精神看護 17巻2号 (2014年3月発行)

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取材レポート

―売れる、高品質な商品作りこそが、作り手を輝かせる。―サリュ＠京都本誌編集部 17巻2号 , 2014年3月 , pp.1-6

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全国でも珍しい、利用者も職員も女性だけの就労継続支援B型事業所「サリュ」を京都に訪ねた。女性が気軽に安心して通える場所を、と発足当初から女性限定を守り続けている。

目を引くのは、主力商品の1つである「あなたwedding」の商品力の高さだ。結婚式で花嫁が身に付けるアクセサリーや、招待状、引き出物にできるお菓子、プチギフトなどを揃えている。

特集　―近森病院総合心療センターがチーム医療で取り組んだ―下剤に頼らない排便ケア

扉 17巻2号 , 2014年3月 , pp.11

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下剤を使わずに排便する─それは現状の精神科病棟ではとても困難に思えます。

イレウスが起きたら大変……！　まずそれが頭に浮かびます。

しかし現実に、近森病院は「下剤なしの排便」を達成しました。

「排便時に患者さんの苦痛表情が少なくなった」。そのことが病院スタッフの誇りと喜びです。

コンチネンスケアと出会い、一体何をどう変えていったのか。

近森病院の歩みと共に、取り入れたノウハウを教えていただきましょう。

1・まずは押さえたい基本知識西村　かおる 17巻2号 , 2014年3月 , pp.12-24

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　近森病院グループの精神科病棟が、下剤に頼らない排便ケアを目指したきっかけは、病棟スタッフが「今の排便ケアではダメなのではないか」という真摯な疑問を持ち始めたことでした。スタッフは排便ケアの基本を学ぶにつれ、アセスメントに基づいた個別ケアを実践できるようになっていきました。

　実践するなかでは、不安や迷い、とまどいや抵抗などがありましたが、仲間の結束を強めながら乗り越えていきました。私はコンチネンス協会という外部からアドバイザーという立場で病棟に入り、スタッフの変化を見守ってきたのですが、ケアに対する思いと、チームで基本を理解することがいかに大事かを再認識させてもらいました。基本が理解できれば、応用が可能になります。

2・看護スタッフとしてどのように取り組んだか―下剤に頼ることをやめ、手と目と耳を使うケアへ安田　親司 17巻2号 , 2014年3月 , pp.24-26

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下剤に頼った排便ケアへの疑問

　以前から精神科患者の便秘は困った問題だと認知していましたが、日頃多忙な業務に追われるなかで、3～4日排便がなければ下剤を服用してもらい、翌日に反応便がないと浣腸やさらなる下剤を増薬して服用させるという排便ケアがルーチン化していました。しかし、便性状に関係なく連日多量の下剤を服用させる排便介入が、患者さんを尊重した排便ケアになっているのか、疑問に思う心は常にありました。

　そこで排便ケアを見直し、新たな排便ケア（コンチネンスケア）をチームとして実践することになりました。

3・―［症例報告］―困難事例でも下剤から脱却できた堀内　航介 17巻2号 , 2014年3月 , pp.27-30

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　私は介護福祉士として、コンチネンスケアチームの一員に加わっています。これまで数多くの精神科患者さんの排便コントロールを、チームとスタッフが一丸となって取り組んできました。

　本稿ではそのなかから特に印象的な2症例を報告させていただきます。1例目は排便コントロール後に患者さんの精神状態や行動が大きく変化した症例、2例目は長年にわたって服用していた下剤を減量しながら自然排便につながった症例です。どちらも当初は改善が困難と思われていた症例です。

4・―より正確な排便日誌を目指して―便の性状はブリストルで、量はボール大で記載筒井　恵美 17巻2号 , 2014年3月 , pp.30-33

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　精神科の患者さんは、精神症状、疾患、活動低下、食事量低下、水分不足、精神科薬の副作用などの原因により便秘を引き起こしやすく、なってしまうと苦痛をもたらすため、看護師は便秘が緩和されるように努めています。

　しかしコンチネンスケアの考え方に出会うまで、私たちは、3日排便がなければ下剤、浣腸、坐薬を導入するという方法を取ってきました。しかし西村かおる氏の勉強会に参加したことをきっかけに、アセスメントに基づき個人の排便周期を捉え、1人1人に適切な対処を考えていくことの大切さを学びました。「3日出ないから便秘」という捉え方は間違っていると気づかされたのです。

