対策から発展し,昭和29年より現在行なわれているパートタイム・システムとして制度化され,主婦の再就職を促してきたのであるが,そのほとんどが保険の外交とか化粧品のセールス,そして包装,組立といった現場作業に限られていて,せっかく高度の技能・技術をもっていても,それを生かす場が少なかったのが実情であった。

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世は再就職時代

 おたがいある程度仕事に愛着をもっている人間として,やめたら最後,ほとんど職がない,そうじ婦のおばさんぐらいしか生きる道がない,というのは悲しいことだ。そうじ婦のおばさんがなぜ悪い?職業に貴賎はないはずだ,といわれればなるほどそうであるけれど,でも──と,心の中の声がささやくのである。

 喜びや悲しみも幾歳月。今や皮膚と同じようにベッタリ自分に密着しているこの仕事をおいてほかになにができるというのだろう。収入だって段ちがいに低くなってしまうし……。

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優美な八丈富士の英姿をいただく島,伊豆七島は最南端の八丈島に“看護本来の姿を求めて”活躍するナースたちがいる。これが看護だ!に“あんぐる”をすえてみた

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 ローマ最高の医学者ガレノスの死は,古代医学の終点になった。3世紀から年を重ねるごとに医学と科学は暗黒の度をまし,宗教の支配をうける。

 中世の医学は,アラビアから,ヨーロッパにもたらされ,宗教的看護の組織のなかで,医療が行われたのである。

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昨年夏新装なった国立療養所中野病院,デラックスなビルディングにナース・ステーションをみる。ここでは患者の病状の程度で病室がわかれ,それぞれに見合った看護が行なわれている。従って,各々配置員数も違い,ナース・ステーションの規模,構造も違う。

一方は手術后の,比較的短期間の在室看護を行っているナース・ステーション。一見してわかる特徴は明るくて,広々としていること。これは,チーム・ナーシングの看護体制から考えられたものでチームのそれぞれのセクションがひとつのステーションの中で混線せずに,別々に仕事ができるようにとの配慮である。動線に無駄がという声もあるが一長一短。

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世の中にはしゃべることができないため,自己の才能を社会に役立てられずにいる人がたくさんいる。どこの言語障害研究所でも,発音矯正や時にはどもりを完全になおしたりするが,長い時間がかかる。ドブロフスキー博士(ソ連)の場合,暗示療法を用いて,神経系統が胃されていない場合には短期間に治してしまうのだ。博士はまず患者に姓と職業を話させる。顔をしかめ,永い休止時聞を置き,あるいは筆談で答える。こうして彼はすでに数百人の人々を救った。そのため,彼のところには毎日,感謝の手紙やら,未知の人々からの問い合わせの電報やらが70通から200通ぐらい殺到しているのだ。博士は条件反射で有名なパブロフなどの有名な研究者の弟子であり,その教えを生かして言語科学での成功を勝ちとった。人々はこの業績を奇跡だといって賞讃するのだが,博士はそのようにいわれるのをきらい神経系統の器管の故障がなければ,暗示療法によってどもりはなおすことができるのだ,というように言ってる。

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 この冬,僕たちは仕事で何人かの看護婦さんと知りあい,現場を見学し,話しを聞いて歩いた。外科で毎日5件以上の手術に取り組んでいる人,精神科で夜勤に首吊りの心配をするのが一番いやだと話す人,産婦人科で生まれたばかりの赤ん坊と格闘している人,どの職場も普通の状態ではない病人や,その周囲の人達を相手に,的確に職務を果たしてゆかなくてはならないのだから大変である。その上,現代は何よりも合理化,專門化が優先しているから,看護の方もこれと併行して,専門化し,細分化していることは否定できない。だから,ベッドを用意し,シーツを取りかえ,尿瓶を洗い,塵芥を片附ける人遠はなお大変なのである。専門化が人体の病める部分を正確に判断し処置してゆくために,より科学的,合理的であることを否定する訳ではないが,では一個の人間全体とのふれあいや,人間としての看護婦の仕事のあり方と,この細分化とは,どこでどのように統合し,受けとめられて行くのであろうか。毎日手術手術に追われている人達は,その患者が再び生命をとり戻した喜びを,どこで受けとめ,それを明日の仕事の喜びに転換してゆくのか。短期間しかも集団で赤ん坊の断片ばかりを取り扱っている人達は,一人ひとりの赤ん坊の発育とその親達の不安や希望を,どこで受けとめているのだろうか。あの子は,私が取りあげ,育て,見守ってあげたのだという喜びや誇りは,どこで感じとるのであろうか。

