理学療法ジャーナル 46巻11号 (2012年11月)

特集 はたらく理学療法士の動機づけ

EOI(essences of the issue)
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 職場において管理を主業務とする理学療法士も増大してきたが,組織としてのレベルの維持のためにコンプライアンスを上げていく必要もある.その期待に応えるべく,本特集では「動機づけ」に着目.給料が上がらず明るく見えない将来展望を「何か」の力で維持向上すべきであろうと悩んでいる若い理学療法士も多い.その解決のヒントを得るために,モチベーションを上げる戦略の基礎と実践の両面から企画した.多様化する職場で組織というものはどうあるべきか,成功例を主体に管理・マネジメントの中身を「動機づけ」という側面から示したい.

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はじめに

 わが国の理学療法士が急増し,必然的にその大半は20歳台で構成されている.さらに制度上,1人の理学療法士が担当できる1日当たりの患者数が大幅に制限され,また回復期リハビリテーション病棟を保有する多くの病院が365日体制をとったことで,組織も大規模化している.スタッフの価値観やモチベーション,技能は様々であり,それを管理し,リードしていくことは容易なことではない.リーディングによってスタッフがその気になるか否か,それは組織の命運を握っていると言ってもよい.

 以下,自身の経験を交えながら,スタッフをその気にさせる方法について私見を述べる.

働く意味と人的資源管理 谷内 篤博
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はじめに

 経済の高度化,複雑化,サービス化,さらにはそれらに起因する高度な分業体制は,われわれ個々人の知識やスキルの高度化・専門化を促すとともに,これまで以上に社会的連帯を必要とし,仕事と人間の新たなかかわり方が求められつつある.もはやこれまでのような世俗的な意味において,働くことは単なる生活の糧を得るための手段,すなわち経済的欲求の充足にその主たる目的があるとはいえず,働くこと自体に新たな価値が求められている.

 こうした動きは,何も企業社会や産業社会にのみ顕著にみられるものではなく,医療分野においてもみられる.例えば,理学療法士(以下,PT)の分野でも,高齢者や生活習慣病の増加によるリハビリテーションニーズの高まりや2006年度診療報酬改定に伴い,PTの医療専門職としての質や技量の向上,他の医療職種との差別化がより一層求められている.これまでのような患者(クライアント)とPTの1対1というような閉ざされた担当制のもとでの仕事の進め方やかかわり方では,医療専門職としての望ましいキャリア形成は到底望めない.まさに,PTにおいても新たな働き方やキャリア形成が求められているといえる.

 そこで本稿では,こうした医療専門職であるPTに焦点を当て,企業社会との比較を通して,専門職としての働く意味やキャリア形成のあり方,さらには求められる人材マネジメントのあり方を探究していきたい.

理学療法士の動機づけ

1.筑波記念病院での例 斉藤 秀之
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はじめに

 本特集は,給料が上がらず明るく見えない将来展望を「何らか」の力で維持・向上すべきであろうと悩んでいる若い理学療法士が多いという現状から企画されたようである.読者の不安を期待に変えるべく,「動機づけ」に着目し,そのヒントを実践事例として紹介することが,本稿での筆者の役割である.

 多様化する社会や職場,組織において「動機づけ」を見出し,維持することは,容易なことではないかもしれない.しかしながら,プロフェッションである理学療法士にとって,理学療法士に手を差し伸べてほしいと思っているクライアントに接することが「動機づけ」の本質である.筆者自身にとって,「動機づけ」という言葉は,あまり好んで使用する言葉ではないため内容に難渋したが,自分自身の経歴を紹介しつつ,「動機づけ」という側面から論じたい.

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はじめに

 現在,日本全国で理学療法士有資格者は100,560名で,日本理学療法士協会会員数は77,844名となっている(2012年6月時点).年齢構成は,21~30歳が48.1%を占め,平均年齢は男性33.4歳,女性31.8歳と若い世代が多いのが特徴のひとつでもある1).理学療法白書2010によると,「理学療法士を一生続けたいと思いますか」との問いに,「そう思う」と答えた会員は42%であった.また,別の質問においても「仕事に生きがいを求めて全力を傾ける」「余暇も時には楽しむが,仕事のほうに力を注ぐ」は,35%程度となっている2).このことは,若い理学療法士たちがもっと意欲向上となるよう動機づけを行わなければ,今後の理学療法の発展は厳しいのではないかということを考えさせられる.それには,仲間や先輩,組織そして出会いなどの環境面を含めて考える必要がある.

