特集 こっそりレベルアップ! 電解質異常の見極めかた
電解質異常の病態にあわせた対策・治療
カルシウム/リン異常の病態・鑑別診断・治療
星野 良朋
1
,
伊東 伸朗
2
1東京大学医学部附属病院腎臓・内分泌内科
2東京大学大学院医学系研究科難治性骨疾患治療開発講座
キーワード:
高カルシウム血症
,
低カルシウム血症
,
高リン血症
,
低リン血症
,
副甲状腺ホルモン
Keyword:
高カルシウム血症
,
低カルシウム血症
,
高リン血症
,
低リン血症
,
副甲状腺ホルモン
pp.191-201
発行日 2026年2月1日
Published Date 2026/2/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000001664
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Headline
・高カルシウム血症は,PTHや活性型ビタミンDの作用過剰,骨からのCa溶出亢進などによって生じる.中等度~高度の高カルシウム血症では生理食塩水を中心とした補液を十分に行うことが重要である.
・低カルシウム血症は,PTHや活性型ビタミンDの作用低下,骨におけるCa需要亢進などによって生じる.副甲状腺機能低下症や偽性副甲状腺機能低下症を活性型ビタミンDで加療する場合,腎機能障害を引き起こさないよう血中Ca濃度の目標値を基準値未満に設定する.
・慢性高リン血症は腎機能障害,PTHやFGF23の作用低下などによって生じる.
・慢性低リン血症では副甲状腺機能亢進症などを除き,くる病・骨軟化症を引き起こす.慢性低リン血症に対する経口リン製剤は1~2時間しか効果がなく,かつ腎機能障害のリスクが高い.その適応はFGF23関連低リン血症およびFanconi症候群のみであり,血中リン濃度の目標は基準値未満であることに留意する.

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