シリーズ/霊長類ヒト科—逃避
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その昔,醜悪なる俗世の現実をのがれ,中国の賢人たちは竹林に酒を汲み交わしつつ世の政争を高まいなる口ぶりをもって批判したという。はたしてその古事にならったのかしらん,同好の士集いて森林に分け入り,竹筒に酒を汲み,山菜をたしなむ,俗称竹寺の図である。

ところで人間という動物,一見葦のように弱そうでいて,なかなか。自然に対して立ち向かい抗がってこれを組み伏せ,自らのものにしてきたのは人間だけである。白然と対立するものは人間だけである。それかあらぬか,人間,生活に多少のゆとりができ,己れをふりかえり,その自らなせる業のいかに空しく,浅ましいものであろうかなどと分別がましく思いめぐらしはじめると,とたんに対立物たる自然に愛着をおぼえ身を寄せたくなるものであるらしい。

医学と看護

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はじめに

 南アフリカの心臓移植で代表される近代心臓外科の発達は目をみはるものがある。宗教的問題を除いて,今後これが完全に安全に施行されるにはかなりの問題と年月を要するものと思われ,そのワンステップに後天性弁膜症に対する外科的侵襲が控えている。なかでも人工弁または異種弁による弁置換術の諸問題があるし,現在最も研究されている課題の一つである。

 内科的心疾患の治療は限られたものであるが,その主たるものに心不全がある。今回は心不全を中心にして記述し,最後に血胸を合併した時の症例を紹介する。

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はじめに

 近年,心臓外科の発達により多くの患者が救われている。反面その手術に希望を持っても合併症ある故に死の転帰をとる人もまた多いものである。人工弁移植に光明を見い出しても原因不明の血胸により,その希望をはばまれた一例を紹介し,あわせて看護面での貴重な経験を報告する。

 血胸と心臓病が合併し呼吸困難,胸部絞扼感,腹痛,咳嗽,嘔気嘔吐など種々の訴えがあり,以前かなり重篤な状態に陥った経験があるだけに過度に反応しやすい傾向にあり,一般看護に加えて精神看護の必要性を特に要求される患者であった。

日本の女性はしあわせか・4

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 現代の法律的に定められた結婚制度の中に生を受けたわれわれは,この制度が,過去も現在もそして未来も不動のものであり,かつ人類の幸福を保証する最高のシステムであると信じこんでいるムキがある。

 しかし,人類の歴史をひもどいてみると,結婚の形態が,人類の進化とともに,さまざまな変化をとげてきたことがはっきりとわかる。

連載 戦後看護史の断面を聞く・最終回

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●協会の知名度をさらに深めて

 河村 前回あなたが,若い人の協会に入会が少ないというお話をなさり,私が保健婦は職場の関係から90%以上入会しているが,看護婦に対しては,もっと積極的に協会への認識を高めるよう,働きかけをしなければならないと言いましたね。それには,ニュースなどのほか,時の問題などの小冊子などを随時出すこと,雑誌「看護」の編集にも,その方向の部面があってもよいですね。近頃「看護」で毎号金子会長が巻頭文を書いておられることは,非常によいですね。「こんにち看護の問題として何があるか」,これに対して「協会はどう考えるか,どう対処しようとしているか」を話すことで,会長の意見ですから,協会執行部の代表意見というわけですね。これについて,異見があれば,会員は自由に意見を述べることもできるわけですから,この場合は会長が会員に対し,問題の提起という意義がありますものね。もっとも会員からの意見は,必ず次号に,全文は無理だったら要旨を掲載する必要があります。編集技術として容易にできるんですよ。

