診断と治療 113巻2号 (2025年2月発行)

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特集　栄養学の温故知新　今こそ知りたい栄養管理の最前線

ねらい岩部　真人 113巻2号 , 2025年2月 , pp.151-151

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　わが国の栄養学は，古くから農学や家政学を基盤として発展を遂げてきました．しかしながらその一方で，臨床栄養学や病態栄養学の領域は十分な進展をみせていないのが現状です．さらに，現行の医学教育のカリキュラムにおいても，栄養学の位置づけはやや低く，多くの医療従事者が栄養に関する深い知識をもちあわせていないことが問題視されています．結果として，患者の体調や病態に適切に対応した食事療法の提供が難しい状況が続いており，これが栄養不足や過剰摂取のリスクを引き起こす場面も見受けられます．一方，医学や医療技術は近年めざましい発展を遂げ，新しい治療法や技術が日々研究・導入されています．この進展のなかで，治療の根幹としての臨床栄養学や病態栄養学の重要性が強く認識されるようになっております．

扉 113巻2号 , 2025年2月 , pp.155-155

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患者の体調や病態に適切に対応すべく臨床分野で必要な栄養の基礎知識，ライフステージにあわせた栄養管理，臓器および疾患別の栄養管理，栄養研究の最前線について解説します

臨床分野で必要な栄養の基礎知識

栄養素の代謝と生理機能田中　清 , 青　未空 , 桒原　晶子 113巻2号 , 2025年2月 , pp.156-160

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・糖新生や炭水化物からの脂質の合成など，炭水化物・蛋白質・脂質の代謝は密接に関連し，ビタミンBはその維持に必須である．

・飢餓・運動・各種病態など，生体の状況に応じて代謝は大きく変動する．

・これらの代謝はホルモンなどにより厳密に調節され，臨床病態とも密接に関連する．

栄養アセスメントと栄養ケアプラン茂山　翔太 , 真壁　昇 113巻2号 , 2025年2月 , pp.161-166

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・栄養アセスメントの目的は栄養障害の予防・改善を図るために，栄養学的問題点を抽出することである．

・血清アルブミン値は炎症の重症度を反映する指標であり，必ずしも栄養状態の指標とはならない．

・栄養評価の国際的診断基準としてGLIM基準が提唱され，低栄養診断ツールとして2024年度の診療報酬に明記された．

・栄養障害の予防・改善のため，栄養アセスメントに基づいた適切な栄養アクセスを選択し，多職種協働による栄養プランの早期実践と定期的評価を繰り返すことが肝要である．

各種栄養素投与量の決定方法幣　憲一郎 113巻2号 , 2025年2月 , pp.167-171

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・疾患を有する者への栄養投与量の決定には，原則として性別，年齢，体格（身長・体重など），生活活動強度，代謝に影響のある病状などを考慮して算出する必要がある．

・エネルギー以外の栄養素の決定では，各種疾患治療ガイドラインに基づき，蛋白質，脂質，糖質，ビタミン，ミネラルなどの投与量が決定される．

・一度設定された各種投与栄養量も必ず栄養状態の再評価を適時行い，投与量を見直すべきである．

ライフステージにあわせた栄養管理

小児の栄養管理高増　哲也 113巻2号 , 2025年2月 , pp.173-176

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・出生前からの栄養が生涯の健康に影響する．

・出生前後の栄養と食物アレルギー予防の関連について，早期から多様性のある食物摂取をすることが発症予防になる．

・食育・ヘルスリテラシーのありかたについて，健全な食生活・食行動ができるような判断を培う教育が必要である．

・小児の栄養アセスメントは，詳細な食歴聴取と身体観察が重要である．

・栄養治療は病態別に行う．

高齢者白木　亮 113巻2号 , 2025年2月 , pp.177-180

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・日本の高齢者の栄養管理は，健康寿命を延ばし生活の質（QOL）を維持・向上させるために重要である．

・高齢者の低栄養のリスクは，単に加齢に伴う要因ばかりでなく，社会的要因や精神的心理的要因，疾病要因など様々な要因がある．

・高齢者のフレイル・サルコペニア対策として，適切なエネルギーおよび蛋白質の摂取が必要である．

臓器および疾患別栄養管理

消化器疾患鈴木　壱知 113巻2号 , 2025年2月 , pp.181-185

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・Crohn病に対しては経腸栄養剤を含めた栄養治療が重要である．

