特集 これでわかる高齢者COPD診療
COPD診療における地域連携と多職種協働
COPD診療における呼吸リハビリテーション
佐野 裕子
1
1順天堂大学大学院医療看護学研究科臨床病態学分野リハビリテーション系
キーワード:
呼吸リハビリテーション
,
COPD
,
予防的介入
,
身体活動
,
セデンタリー時間
Keyword:
呼吸リハビリテーション
,
COPD
,
予防的介入
,
身体活動
,
セデンタリー時間
pp.1541-1544
発行日 2024年12月1日
Published Date 2024/12/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000001063
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Headline
・呼吸リハビリテーションは慢性閉塞性肺疾患(COPD)の増悪予防,疾患進行の抑制のために予防的に介入することが肝要であり,エビデンスも明確な標準的治療である.
・呼吸リハビリテーションの処方は,在宅酸素療法開始時や増悪,病状が悪化してからではなく,診断され何らかの薬物療法が開始されるタイミングで処方する.
・リハビリテーション施設をもたない呼吸器クリニックにおいては,コンディショニングやセルフマネジメント教育,自宅で行う運動指導など,低頻度介入でも呼吸リハビリテーションを継続することは有効である.
・COPD患者の生命予後に影響を与える身体活動の向上・維持のために,呼吸同調歩行の習得を目指し,歩数計と療養日誌を用いて患者の活動を記録し,双方向で確認することが重要である.
・セデンタリー時間の短縮のために日常生活動作を見直し,小さな成功体験を積み重ね,行動変容を目指す.
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