特集 はたらく理学療法士の動機づけ
理学療法士の動機づけ
5.神奈川県士会でのライフサポート活動を通してみえてきたこと
大槻 かおる
1
Kaoru Otsuki
1
1(社)神奈川県理学療法士会・会員ライフサポート部
pp.997-1000
発行日 2012年11月15日
Published Date 2012/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102625
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はじめに
人は,その人生において様々なイベントに遭遇する.私たち理学療法士も例外ではない.理学療法士として就職してからのイベントとして,結婚,妊娠,出産,育児,家族の看護・介護,自身の長期研修,自身の病気や怪我による療養,就職先の倒産など,多くの事柄が数えられる.
ひと昔前とは違い,結婚によって女性が退職に至ることは少ないようだが,配偶者の状況によって退職を余儀なくされることは多い.すなわち配偶者との距離,あるいは配偶者の転勤などにより,女性がその就労継続を考え直さなくてはならない状況は男性よりも多いと思われる.しかし,妊娠・出産を除けば女性だけが特別に就労継続が困難になるわけでもないようだ.特に,最近の「イクメン」という言葉に表されるように,男性(夫・子の父親)の育児参加はめざましいものがある.
そこで本稿では,女性,男性にかかわらず,就労継続に対する動機づけ,職場を替える動機づけ,離職に対する動機づけ,復職に対する動機づけについて,神奈川県理学療法士会(以下,本会)会員ライフサポート部の活動から見えてきたことを紹介したい.
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