 そこで,若い理学療法士たちの意欲や思いを知りたくて,「どんな理学療法士になりたいか」と問いかけたところ,様々な目標をもっている理学療法士が多いことを嬉しく思った(表).今後,これらの思いを継続しながら目標を達成するには,臨床理学療法の再考,理学療法士としての姿勢や理学療法に対する動機づけが重要ではないだろうか.

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はじめに

 筆者は,鹿児島県薩摩半島の日置市吹上町という東シナ海(日本の三大砂丘の一つで,吹上浜という北朝鮮の拉致事件があった近くと言ったほうがわかりやすいかもしれないが……)に面した,農業中心の地域にある一般病院に勤務している.岡山県倉敷市にある川崎リハビリテーション学院を卒業して以来,馬場病院(以下,当院)に就職し30年の節目を迎えた.

 理学療法士(以下,PT)としての30年間に,多くの素晴らしい先生方とめぐり逢い,PTとしての楽しさを教わり,また自分自身を成長させてもらった.そして何度か仕事,人生の分岐点(ターニングポイント)に遭遇した.本稿では,若い先生方のモチベーションが高められるきっかけを与えられたらと願いつつ,様々な人との出会いや,当院での実践や講習会,鹿児島での研究会活動(Integrate Physio)などを舞台に展開してきた筆者の経験を振り返りたい.

4.板橋中央総合病院での例 角本 貴彦
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はじめに

 現在,私が勤務しているIMS(イムス)グループ板橋中央総合病院には計33名のセラピストが在籍している.これだけ多くの仲間たちと働くことは,十数年前にはとても想像できなかった.今回いただいた「理学療法士の動機づけ」というテーマに沿うか不安もあるが,反面的な意味合いでも,参考にしていただけるのであればと思い,まず現在に至るまでの私自身の動機(以下,モチベーション)の変動,そして最近思うことについて述べたい.

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はじめに

 人は,その人生において様々なイベントに遭遇する.私たち理学療法士も例外ではない.理学療法士として就職してからのイベントとして,結婚,妊娠,出産,育児,家族の看護・介護,自身の長期研修,自身の病気や怪我による療養,就職先の倒産など,多くの事柄が数えられる.

 ひと昔前とは違い,結婚によって女性が退職に至ることは少ないようだが,配偶者の状況によって退職を余儀なくされることは多い.すなわち配偶者との距離,あるいは配偶者の転勤などにより,女性がその就労継続を考え直さなくてはならない状況は男性よりも多いと思われる.しかし,妊娠・出産を除けば女性だけが特別に就労継続が困難になるわけでもないようだ.特に,最近の「イクメン」という言葉に表されるように,男性(夫・子の父親)の育児参加はめざましいものがある.

 そこで本稿では,女性,男性にかかわらず,就労継続に対する動機づけ,職場を替える動機づけ,離職に対する動機づけ,復職に対する動機づけについて,神奈川県理学療法士会(以下,本会)会員ライフサポート部の活動から見えてきたことを紹介したい.

6.女性が動機を維持する秘訣 松葉 好子
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はじめに

 理学療法士として「女性が動機を維持する秘訣」が本稿に与えられたテーマであるが,このテーマをみたとき,はたして女性としての動機というものが特別にあるのか,男性と女性で理学療法士を続ける動機は違うのかと考えてしまった.

 理学療法士はすばらしい職業である.仕事を通じて患者や家族と喜びを分かち合い,常に勉強できる環境と自己研鑽の機会がある.これだけでも,仕事をするうえで十分な動機づけとなり,そこに男女の差は感じられない.そうは言っても女性は産む性であり,これは男性との圧倒的な違いである.また,産業社会自体が,従来男性を基本として成り立ち整備されてきたもの(理学療法士も男性が多数を占める形でスタートしている以上,例外ではない)と考えれば,未婚・既婚を問わず,女性にとって職場はアウェイであるとも言える.

