連載 米国の隔離・身体拘束最小化方策=「コア戦略」とは・2
セイフティプラン
佐藤 真希子
1
1国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所社会精神保健研究部
pp.65-67
発行日 2014年3月15日
Published Date 2014/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689101294
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コア戦略4「隔離・身体拘束使用防止ツール」*1の1つであるセイフティプランとは、患者個人の危機的状況や自己統制不良を回避するために、入院時に患者、家族、医療スタッフが話し合い、立てておく「危機的状況に対するケアプランと契約」である*1-3。米国マサチューセッツ州精神保健局が開発・運用している。
入院時から患者とスタッフらが共に話し合い、お互いに合意を得るという点にセイフティプランの特徴がある。利点として、その話し合いにより、患者自らストレスや危機的状況に気付き、それらに対する対処方法を把握することができる。またスタッフや周囲の関係者らにとっては、患者を支援する手法をあらかじめ知っておくことができる利点もある。セイフティプランを入院時から活用することにより、結果として隔離・身体拘束の最小化を図ることが可能となる。
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