 小林 どんなふうにするんですか。

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 全身麻酔の普及により,手術が苦痛なく安全に受けられる現在において,術後の愁訴を看護の立場より,再検討することは,必要であろう。如何にして苦痛および不安をさらに軽減し,除去し得るか,あるいは,患者が手術という,大きなストレスからの回復状況は何により具体的に把握すべきか?という疑問は,なお残された問題である。特に術後の肺・気道合併症は術後合併症中,上位を占めている。

 私たちは前段において,全身麻酔による開腹術後患者の愁訴について,統計的観察を行ない,その結果について検討し,後段においては,術後気道合併症中,喀痰喀出困難症をきたすべき因子と,その対策につき,比較研究したので報告する。

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 全身麻酔で手術をうけた患者の術後の回復をいかに助けるかは看護上の大きな課題であり,それぞれの病院でいろいろの工夫がなされていることと思う。

 今回この課題をとりあげ再検討されたことに大変興味をもち,読ませていただいた。

英文トピックス・10

Nursing in the Soviet Union
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 ナースの唯一の国際組織としてInternational Council of Nursesがあります。本部はスイスのGenevaにあり,機関誌としてはInternational Nursing Reviewを持っています。この季刊雑誌のほかに毎月,ICN Callingというnews letterを発行して,世界各国の看護界の情報交換の「かなめ」の役割をlCNは果しています。

 lnt. Nurs. Rev. の最新号にICNの専務理事のSheila M. Quinnが執筆したソ連の看護事情についてのWHO(World Health Organization)の報告書が掲載されています。WHOは1966年10月にTravelling Seminar on Nursing in the USSR(ソ連の看護事情についての研修旅行)を主催し,Quinnはそのセミナーにconsultantとして参加しました。

麻酔の知識・4

吸入麻酔(その2) 沼田 克雄
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 吸入麻酔剤による気管内麻酔は,気道が完全に確保され,人工呼吸が容易にできて,かつ長時間にわたり麻酔深度を一定に保つこともできるという点で,現代の全身麻酔法中,最もすぐれた方法といえよう。

 麻酔深度の調節ということに関して,導入・覚醒に要する時間は,患者の状態や薬剤の種類によってちがう。吸入麻酔剤が肺から吸収され,血流によって組織にはこばれるものである以上,肺機能障害や循環障害があれば,それだけ調節性が低下するのは理の当然である。しかし患者が生きている以上は,それほど極端な障害はあり得ないので,あまり大きな差はない。それよりも一番大きな因子は麻酔剤の血液への溶解度であろう。溶解度の大きな,たとえばエーテルは,溶解度の小さな,たとえば笑気に比べると,麻酔の導入,覚醒に時間がかかる。この辺の関係はあまりうまい説明ではないかもしれないが,図によって理解していただきたい。

ナース自身・4

世間と社会 安食 正夫
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 軍隊生活をおくった経験のあるひとならだれでも知っていることだが,日本の軍隊には“インズウをつける”という特有の言葉があった。

 インズウというのはもちろん員数のことなのだが,中隊の員数はなん人とか,どういう兵器がいくつあるとかいった額面通りの意味ではなく,独特のニュアンスをもった言葉であって,個々の兵隊の立場からいうと,軍隊生活におけるきわめて大切な基本条件,あるいは安定感につながるきわめて大切な精神的資質といったようなものなのてある。

薬のはなし・4

薬理作用 佐久間 昭
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 薬理学では,薬を広く解釈して,化学活性体一般を扱い,これと生体との間に生じる相互作用を“薬理作用”という。これは,図にみるように,薬側と生体側の各種の要因によって,質的にも量的にも修飾される。

医学記者の目・4

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 いそぎの用件があって、夜の7時ごろ、D病院の寄宿舎へM婦長さんを訪ねた。

 1階の受付にいた守衛さんに面会を申し込んだら、この建物は3階以上が看護婦さんの寄宿舎になっているので、3階にあるロビーへいって、そこで会ってほしい…といわれ、エレベーターで3階まであがることになった。

