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報告
電気刺激を併用した大腿四頭筋トレーニングがTKA術後早期の膝伸展筋力と歩行能力に与える影響
Effects of neuromuscular and quadriceps strengthening exercise on knee extensor strength and walking ability at an early stage after primary total knee arthroplasty(TKA)
和田 治
1
,
飛山 義憲
2
,
中北 智士
3
,
岡 智大
1
Osamu Wada
1
1あんしん病院リハビリテーション科
2東京工科大学医療保健学部理学療法学科
3あんしんクリニック住吉
キーワード:
電気刺激
,
人工膝関節全置換術
,
膝機能
,
急性期
Keyword:
電気刺激
,
人工膝関節全置換術
,
膝機能
,
急性期
pp.264-270
発行日 2018年3月15日
Published Date 2018/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551201151
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要旨 【目的】本研究の目的は電気刺激下での大腿四頭筋トレーニングが人工膝関節全置換術(total knee arthroplasty:TKA)術後早期の膝伸展筋力と歩行能力に与える影響を明らかにすることとした.【方法】TKA患者47名を対照群23名と介入群24名に無作為に分け,介入群には入院中のメニューに加え,電気刺激下での大腿四頭筋トレーニングを追加した.膝伸展筋力の評価には,術前後の徒手筋力計の数値に加え,術後の自動下肢挙上(straight leg raising:SLR)可能日を用いた.手術1か月前,術後4日目に膝伸展筋力,可動域,歩行速度,歩行時痛を評価し,さらに術後に杖歩行自立までに要した日数を調べた.【結果】2群間で基本属性や術前の膝機能および歩行能力に有意な差は認められなかった.一方で,膝伸展筋力術前比,SLR可能日,歩行時痛術前差,杖自立日には有意な差を認め,介入群では膝伸展筋力の向上と歩行時痛の軽減が得られ,杖自立までの日数も短縮した.【結論】電気刺激下での大腿四頭筋トレーニングは,膝伸展筋力を向上させ,早期の杖歩行自立につながる可能性が示唆された.
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