Nursing Study
全麻下手術患者管理の再検討—特に肺気道合併症について
鈴木 美恵子
1
,
植原 美佐保
1
,
山口 登志江
1
,
林 千代
1
,
小倉 美智子
1
,
西周 利子
1
1国立千葉病院外科
pp.96-100
発行日 1968年7月1日
Published Date 1968/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914060
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全身麻酔の普及により,手術が苦痛なく安全に受けられる現在において,術後の愁訴を看護の立場より,再検討することは,必要であろう。如何にして苦痛および不安をさらに軽減し,除去し得るか,あるいは,患者が手術という,大きなストレスからの回復状況は何により具体的に把握すべきか?という疑問は,なお残された問題である。特に術後の肺・気道合併症は術後合併症中,上位を占めている。
私たちは前段において,全身麻酔による開腹術後患者の愁訴について,統計的観察を行ない,その結果について検討し,後段においては,術後気道合併症中,喀痰喀出困難症をきたすべき因子と,その対策につき,比較研究したので報告する。
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