医学と看護
血胸を伴う心臓病の看護
武田 倫子
1
,
吉富 誠子
1
,
一瀬 征子
1
,
岩永 貞恵
1
,
奥松 律子
1
,
古賀 奈智子
1
,
春田 朝子
1
,
原口 つたえ
1
1九大付属病院第一内科
pp.57-60
発行日 1968年7月1日
Published Date 1968/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914046
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はじめに
近年,心臓外科の発達により多くの患者が救われている。反面その手術に希望を持っても合併症ある故に死の転帰をとる人もまた多いものである。人工弁移植に光明を見い出しても原因不明の血胸により,その希望をはばまれた一例を紹介し,あわせて看護面での貴重な経験を報告する。
血胸と心臓病が合併し呼吸困難,胸部絞扼感,腹痛,咳嗽,嘔気嘔吐など種々の訴えがあり,以前かなり重篤な状態に陥った経験があるだけに過度に反応しやすい傾向にあり,一般看護に加えて精神看護の必要性を特に要求される患者であった。
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