コンチネンスケア導入に対する評価―院内からの声 17巻2号 , 2014年3月 , pp.34

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看護師（6年目）

　コンチネンスケアが始まり、目に見える指標や基準ができたことで、便秘について患者さんと同じ視点、言葉で話ができるようになりました。そして患者さんが介入方法を選択できるようになったのは、大きな変化だったと感じています。医療者・患者さん共に効果を実感しているからできたことだと思います。

5・患者さんの排便状態、スタッフの負担や意識はコンチネンスケアの導入でどう変わったか林　加奈子 17巻2号 , 2014年3月 , pp.35-38

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　定例化された排便ケアに切り込みを入れ、下剤に頼らない排便に向け、チームの一員として取り組んできました。ここでは取り組み開始当初、患者さんの排便状態がどのように変化したか、そしてスタッフの負担やケアへの意識はどう変わったのかについて、排便日誌やアンケートのデータを基に報告をさせていただきます。

6・―［レッツ！チーム医療］―管理栄養士として取り組んだこと西森　瑞愛 17巻2号 , 2014年3月 , pp.38-40

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チームメンバーとなって行ってきたこと

　排便と食事は密接につながっています。不規則な食事、食物繊維、水分、脂質などの摂取不足、低栄養、ビタミン欠乏症などは、便秘を引き起こす要因の1つとなります。管理栄養士としては、排便状況も考慮して栄養管理を実践していかなければなりません。2012年より私はコンチネンスチームのメンバーとして、5つの取り組みを行ってきました。

7・―［レッツ！チーム医療］―薬剤師として取り組んだこと西田　佳織 17巻2号 , 2014年3月 , pp.40-42

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　抗精神病薬、抗うつ薬などの精神科薬剤の副作用として便秘が挙げられます。抗コリン作用によるもので、腸管の動きが悪くなることで起こります。そうした薬の副作用以外にも、生活習慣や、精神状態悪化による過食、活動低下などにより、精神科は他科よりもイレウスのリスクが高くなっています。

　入院時から定期処方、頓服で下剤を服用した結果、医療者も患者さん自身も下剤に頼ってしまい、連用となっている傾向にあります。コンチネンスケアの活動が開始される前は、当院でも精神科病床104床の患者さんのほとんどが、下剤を使用している状況にありました。

8・看護部長から見るとこうでした！―コンチネンスケアスタッフが楽しく作業し、成果を上げられた理由松永　智香 17巻2号 , 2014年3月 , pp.42-45

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えっ！？　西村かおる氏が近森に来る？

　2011年4月に、近森会看護部は西村かおる氏を迎え、コンチネンス活動を開始した。以前より近森病院看護部で勤務する大野直美氏（コンチネンス協会高知県支部長）が、排泄ケアの実践家として高知県下で活躍しており、そのネットワークから舞い込んできた話であった。

　看護部長としては、西村氏の院内での活動を保証し、その定着化を推進することにより、院内スタッフのコンチネンススキルを向上させたいと考えた。

REPORT

発達障害なのに、統合失調症と誤診されているケースがある根來　秀樹 17巻2号 , 2014年3月 , pp.46-48

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　目の前にいる青年期の患者さんが、「イジメられている、悪口が聞こえる」と興奮して訴える時、私たち精神医療に従事する者はそれが事実かどうか確かめるだろう。そして家族などからの情報で、現在イジメを受けている事実や悪口を言われているような事実がないとすれば、「幻覚妄想状態」と判断されるのは自然なことかもしれない。幻覚妄想を呈する精神疾患は覚醒剤精神病や気分障害に伴うものもあるし、身体疾患に伴うものもあるが、それらが状況的に否定されれば、このような症例は好発年齢などからも「統合失調症」と診断されることが多いのではないだろうか。

　しかしその患者さんは、実は統合失調症ではない可能性がある。現在そのことに警鐘が鳴らされるようになった^★1。

臨床からのOPINION

「現代型うつ病」をどう捉え、どう看護すればよいのか小瀬古　伸幸 17巻2号 , 2014年3月 , pp.54-56

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　臨床で勤務していると、執着気質やメランコリー性格のうつ病患者さんに接する機会は少ない。代わりに、うつ病という診断はついているものの、気分反応性があり、抑制症状や罪業感に薄く、回避行動が主体で、時に他罰的な、「現代型うつ病」といわれる臨床像に近い患者さんに接する機会が多い。そういった患者さんの看護を展開する時には、従来のうつ病看護の基本である傾聴・支持・共感だけでは太刀打ちできず、看護ケアに行き詰まりを感じることがある。