・肝硬変では食事療法単独，または分岐鎖アミノ酸製剤を併用した栄養治療を行う．

・膵炎では脂質摂取量を考慮した栄養治療を行う．

呼吸器疾患𠮷川　雅則 , 藤田　幸男 , 山本　佳史 113巻2号 , 2025年2月 , pp.187-194

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・慢性閉塞性肺疾患（COPD）では高率に栄養障害を認め，低体重は閉塞性障害とは独立した予後不良因子であり，かつ発症・進展要因でもある．

・COPDではfat-free mass（FFM）を評価し，BMI値とサルコペニア合併の有無に基づくフェノタイプ分類を行い治療方針を決定する．

・サルコペニア合併COPDでは適切な運動療法と蛋白同化・抗炎症作用を有する栄養療法とのコンビネーションセラピーを構築する必要がある．

・誤嚥性肺炎ではサルコペニアを背景とした嚥下障害に加えて，胃食道逆流，呼吸筋機能の低下がリスク因子となる．

・誤嚥性肺炎では不必要な絶飲食は避けて，早期の摂食嚥下リハビリテーションによる経口摂取再開を目指す．

循環器疾患佐藤　幸人 113巻2号 , 2025年2月 , pp.195-199

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・将来の心血管イベントは，①適切な摂取カロリーの設定，②野菜，果物の摂取，③胚芽を含んだ全粒穀物，高繊維食の摂取，④魚摂取を積極的に行うこと，により低下する．

・脂質に関しては，①過剰な飽和脂肪酸摂取の制限，②過剰なコレステロール摂取の制限，③n-3系多価不飽和脂肪酸摂取の推奨，④トランス脂肪酸の制限，を基本骨格とする．

・日本動脈硬化学会では，肉類の脂身や加工肉を避け，大豆，魚，野菜，きのこ，海藻，野菜・果物，雑穀や非精製穀類を取り入れるThe Japan Dietを推奨している．

・心不全患者では低栄養に注意する．飽和脂肪酸やコレステロールを過度に制限しようとすると，蛋白質不足を生じる．

・低栄養の心不全患者に対して，栄養介入を行うことにより生存率が改善する．

腎疾患―CKDの栄養管理― 竹谷　豊 113巻2号 , 2025年2月 , pp.200-204

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・腎疾患では，多かれ少なかれ蛋白質代謝産物の排泄，水電解質の調節，酸塩基平衡の調節，ホルモンの産生に障害が生じる．

・栄養管理は，腎機能の保護を図り，体内環境の恒常性を維持するとともに，栄養不良を招かないために重要である．

・画一的な栄養管理ではなく，個々の病態にあわせた栄養管理が求められる．

・栄養管理の際には適切なアセスメントとモニタリングを行う必要がある．

摂食症の栄養管理―特に神経性やせ症に関して― 越智　紳一郎 , 上野　修一 113巻2号 , 2025年2月 , pp.205-208

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・神経性やせ症は摂食制限型とむちゃ食い・排出型があり，BMI 15kg/m²未満で最重症となる．

・神経性やせ症むちゃ食い・排出型と神経性過食症は，体重に注目することで鑑別でき，対応が異なるので注意する．

・神経性やせ症に対して，精神療法は低体重では有効性が期待できないため，まずは体重を回復させ，のちに精神療法的な接近を行う．

・再栄養時は，リフィーディング症候群に気をつける．各種電解質の異常やビタミンB群の欠乏などに注意する．

食物アレルギー伊藤　浩明 113巻2号 , 2025年2月 , pp.209-212

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・鶏卵・牛乳・小麦を中心とする小児のIgE依存性食物アレルギーでは，食物経口負荷試験を軸にして，摂取可能な量を見極めて解除を目指す食事指導が行われている．

・成人食物アレルギーでは，果物や野菜，小麦などに対する口腔アレルギー症候群や食物依存性運動誘発アナフィラキシーが主体であり，まずは正確な病型・病態診断と原因アレルゲンの鑑別が重要である．

・生活の質を高めるためにも，除去の程度や範囲は必要最小限を目指すことが原則であり，原因食物の特徴を踏まえたうえで，患者の特性に応じた個別の指導が求められる．

・経口免疫療法は，自然には耐性獲得が期待できない重症患者や原因アレルゲンに対して行われ，その有効性は確立しているものの，安全性への配慮から現時点では専門施設が研究レベルとして行う治療とされている．