 日本の女性の労働率は,出産・育児期に就業が中断する「M字型」曲線を描いていると言われており1),理学療法士の領域も例外ではないだろう.近年は,これに介護の問題も入っている.これらのライフイベントにかかわる支援等については別稿で述べられるため,本稿では女性理学療法士としての自分自身の経験と仲間から学んだことを振り返り,「はたらく理学療法士の動機づけ」の秘訣を探ってみたい.

とびら

精髄に触れる 武原 光志
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 私は,玄海灘に浮かぶ離島の壱岐(長崎県壱岐市)に住んでいる.壱岐に生まれ,高校卒業と同時に島を離れたが,40歳を前に理学療法士になり,島に帰った.はじめは病院に勤務し,5年後,老人保健施設に異動,現在は関連の特別養護老人ホームに勤務している.島に帰って21年が過ぎるが,先日,この20年あまりを振り返る機会を得た.理学療法士としての仕事を始めたころの忘れられない患者であるZさんが96歳で生涯を終えられたことによってである.

 理学療法に従事して3年が経過したころ,医師会長をされていたZさんが脳梗塞で倒れられた.私はボスである病院長に連れられて,その日の夜,Zさん宅を訪ねた.完全な左麻痺を呈していたが,ご家族は,入院せず自宅で経過をみること,状態が落ち着けば訪問でのリハビリテーションを希望された.翌々日,CT画像をみせていただいたが,右の前頭葉から後頭葉にかけて広範囲にlow densityが認められ,右中大脳動脈の起始部近くで梗塞が起きているとのことであった.

入門講座 動画の活用・2

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はじめに

 前回は,動画を活用する意義や場面について解説した.本稿では,まずデジタル画像の基礎的な知識や保存,処理の方法を紹介する.続いて,無料でダウンロード可能なため使用しやすいImageJという画像処理および解析用ソフトを取り上げる.さらに,具体的な場面をイメージできるように,立ち上がり動作においてImageJを用いてどのように解析していくか,解説したい.

1ページ講座 理学療法関連用語~正しい意味がわかりますか?

筋硬結 加藤 新司
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 理学療法士は,臨床で「筋~」という用語にかかわることが多く,代表的なものとして,筋出力,筋緊張,筋張力,筋スパズム,筋硬結などが挙げられる.そのなかでも筋が硬く,痛みを伴う症状として“筋硬結”という用語を用いることが多くなってきた.この筋硬結という用語についてはドイツのFroriepが報告して以来,数多くの報告があり,1989年に米国で開催された第1回国際筋痛学会で筋硬結の形態学的同意事項が挙げられており,病理組織学的にも根拠の存在する病態となっている1).しかし,少なくとも筆者自身が理学療法教育を受けた1990年代前半には,そのような教育は受けたことがないと記憶している.近年になって,理学療法士の間でも筋硬結という用語がごく普通に用いられるようになってきたように思われる.

 具体的な臨床例として,患者さんから「肩が凝る」「筋が張っている」「筋を押したら痛い」などの主訴を聞くことがあり,このような主訴の根拠が筋硬結である可能性も高く,筋筋膜性疼痛症候群2)や慢性筋痛症などにこの筋硬結が存在することが多い.その他にも,関節リウマチや変形性関節症などの運動器疾患を中心に様々な疾患でみられることがある.

1ページ講座 福祉機器―在宅生活のための選択・調整・指導のワンポイント

体位変換器 下元 佳子
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●体位変換の目的

 体位変換は,褥瘡予防を目的とした圧力の解放,肺炎の予防,関節拘縮や変形の予防,循環障害の予防などのために実施する.体位変換の時間は原則として2時間おきと言われているが,特に在宅では介護者の負担が大きいため,一人ひとり評価を行い,方法や頻度を検討することが必要となる.

理学療法臨床のコツ・33

転倒予防体操運営のコツ 山田 拓実
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はじめに

 日本での高齢者の転倒率は,前期高齢者で年間約10%,後期高齢者では年間約20~30%と報告されている.転倒・骨折は介護が必要となる原因の11.8%を占め,脳卒中,衰弱に続く第3位で,その比率は年齢が高くなるにつれ増加していく.