　そこで本稿では、複数の文献と筆者の経験から、接する機会が多くなりつつある「現代型うつ病」の患者さんへ、看護師としてどのような対応の可能性があるのかを考えてみた。まずは、典型的な一例を提示することから始めることとする（以下の事例は、実際に経験した複数の事例を基に典型例を作成した）。

こんな取り組みをしています

クレプトマニア（窃盗癖）の患者を受け入れています―赤城高原ホスピタル佐々木　孝浩 17巻2号 , 2014年3月 , pp.57-59

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　皆さんは「クレプトマニア」という病気をご存知でしょうか？　日本語に訳すと「窃盗癖」（万引きがやめられない病気）です。財布の中にはお金があるにもかかわらず、数百円～数千円の食料品、小物などを万引きし、警察に通報されて厳重注意、罰金刑、執行猶予付きの判決を受けても万引きをやめない……。

　私の勤務している特定医療法人群馬会赤城高原ホスピタル（以下当院）は、1990年群馬県勢多郡赤城村（現渋川市）にアルコール依存症・薬物依存症専門病院として開院。現在はさまざまな嗜癖問題をかかえた患者を診療しています。

特別記事

児童・思春期精神科看護を、事例を通して疑似体験する船越　明子 17巻2号 , 2014年3月 , pp.60-64

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特有の難しさがあるという児童・思春期精神科看護。

中学3年生の男子の入院事例を通して、その看護を疑似体験してみましょう。

自分が受け持ち看護師だったらどうするかを考えながら読んでみてください。

連載　精神科の患者さんの身体では、何が起きている？・2

統合失調症は身体機能低下が早い？秀野　武彦 17巻2号 , 2014年3月 , pp.49-53

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　30年前、初めて当直をした夜、女性閉鎖病棟の扉を開けると、多数の若い患者さんが「先生ー、どこから来たのー」と口々に話しかけながら、勤務室に入るまで私を取り囲みました。速く歩いても、患者さんは逃すものかとばかりに小走りで追いかけてきて、白衣をつかもうとします。「これはすごいところだな」というのが強烈な第一印象でした。

　30年経った今、その時の患者さんのうち3名はまだ入院しています。しかし、もう以前のようなことはありません。1名は車椅子、1名は寝たきり、残り1名はあの夜のように追いかけてきますが、普通に歩いても2mで距離が離れてしまいます。いつの間にか歩くのが遅くなったり、歩けなくなったりしているのです。

連載　米国の隔離・身体拘束最小化方策＝「コア戦略」とは・2

セイフティプラン佐藤　真希子 17巻2号 , 2014年3月 , pp.65-67

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　コア戦略4「隔離・身体拘束使用防止ツール」^＊1の1つであるセイフティプランとは、患者個人の危機的状況や自己統制不良を回避するために、入院時に患者、家族、医療スタッフが話し合い、立てておく「危機的状況に対するケアプランと契約」である^＊1-3。米国マサチューセッツ州精神保健局が開発・運用している。

　入院時から患者とスタッフらが共に話し合い、お互いに合意を得るという点にセイフティプランの特徴がある。利点として、その話し合いにより、患者自らストレスや危機的状況に気付き、それらに対する対処方法を把握することができる。またスタッフや周囲の関係者らにとっては、患者を支援する手法をあらかじめ知っておくことができる利点もある。セイフティプランを入院時から活用することにより、結果として隔離・身体拘束の最小化を図ることが可能となる。

連載　ストレングスモデルを習うなら今でしょ！・4

オーストラリアで見た、使える資源の一部としての医療萱間　真美 17巻2号 , 2014年3月 , pp.68-71

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医療で使われる問題解決モデルと、ストレングスモデルを統合したい。そのためには、本人が受けている医療の情報を、専門家が専門用語を使って書くのではなく、本人が同席し、本人が説明を受けて理解している範囲の情報を、本人の言葉で表現することが必要だ。

今回は、オーストラリアで見たストレングスモデルによる介入を紹介する。そこで使われていたアセスメント用紙は、「抑圧する医療」から脱するツールとして確かに機能していた。

