特集 今日の准看護婦問題
座談会 准看教育を展望する
季羽 倭文子
1
,
高橋 その
2
,
薄井 坦子
3
,
井上 英子
4
,
増子 勇子
5
,
久保 成子
6
1日大医学部高等看護学院
2神奈川県立短大二俣川高校
3東京女子医大高等看護学校
4豊島区医師会准看護学校
5関東労災病院高等看護学院
6尾竹橋病院准看護学院
pp.26-34
発行日 1968年7月1日
Published Date 1968/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914041
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准看護婦とは何か,あるいは何であるべきかという問題は理念としても,実践面でも必ずしも明確ではない。にもかかわらず育てなければならぬ者のジレンマは少くないであろう教育の場から准看護婦の現状と未来を語る。
看護教育の多様性
司会(季羽)私も5年ぐらい前まで准看護婦の教育をしていましたが准看護婦教育はたいへんですね。その原因はいろいろあると思いますが教育の多様性ということが原因の一つだと思うんです。きょうは准看護婦教育の多様性の各パートの代表者にお集まりいただいていますので,最初にそれぞれの学校の特色のようなものをちょっと御紹介いただいて多様性を再認識したいと思います。
久保 私のところは足立区にございますキリスト教会付属の准看護婦学校で,2年くらい前までは全国のキリスト教会から推薦された生徒で形成されていましたが,2年くらい前から一般に募集をしています。11回生をことし迎えたわけですが,昨年,一昨年あたりから,高等学校卒業生が非常に多くなってきて,ことしの2年生と1年生はクラスの半分以上が高校卒業生です。そのなかには,高等看護学院を落ちた者が1/3,経済的に3年間はだめだという単純な考え方で来ている高卒者があとの半分,あとは教会推薦ということで高等学校から直接来ている人です。中学卒はことしあたりは18名中3人しかおりません。
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