老嚥と摂食嚥下障害若林　秀隆 113巻2号 , 2025年2月 , pp.213-217

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・老嚥は摂食嚥下機能のフレイルであり，摂食嚥下障害ではないため，食形態の調整は不要で常食を摂取できる．

・オーラルフレイルとは，自身の歯の減少や食べることに関連した様々な機能の軽微な衰えが重複し，食べる機能の低下の危険性が増加しているが，改善も可能な状態である．

・サルコペニアの摂食嚥下障害とは，全身および嚥下関連筋の筋肉量減少，筋力低下による摂食嚥下障害である．

・医原性サルコペニアの予防と治療には，入院後早期から適切な評価のもとでリハビリテーション栄養を行うことが有用である．

・医師と看護師が，リハビリテーション・栄養管理・口腔管理の三位一体のコーディネーターとなることが重要である．

褥瘡治療における栄養療法中西　将 , 古田　雅 113巻2号 , 2025年2月 , pp.218-222

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・褥瘡治療における栄養療法では高エネルギー・高蛋白質の補給が基本となる．

・さらに栄養アセスメントを実施して低栄養状態であると評価された場合は，創傷治癒遅延の可能性を考慮して，特定栄養素の追加補給を検討することが望ましい．

・特定栄養素は創傷治癒過程での使い分けも重要であり，そのポイントを記述する．

終末期における栄養管理丹黑　章 113巻2号 , 2025年2月 , pp.223-227

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・「終末期」とは治療による効果が期待できず，死への対応が必要となった時期とされ，ターミナルケアとは終末期の医療および看護のことである．

・進行・再発がん患者の多くはがんの進行と摂食障害による体重減少を伴い，悪液質（cachexia）に陥っている．

・cachexiaはprecachexia→cachexia→refractory cachexiaと進行し，refractory cachexia（不可逆的悪液質）に陥ればエネルギー消費量は低下し，栄養療法に反応しなくなる．

・消化管の通過障害や治療の副作用や後遺症も加わって病態は多様であり，患者個々の状況に対応する必要がある．

・advance care planning（ACP）は経過の長いがん治療では患者と家族の希望を反映できる有用なツールである．

栄養研究の最前線

食・栄養と体内時計の深い関係柴田　重信 113巻2号 , 2025年2月 , pp.228-232

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・体内時計と食・栄養の関係を明らかにするのが時間栄養学であり，朝食が末梢時計の同調にかかわり，欠食により脳の時計と末梢臓器の時計にズレが生じ，朝食欠食の肥満の要因となる．

・朝食の蛋白質摂取の少なさがサルコペニアの要因になり，朝食の蛋白質の介入は高齢者の筋肉維持に役立つ．朝食の高蛋白質食が，セカンドミール効果で昼食や夕食の血糖上昇をゆるやかにする．

・肥満・糖尿病などでの食事療法では，食事の内容だけではなく食事時間を制限するtime restricted eatingが効果的で，朝食摂食から10～12時間以内で，夕食を早めに摂ることが食事療法の成功の秘訣である．

微量元素研究の最前線―微量金属元素の生体内・細胞内動態― 福中　彩子 , 藤谷　与士夫 113巻2号 , 2025年2月 , pp.233-237

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・生命を維持するためにはミネラルが必須であり，鉄・亜鉛・銅などは微量ミネラルとして知られている．

・鉄・亜鉛・銅の生体内・細胞内動態を制御する分子が同定され，細胞や個体レベルでの金属代謝・動態の研究も近年明らかにされてきた．

・多くの金属がお互いにどのように影響を及ぼし合っているかはまだよくわかっておらず，今後の課題である．

食・腸内環境とフレイル・サルコペニアとの関連性内藤　裕二 113巻2号 , 2025年2月 , pp.239-243

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・健康長寿で知られる京丹後高齢住民に対するフレイル調査を実施した．

・障害蓄積型フレイルインデックスにより約15%がフレイルと診断された．

・摂取栄養素ごとの解析では，非フレイル群に比較してフレイル群で植物性蛋白質，カリウム，マグネシウム，ビタミンB群，食物繊維の摂取量が低下していた．

・蛋白質，食物繊維の食品群解析では，大豆・大豆製品がフレイル群で摂取不足であった．

・食物繊維摂取量と酪酸など短鎖脂肪酸産生菌の占有率の間に正の相関が検出された．

食と腸内細菌による宿主の代謝制御高田　紘翠 , 池田　貴子 , 木村　郁夫 113巻2号 , 2025年2月 , pp.244-247

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・腸内細菌の代謝産物である短鎖脂肪酸（酢酸，プロピオン酸，酪酸）は，脂肪酸受容体を介して宿主エネルギー代謝制御に関与する．