連載　カー吉。・2

カー吉。桑野　祐次 17巻2号 , 2014年3月 , pp.72-75

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　周りの子どもが超合金のロボットや戦隊モノで遊んでいるのに対し、自分は物心ついた頃から車に興味を持っていたと聞いている。最初は車が、というよりは単にドライブに連れて行ってもらうのが好きだったようだ。

　家での遊びといえば、トミカのミニカーを、畳の縁を道路に見立て並べて遊んでいた。買ってもらったのが大半だが、実は親の財布から、初めの頃は数百円、次第にエスカレートして、最終的には1万円札を盗んでこっそり買い足し、ゴミバケツいっぱいになるほど集めていた。

連載　2ページあげます・2

日精看神奈川県支部日本精神科看護技術協会神奈川県支部 17巻2号 , 2014年3月 , pp.76-77

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支部紹介

　神奈川県支部は1956年11月8日に結成。今年で58年を迎えました。

　現在29名の委員、役員で運営しています。協会の方針である「毎日歴史を刻む＝365日」のテーマのもと、教育活動・こころの日・音楽祭・広報活動・組織強化で会員・社会に貢献できるよう日々取り組んでいます。

連載　夜勤飯・3

夜勤飯中村　秀敏 17巻2号 , 2014年3月 , pp.78-80

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　私はもともと差し入れが好きだったので、夜勤中のスタッフへケーキやアイスクリームの差し入れはよくしていました。でも、あるネットベンチャー会社を経営する女性の友人から、「まかないをすると、組織の結束力が高まるのでいいのよ」と聞いてピンと来ました。「よし、うちでもやろう」と。

　その頃手軽にパンを作れて多機能なホームベーカリーが話題になっていたので、ネットで検索して、売れ筋のホームベーカーリーを購入して職員食堂に置きました。夜勤者が夜の休憩時間に材料を入れてセットしておくと、ちょうど朝の休憩時間にほっかほかのパンがいいにおいを漂わせて出来上がっている。それがとっても職員にウケて、病棟でブームになりました。自分は材料の強力粉とドライイースト、バター、塩、砂糖と、レーズンやくるみなどを補充しておきます。一時期は職員が毎日作っていたようです。よく「材料が切れました！」と報告を受けたものです。

連載　中動態の世界・2

消えた中動態の謎國分　功一郎 17巻2号 , 2014年3月 , pp.82-88

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［要旨］

◎古代ギリシャ語では中動態は確固とした地位にあった。それがやがて受動態と並び、ついには受動態によって脇に押しやられていった。

◎一方で、かつてペアだった中動態を失った能動態のほうも、その意味を大きく変えたはずだ。能動態と中動態が対置されていた時代の人々の目には、世界はどう見えていたのだろうか？

◎つまり中動態の謎を探る本連載の問いは、こうでもある。「能動態は何を失ったのか？」

連載　師長がゆく。・1【新連載】

私が師長に？東　志乃 17巻2号 , 2014年3月 , pp.90-91

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　師長ってどんな仕事をしているんでしょうか。

　スタッフの時代は、なんだかよくわからないけど、難しい仕事をしているんだろうなって漠然と思っていました。主任になると、少し師長の仕事が見えてきます。一緒に管理の仕事をしたり、いろいろ師長から相談を受けたり、教えられたりしながら、管理職の大変さを少しずつ体験していくことになります。そして師長の考え方を知ることによって、管理職とはどうあるべきか学んでいきます。

連載　幻聴妄想かるたのつくり方・4

ぐるぐる回るちっちゃいおじさんたち 17巻2号 , 2014年3月 , pp.92-93

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愛の予防センター（ミーティング）から、かるたの文字札や絵札は生まれています。

ハーモニースタッフの富樫が実況します。

連載　音楽活動に特化した地域活動支援センターを作るぜBaby！・1【新連載】

音楽の力を生かしたい田中　諭 , 林谷　啓美 , 石川　洋一郎 17巻2号 , 2014年3月 , pp.94-97

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2012年6月1日に地域活動支援センターⅡ型「Reverb」を立ち上げてから1年半が過ぎた。

当センターは、病院に勤務している看護師と、価値観をともにする友人とで開いた「音楽活動に特化した」地域活動支援センターである。

ここは地域で生活する精神障害者にとっての居場所であり、自己表現の場でありたいと思っている。

今後も利用者の強みが発揮できる、何かに特化した地域活動支援センターが増えていってほしいと考えている。

第1回目は、当センターの立ち上げの理由、概要、運営の現状について述べていきたい。（田中諭）

連載　まさぴょんの「こんなレクリエーション療法はどう？」・2

踊り（フォークダンス、レクダンス、民謡）高橋　政代 17巻2号 , 2014年3月 , pp.98-100

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[今回のテーマ] 年齢・疾患がさまざまな人たちへ、どんなレクリエーションをしたらいい？

