特集 栄養学の温故知新 今こそ知りたい栄養管理の最前線
臓器および疾患別栄養管理
終末期における栄養管理
丹黑 章
1,2
1徳島平成病院
2徳島大学
キーワード:
終末期
,
栄養管理
,
悪液質
,
cachexia
,
がん緩和ケア
Keyword:
終末期
,
栄養管理
,
悪液質
,
cachexia
,
がん緩和ケア
pp.223-227
発行日 2025年2月1日
Published Date 2025/2/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000001141
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Headline
・「終末期」とは治療による効果が期待できず,死への対応が必要となった時期とされ,ターミナルケアとは終末期の医療および看護のことである.
・進行・再発がん患者の多くはがんの進行と摂食障害による体重減少を伴い,悪液質(cachexia)に陥っている.
・cachexiaはprecachexia→cachexia→refractory cachexiaと進行し,refractory cachexia(不可逆的悪液質)に陥ればエネルギー消費量は低下し,栄養療法に反応しなくなる.
・消化管の通過障害や治療の副作用や後遺症も加わって病態は多様であり,患者個々の状況に対応する必要がある.
・advance care planning(ACP)は経過の長いがん治療では患者と家族の希望を反映できる有用なツールである.
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