医学と看護
血胸を伴う心臓病—心不全を中心として
山本 愛文
1
1九州大学医学部柳瀬内科
pp.52-56
発行日 1968年7月1日
Published Date 1968/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914045
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はじめに
南アフリカの心臓移植で代表される近代心臓外科の発達は目をみはるものがある。宗教的問題を除いて,今後これが完全に安全に施行されるにはかなりの問題と年月を要するものと思われ,そのワンステップに後天性弁膜症に対する外科的侵襲が控えている。なかでも人工弁または異種弁による弁置換術の諸問題があるし,現在最も研究されている課題の一つである。
内科的心疾患の治療は限られたものであるが,その主たるものに心不全がある。今回は心不全を中心にして記述し,最後に血胸を合併した時の症例を紹介する。
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