特集 ―近森病院総合心療センターがチーム医療で取り組んだ―下剤に頼らない排便ケア
2・看護スタッフとしてどのように取り組んだか―下剤に頼ることをやめ、手と目と耳を使うケアへ
安田 親司
1
1近森病院総合心療センター
pp.24-26
発行日 2014年3月15日
Published Date 2014/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689101281
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下剤に頼った排便ケアへの疑問
以前から精神科患者の便秘は困った問題だと認知していましたが、日頃多忙な業務に追われるなかで、3~4日排便がなければ下剤を服用してもらい、翌日に反応便がないと浣腸やさらなる下剤を増薬して服用させるという排便ケアがルーチン化していました。しかし、便性状に関係なく連日多量の下剤を服用させる排便介入が、患者さんを尊重した排便ケアになっているのか、疑問に思う心は常にありました。
そこで排便ケアを見直し、新たな排便ケア(コンチネンスケア)をチームとして実践することになりました。
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