グラビア
海外医療ジャーナル—短期で治るドモリ矯正法(ソ連)
pp.112
発行日 1968年7月1日
Published Date 1968/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914064
- 有料閲覧
- 文献概要
世の中にはしゃべることができないため,自己の才能を社会に役立てられずにいる人がたくさんいる。どこの言語障害研究所でも,発音矯正や時にはどもりを完全になおしたりするが,長い時間がかかる。ドブロフスキー博士(ソ連)の場合,暗示療法を用いて,神経系統が胃されていない場合には短期間に治してしまうのだ。博士はまず患者に姓と職業を話させる。顔をしかめ,永い休止時聞を置き,あるいは筆談で答える。こうして彼はすでに数百人の人々を救った。そのため,彼のところには毎日,感謝の手紙やら,未知の人々からの問い合わせの電報やらが70通から200通ぐらい殺到しているのだ。博士は条件反射で有名なパブロフなどの有名な研究者の弟子であり,その教えを生かして言語科学での成功を勝ちとった。人々はこの業績を奇跡だといって賞讃するのだが,博士はそのようにいわれるのをきらい神経系統の器管の故障がなければ,暗示療法によってどもりはなおすことができるのだ,というように言ってる。
Copyright © 1968, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.