 高齢者の転倒予防の取り組みは国内外で積極的に実施されており,筋力やバランストレーニングを含む複合的運動が最も有効とされている.運営の一番目のコツは,参加者が体操の効果を実感でき,かつやっていて楽しい転倒予防体操を作ることである.そうすれば,体操の参加者は口コミで広がり,運営を担ってくれる高齢者のボランティアも自然に確保することができる.

 運営の二番目のコツは,体操会場の確保である.これら二つの条件がうまく整えば,後述のように比較的多人数の転倒予防の取り組みが可能となる.筆者がかかわっている転倒予防体操「荒川ころばん体操」の動画は自治体のホームページで観ることが可能となっている.本稿と合わせて転倒予防体操運営の参考になれば幸甚である.

講座 医療経済・2

理学療法の経済的側面 宮﨑 貴朗
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はじめに

 わが国の経済状況へ抱く不安感や閉塞感のせいだろうか,理学療法士の経済学や医療経済学への関心が高まっている.経済学の役割を考えてみると,近代経済学の始まりにおいては国のあり方や仕組みづくり,国民の経済活動の指針として大きな意味があった.経済学の応用的分野である医療経済学の役割は,もちろん財政面でのバランスを重要視しつつも,社会保障や医療,本稿における主題である理学療法のあり方や姿も問うものであり,現在,また将来においてどのように考えていくべきかの礎となるものと考えられる.

 本稿では,理学療法の経済的側面について,経済学や医療経済学の基礎的事項,そして理学療法の経済学的考え方を解説する.さらに,今後の理学療法の経済学的課題や経済学の応用としての理学療法における政策科学の構築必要性について述べる.

臨床実習サブノート 基本動作の評価からプログラムを立案する・8

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SCDの分類と特徴

 脊髄小脳変性症(Spino-cerebellar Degeneration:SCD)は,小脳自体もしくは小脳への連絡線維が変性し,運動失調症状が出現する疾患の総称である1).遺伝性と孤発性とに大きく分類され,その比率は3:7とされる.

 遺伝性のSCDは,近年の遺伝子研究の発展に伴い,様々な原因遺伝子が特定されており,現在37番目の型が発見・認定されている.これらは原因遺伝子の発見順にSpino-cerebellar Ataxia(SCA)1,2,3,4…37と呼ばれ,それぞれ特徴を有する.本邦には,運動失調のほかに錘体路症候や錐体外路症候,末梢神経障害などの症状が出現しビックリ眼の特徴を有するSCA3(Machado-Joseph病)や純粋小脳症状を示すSCA6およびSCA31が多い.

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要旨:切断術後の幻肢痛に対してMirror Therapy(MT)が有効であることは先行研究にて報告されており,幻肢が遠位から中枢に向かって縮小するtelescoping現象が多い.今回,大腿極短断端症例に対してMTを行ったところ幻肢痛の改善が得られたが,先行研究とは異なり,一時的に疼痛が増悪したのちに近位から遠位に向けて消失が進み,足部が残存するという過程をたどった.消失過程の違いには,イメージングのしやすさ,幻肢痛の発現メカニズム,病前の疼痛や身体活動が関与する可能性が考えられた.MTは,いまだ効果やメカニズムの解明がなされておらず,症例により与える影響が変化することから,治療対象や介入方法を慎重に検討していく必要があると考えられる.

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はじめに

 2011年8月31日に,神戸市立王子動物園の園長から,当時勤務していた神戸学院大学の筆者のもとに電話があった.「動物園で生まれた4歳のインド子象(体重:600kg)が3年余り寝たりきり状態ですが,理学療法を開始したいので,園内の動物病院の獣医と飼育員に理学療法を指導して欲しい」との依頼である.筆者は「日本動物理学療法研究会」(現在の会員数約100人)に,2010年11月発足当時から顧問として協力しており,動物の理学療法が獣医との連携のもと欧米やオーストラリアなどで発展していることは認識していたし,日本における理学療法士の職域拡大という点からも,こうした動きは大変喜ばしいと感じていた.そのような動向もあり,2011年6月の世界理学療法連盟(WCPT)の総会(アムステルダム)では,動物の理学療法がサブグループの一つとして認められた.

