連載 戦後看護史の断面を聞く・最終回
協会活動と会員の位置
河村 郁
1
,
小林 富美栄
2
1前神奈川県立公衆衛生看護学院
2東京女子医大病院
pp.88-91
発行日 1968年7月1日
Published Date 1968/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914057
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
●協会の知名度をさらに深めて
河村 前回あなたが,若い人の協会に入会が少ないというお話をなさり,私が保健婦は職場の関係から90%以上入会しているが,看護婦に対しては,もっと積極的に協会への認識を高めるよう,働きかけをしなければならないと言いましたね。それには,ニュースなどのほか,時の問題などの小冊子などを随時出すこと,雑誌「看護」の編集にも,その方向の部面があってもよいですね。近頃「看護」で毎号金子会長が巻頭文を書いておられることは,非常によいですね。「こんにち看護の問題として何があるか」,これに対して「協会はどう考えるか,どう対処しようとしているか」を話すことで,会長の意見ですから,協会執行部の代表意見というわけですね。これについて,異見があれば,会員は自由に意見を述べることもできるわけですから,この場合は会長が会員に対し,問題の提起という意義がありますものね。もっとも会員からの意見は,必ず次号に,全文は無理だったら要旨を掲載する必要があります。編集技術として容易にできるんですよ。
小林 どんなふうにするんですか。
Copyright © 1968, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.