特集 今日の准看護婦問題
座談会—地方看護事情の中にみる—今日の准看護婦と未来像
山田 里津
1
,
井上 すゑ子
2
,
丹治 マサ
3
,
富田 智恵子
4
,
椛島 アサヱ
5
,
山上 津多
6
1厚生省医務局看護課
2愛知県衛生部医務課
3福島県厚生部医務課
4埼玉県衛生部医務課
5福岡県衛生部医務課
6兵庫衛生部医務課
pp.40-47
発行日 1968年7月1日
Published Date 1968/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914043
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
地方における需給の現状
司会(山田)本日は県の看護係長の方がたにお集まりいただいて,お話をうかがうことになりましたが,いま各県の看護界で問題になっている看護制度,その中でもとくに准看の問題に焦点をしぼって,各地方における実情を自由にお話いただきたいと思います。
井上 愛知県では現在,免許の取得者が26,458名,そのうち就業している者が11,997名,就業率は45.3%です。そのうち病院,診療所に勤務している人が11,997名で,病院,診療所に必要な数が15,399名ですから不足数が3402名で,必要数にたいする充足率は77.5%です。大ざっぱにいって愛知県では看護婦が非常に足りなくて,准看護婦が非常にオーバーしているというのが現状です。ですから今後看護婦の養成に政策を向けていかなければないということです。
Copyright © 1968, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.