特集 栄養学の温故知新 今こそ知りたい栄養管理の最前線
栄養研究の最前線
食と腸内細菌による宿主の代謝制御
高田 紘翠
1,2
,
池田 貴子
1,2
,
木村 郁夫
1,2
1京都大学大学院生命科学研究科生体システム学分野
2京都大学大学院薬学研究科代謝ゲノム薬学分野
キーワード:
肥満
,
短鎖脂肪酸
,
脂肪酸受容体
,
プロバイオティクス
,
プレバイオティクス
Keyword:
肥満
,
短鎖脂肪酸
,
脂肪酸受容体
,
プロバイオティクス
,
プレバイオティクス
pp.244-247
発行日 2025年2月1日
Published Date 2025/2/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000001145
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Headline
・腸内細菌の代謝産物である短鎖脂肪酸(酢酸,プロピオン酸,酪酸)は,脂肪酸受容体を介して宿主エネルギー代謝制御に関与する.
・プロバイオティクスとして,従来,知られている乳酸菌やビフィズス菌に加え,糖代謝機能改善作用をもつAkkermansia muciniphilaが注目されている.
・欧米のコホート研究によりBacteroidetes門とFirmicutes門の比が肥満度を示す指標とされているが,日本人にはビフィズス菌とBlautia属細菌が多い特徴があり,日本人ではB/F比とBMIは相関しない.
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