特集 ―近森病院総合心療センターがチーム医療で取り組んだ―下剤に頼らない排便ケア
7・―[レッツ!チーム医療]―薬剤師として取り組んだこと
西田 佳織
1
1近森病院総合心療センター
pp.40-42
発行日 2014年3月15日
Published Date 2014/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689101287
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抗精神病薬、抗うつ薬などの精神科薬剤の副作用として便秘が挙げられます。抗コリン作用によるもので、腸管の動きが悪くなることで起こります。そうした薬の副作用以外にも、生活習慣や、精神状態悪化による過食、活動低下などにより、精神科は他科よりもイレウスのリスクが高くなっています。
入院時から定期処方、頓服で下剤を服用した結果、医療者も患者さん自身も下剤に頼ってしまい、連用となっている傾向にあります。コンチネンスケアの活動が開始される前は、当院でも精神科病床104床の患者さんのほとんどが、下剤を使用している状況にありました。
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