調査報告
痩身願望に関するSNS検索行動で接する情報の特徴と看護への示唆—Xでの「痩せたい」検索を起点として
岩田 芽依
1
,
心光 世津子
2
1愛知医科大学メディカルセンター看護部
2愛知医科大学看護学部
pp.362-367
発行日 2026年7月15日
Published Date 2026/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134327610290040362
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1.研究の背景と意義
摂食障害(拒食症・過食症)は国内で推定22万人いるとされている*1。従来、テレビや雑誌が痩身を理想化し、痩せ願望を助長してきたが、近年はSNSの急速な普及が新たな影響を与えている。SNS利用者は世界で52億人に達し*2、投稿や「いいね」、DM(ダイレクトメッセージ)などを通じて他者と容易に交流できる。X(旧Twitter)ではコミュニティ機能が追加され、共通の趣味や関心を持つ「界隈」が形成され、2024年には流行語大賞トップテン入りした*3。この流れで「摂食障害界隈」も出現し、海外では#proana(pro+anorexia:拒食症肯定を指す)などのハッシュタグを用いた「Pro-ED(Pro-Eating Disorder:摂食障害肯定を指す)コミュニティ」が確認されている*4。
こうしたコミュニティはハッシュタグやリポストを通じて拡大し、SNS独自のアルゴリズムにより関連投稿が優先表示されるため、一度関心を示すと摂食障害関連情報が継続的に流入する。日本では全世代においてインターネット利用時間が増加しており*5、SNS長時間利用はストレスを強め、精神的健康に悪影響を及ぼすといわれている*6。

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