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 昭和43年度日本看護協会恒例の通常総会が,東京・両国の日大講堂を中心に4月26〜28日の3日間開かれた。(保健婦部会・品川公会堂,助産婦部会・安田生命ホール)全国から集った代議員を中心に本協会総会には約7千の会員がマンモス会場をギッシリつめた。例年のようにスローガンには組織強化が謳われていたが,とくに今年は参院議員選挙をひかえ,現協会顧問・参院議員石本しげる姉がひな壇に姿を見せるとわれるような拍手があがっていた。また注目された議題として制度問題に,准看護婦昇格をどうするか,方法をめぐって真剣な討議がかわされた。

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 美しい緑に囲まれた多摩丘陵,そこに点在するユニット.ハウス群,大学セミナーハウス(東京・八王子市下柚木)と総称する。静かな自然の環境の中で,指導教官と学生の小グループが起居をともにし,思索し,討議し,談話を交え,人格的接触を図りながら密度の深い人生経験を学生たちに持たせようというのが,このセミナー・ハウスのねらいである。

 二人一組で起居するユニット・ハウスやディスカッションをするセミナー・ハウスなどが自然の地形を利して,ユニークな構えをなしている。

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 愛情は人と人の間の,人と動物の間の,人と無生物との間のどれも本質的にはかわらないものだと思う。多くの夫婦をみるが,どうしてあんな奥様を選んで長年つれ添っているのかしらと思い,あんな旦那様になぜ嫌気がささないのかなと感ずることがある。人には好き嫌いがあるからすべての人に愛を持てないのは当然だが,交際して理解することで立派に成立つのだと思う。動物同士にも好き嫌いが多少あるが,上野のチンパンジーの雄は3回も妻を替えてやっても一向に性的愛情は示さない。同棲している限りどれとも仲はいいのだが,彼らの愛は人とは違うらしい。私は商売柄,人と動物の愛が一番確かだと思う。人には結婚さぎがあるが,動物は敏感で愛の中味を悟り,心底からの愛情かみせかけかがちゃんとわかる。人の愛にはライオンだって同じ程度で愛情を返してくる。人間同士もぜひこうありたいもので,本当に楽しい安心できる世の中になるだろう。

ニューヨーク留学記・4

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 ひざ上20センチ〜30センチのミニスカートに長いブーツをはき,さっそうと歩いています。スタイルは抜群のアメリカ人のこと,ほんとうに格好がよく,思わずみとれるほどです。

Medical Topics

ナースのコーラス,他 I.T
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 久しぶりに韓国を旅行して気がついたことは山に木が少ないこと,小鳥のさえずりをきかなかったこと,そしてポストの少ないことである。山に木が少ないのは,内乱のとき共産軍が北から進攻した際,共産分子の潜伏を怖れて,山という山の,木という木を皆伐り倒したせいだという。それも一因かもしれないが,昔からオンドルの燃料として山の木を伐り,それに代る植林を怠ったことにより大きな原因がありそうである。今から30年も前,私の学生時代には,いわゆる朝鮮烏を朝夕きいたものだったが,今回はそれも,その他の鳥も,姿が目につかず声もきかなかった。ポストが少ないのは,私の気がつかなかっただけなのかもわからない。

 これに反して多いのは教会と学校である。戦後日本でもキリスト教の普及は目立っているが,韓国では日本統治時代の神社仏閣が多く教会に肩代りしたらしい。学校が多くなったのは,日本に追いつくのに教育が先行すべきことを痛感したからであろう。しかも私の見学した学校は,校舎も立派で,校風も整っているのがうかがえ,自分の学校を学生が自分で破壊するような暴力などはありそうにも思えなかった。

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乳呑児は慣れぬベッドに吾とわが指を吸いつつ漸く眠る

 〔評〕幼児が指を吸うのは欲求不満の現われだとも聞くが,そういう解釈を超えてこの歌には読む者の心に迫る「あわれ」がある。

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四月

舞台装置が完成して幕が開かれたように漸く4月は晴れてくる

昇天した雪のかたまりをのみこんで水いろの空はまだ冷えているけれどお日様に誘い出された幼児の声はひばりのさえずりのように明るい

付録 看護計画のための基礎ノート

基本情報

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看護学雑誌
32巻7号 (1968年7月)
電子版ISSN:1345-2746 印刷版ISSN:0386-9830 医学書院

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