・プロバイオティクスとして，従来，知られている乳酸菌やビフィズス菌に加え，糖代謝機能改善作用をもつAkkermansia muciniphilaが注目されている．

・欧米のコホート研究によりBacteroidetes門とFirmicutes門の比が肥満度を示す指標とされているが，日本人にはビフィズス菌とBlautia属細菌が多い特徴があり，日本人ではB/F比とBMIは相関しない．

連載　ジェネラリストのための咽頭のみかた

けがをしたあと高熱が出ました！松浦　有希子 113巻2号 , 2025年2月 , pp.145-148

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症例

2歳男児．歯磨きをしている最中に転倒．口腔内から出血があったがすぐに止血．翌朝，近医受診し可視可能な範囲で口腔内に明らかな出血部位なく経過観察となった．同日夜から38℃を超える発熱あり，頸部の熱感，発赤もみられたため再度病院を受診した．来院時，流涎あり，開口制限があったが口腔内可視可能範囲で明らかな杙創部位なし．出生歴，内服歴ともに特記すべきものなし．

連載　注目の新薬

エンタイビオ^®皮下注射（ベドリズマブ）井上　楠奈子 , 阿曽沼　邦央 , 小林　拓 113巻2号 , 2025年2月 , pp.249-251

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　潰瘍性大腸炎（ulcerative colitis：UC）およびCrohn病（Crohn’s disease：CD）からなる炎症性腸疾患（inflammatory bowel disease：IBD）は下痢，血便，便意切迫感などを主症状とし，根本原因についてはいまだ不明であるが，長年の研究により免疫学的異常によって腸管へ炎症細胞が遊走し病態を引き起こすと考えられている．ベドリズマブは抗インテグリンα4β7モノクローナル抗体で，従来の治療法が効果を示さない，または忍容性のない患者を適応として，2018年7月にUC，2019年5月にCDに対して承認された．さらに2023年3月にUCにおいて皮下注射製剤が登場し，現在ではCDも含めて自己注射が可能となったことでより幅広い患者のニーズに応えられるようになった．

連載　弁護士が答えます！　法律相談クリニック

Q　ジェネリック変更で予期せぬ症状が出たら？笠間　哲史 113巻2号 , 2025年2月 , pp.252-253

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Q　先発薬での処方箋に対し薬局でジェネリックが処方され，医師が予期せぬ結果が生じた場合，医師は法的責任を負いますか？　医師がジェネリックへの変更不可を処方箋に明記していたか否かで，結論は変わりますか？

カラー口絵

カラー口絵 113巻2号 , 2025年2月 , pp.149-149

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本誌本文中にモノクロ掲載した図表のうち，カラーで掲示すべきものを並べた．

（「食物アレルギー」p.212 図1参照）

総説

経口トラマドール製剤の使用方法戸田　克広 113巻2号 , 2025年2月 , pp.255-260

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　本総説の目的は，経口トラマドール製剤の使用法を検討し，臨床での応用を議論することである．

臨床例

肥満と橋本病を合併した偽性副甲状腺機能低下症IBの1例勝島　由利子 , 浦川　立貴 , 川嶋　明香 , 勝島　矩子 , 勝島　史夫 , 鏡　雅代 113巻2号 , 2025年2月 , pp.261-265

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　偽性副甲状腺機能低下症（pseudohypoparathyroidism：PHP）は，20q13.32に位置する組織特異的インプリンティングを受けるGNAS遺伝子によってコードされるGsαの発現低下により副甲状腺ホルモン（parathyroid hormone：PTH）抵抗性が生じ，低カルシウム血症，高リン血症，intact PTH上昇を主要症状とするまれな疾患である．

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目次 113巻2号 , 2025年2月 , pp.152-153

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本号掲載広告一覧 113巻2号 , 2025年2月 , pp.166-166

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おしらせ 113巻2号 , 2025年2月 , pp.199-199

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おしらせ 113巻2号 , 2025年2月 , pp.254-254

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バックナンバー一覧 113巻2号 , 2025年2月 , pp.270-270

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投稿規定 113巻2号 , 2025年2月 , pp.271-271

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次号予告・奥付 113巻2号 , 2025年2月 , pp.272-272

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基本情報

診断と治療
113巻2号
(2025年2月発行)

電子版ISSN：印刷版ISSN：0370-999X 診断と治療社

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