 ちなみに筆者が大会長を務めた第13回世界理学療法連盟国際学術大会(1999年,横浜)では,セミナーの演題の一つに「動物の理学療法」を入れた.これは,日本における理学療法士の職域拡大を視野に入れてのことであった.現在,日本で動物の理学療法の臨床に従事している理学療法士は5~6人ほどと聞いている.しかし,この領域に関心を抱いている理学療法士や学生も存在しているため,日本理学療法士協会もこの領域に注目し,専門研究会を立ち上げると理解している.

 さて,電話で依頼を受けた筆者は,電話を受けた翌日の2011年9月1日にTシャツと短パン姿で動物園を訪問した.本稿は,今後この領域を展開するうえで少しでも役立てばと考え,王子動物園長の許可を得て論文にしたものである.

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 脳卒中に対する下肢装具は,その医学的リハビリテーションの中で従来から広く用いられてきた.日本脳卒中学会,他がまとめた「脳卒中治療ガイドライン2009」をみてみると,急性期リハビリテーションでは装具を用いた早期歩行訓練がグレードA,歩行障害に対するリハビリテーションの項では歩行改善のために短下肢装具使用はグレードBとされ,エビデンスからみても効果が優れていることがわかっている.また近年では,単に医学的治療といった側面のみならず,在宅すなわち介護や福祉の領域においても,ユーザー側からみればQOL(quality of life)そのものに直結するほど大変重要な役割を持つようになった.

 ところで,脳卒中リハビリテーションの分野では,これまでにさまざまな機能を有する装具が研究・開発されてきた.その背景には,病態がより明らかになってきたこと,人の正常歩行の理解が進んだこと,さらには医学的リハビリテーションそのものの諸技術が進歩してきたことなどがある.他方で,装具にも多様な機能が求められるようになっており,各種プラスチックやカーボン繊維をはじめとする新しい素材の導入によって,装具自体がさらに多機能化してきた.機能障害に対する下肢装具として,単に変形の予防や矯正といった基本的な役割のみならず,脳卒中の回復段階に求められる多様な機能,例えば足関節の固定,制限,補助,制動に対応できるものも登場してきたのである.

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 医学書院から,理学療法士である工藤慎太郎氏の編著による『運動器疾患の「なぜ?」がわかる臨床解剖学』が出版された.理学療法士養成校で学生教育に専念し,現在は運動器疾患の理学療法を臨床で実践している立場から本書を書評する.

 骨・関節・筋系障害の運動器疾患理学療法は,理学療法業務の根幹的存在である.理学療法士は,運動機能障害を有する対象者(機能障害に関連する活動制限,参加制約を含む)に対峙し,何を評価し,どのような治療を行うかを最初に考える.

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第6回兵庫リウマチチーム医療研究会

日 時:2012年12月8日(土) 16:00~19:10

会 場:神戸メリケンパークオリエンタルホテル4階・瑞天(兵庫県神戸市中央区波止場町5-6)

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次号予告

「作業療法ジャーナル」のお知らせ

文献抄録

編集後記 福井 勉
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 職場における理学療法士の集団が大きくなればなるほど,その管理に頭を悩ます管理者も増えていることが容易に予想される.管理者としてはまだ若い人材がその役割を担っていることも少なくない.若い理学療法士の今後を考えると,「夢」だけでは今後を語ることはできない.具体的な事例が必要になってくるであろう.今号の特集で,「はたらく理学療法士の動機づけ」というテーマで企画した.

 吉尾氏は,管理者としてよりも専門家集団のリーダーとなるべくコミュニケーションや価値観の共有を大事にしていると述べているが,特に個別に書かれている事項については,若い管理者の方々にとって非常に参考になるものと考えられる.谷内氏は理学療法士の特徴として,職場よりも仕事へのコミットメントが高く,自分の専門性や市場価値に高い関心を有する職業であることを挙げられた.われわれが働く職場の中で,サーバント・リーダーシップを模索する必要性を人材資源管理の点からご執筆いただき,非常に有意義な示唆を得た.

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基本情報

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理学療法ジャーナル
46巻11号 (2012年11月)
電子版ISSN:1882-1359 印刷版ISSN:0915-0552 医学書院

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