　連載第1回目は、「そもそもレクリエーションって何？」という話を書きました。

　レクで何をしたらいいかわからなくなった、という時は、「何のためのレクなのか」という根本の部分を見失っている場合が多いです。迷った時は何度でも「レクリエーションって何だったかな」「何のためにやるのかな」ということに立ち返って考えてみてくださいね。

連載

べてる新聞『ぱぴぷぺぽ』・96 17巻2号 , 2014年3月 , pp.102-103

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映画紹介コーナー

トークバック沈黙を破る女たち 17巻2号 , 2014年3月 , pp.81

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サンフランシスコの女性刑務所で生まれた、女だけのアマチュア劇団「メデア・プロジェクト：囚われた女たちの劇場」。20年に及ぶ塀の中での活動を経て、新たな活動を開始。それは、HIV/AIDS陽性者たちとのコラボレーション。両者に共通するのは、恥と孤立。幼少期から暴力にさらされ、被害にあったことで自分を責め、薬物に依存したり、自暴自棄に生きてきた女性たち。新入りのマルレネは「薬より、セラピーより、劇団のほうが効果がありそうだと思ったの」と言う。坂上監督は、8年という長期取材を行い、“どん底”を生き抜いてきた8人の女たちが、それぞれの芝居を通して新しい生き方を模索する姿をとらえた。

読者投稿コーナー　ここ掘れかんかん！

精神疾患をもつ人は、産める場所がないの？まさかの連続受け入れ拒否を経験 17巻2号 , 2014年3月 , pp.8-9

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精神疾患をもつ人は、産める場所がないの？

まさかの連続受け入れ拒否を経験

匿名希望

某政令指定都市在住の精神科看護師

　7～8年ほど前、僕の両親との同居生活がスタートしたことを契機に、妻が精神疾患を発症しました。症状は幻視と幻聴（小さな男の子の姿が見えたり声が聞こえたりというもの）がメインでしたが、気分の落ち込みも激しく、カミソリを買い込んでリストカットして入院することもありました。

　当時は幼い2人の娘をかかえながら妻に寄り添い、両親との同居も破綻しないようにと神経を使っていました。そんな妻は何年も病院に通いましたが病名は確定せず、その時の症状に対して対症療法的に抗精神病薬や抗不安薬、睡眠導入剤などが結構な量で処方されていました（病名は、「非定型精神病」や「アルコール性精神障害」などとなっていました）。

精神保健関連ニュース

官民連携のアルツハイマー病研究　臨床データ改ざんか／他，13件 17巻2号 , 2014年3月 , pp.10

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官民連携のアルツハイマー病研究

臨床データ改ざんか

1月10日付○朝日新聞

　国と製作会社が33億円を投じ、アルツハイマー病の早期発見を目指す国家プロジェクト「J-DAI」で、不都合な症状を削除するなど、臨床試験のデータが改ざんされた疑いが浮上し、厚生労働省が調査を始めた。日本の研究への信頼が失われかねない事態。

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編集部に届いた本 17巻2号 , 2014年3月 , pp.89

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インフォメーション 17巻2号 , 2014年3月 , pp.101

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次号予告・編集後記 17巻2号 , 2014年3月 , pp.104

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基本情報

精神看護
17巻2号
(2014年3月発行)

電子版ISSN：1347-8370 印刷版ISSN：1343-2761 医学書院

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精神看護 17巻2号 (2014年3月発行)

取材レポート

特集 ―近森病院総合心療センターがチーム医療で取り組んだ―下剤に頼らない排便ケア

REPORT

臨床からのOPINION

こんな取り組みをしています

特別記事

連載 精神科の患者さんの身体では、何が起きている？・2

連載 米国の隔離・身体拘束最小化方策＝「コア戦略」とは・2

連載 ストレングスモデルを習うなら今でしょ！・4

連載 カー吉。・2

連載 2ページあげます・2

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連載 中動態の世界・2

連載 師長がゆく。・1【新連載】

連載 幻聴妄想かるたのつくり方・4

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連載 まさぴょんの「こんなレクリエーション療法はどう？」・2

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