特集 栄養学の温故知新 今こそ知りたい栄養管理の最前線
ねらい
岩部 真人
1
1日本医科大学大学院医学研究科内分泌代謝・腎臓内科学分野
pp.151-151
発行日 2025年2月1日
Published Date 2025/2/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000001123
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わが国の栄養学は,古くから農学や家政学を基盤として発展を遂げてきました.しかしながらその一方で,臨床栄養学や病態栄養学の領域は十分な進展をみせていないのが現状です.さらに,現行の医学教育のカリキュラムにおいても,栄養学の位置づけはやや低く,多くの医療従事者が栄養に関する深い知識をもちあわせていないことが問題視されています.結果として,患者の体調や病態に適切に対応した食事療法の提供が難しい状況が続いており,これが栄養不足や過剰摂取のリスクを引き起こす場面も見受けられます.一方,医学や医療技術は近年めざましい発展を遂げ,新しい治療法や技術が日々研究・導入されています.この進展のなかで,治療の根幹としての臨床栄養学や病態栄養学の重要性が強く認識されるようになっております.
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