特集 栄養学の温故知新 今こそ知りたい栄養管理の最前線
栄養研究の最前線
食・栄養と体内時計の深い関係
柴田 重信
1,2
1早稲田大学
2愛国学園短期大学
キーワード:
体内時計
,
時間制限食
,
時間栄養学
,
朝食
,
メタボリックシンドローム
Keyword:
体内時計
,
時間制限食
,
時間栄養学
,
朝食
,
メタボリックシンドローム
pp.228-232
発行日 2025年2月1日
Published Date 2025/2/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000001142
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Headline
・体内時計と食・栄養の関係を明らかにするのが時間栄養学であり,朝食が末梢時計の同調にかかわり,欠食により脳の時計と末梢臓器の時計にズレが生じ,朝食欠食の肥満の要因となる.
・朝食の蛋白質摂取の少なさがサルコペニアの要因になり,朝食の蛋白質の介入は高齢者の筋肉維持に役立つ.朝食の高蛋白質食が,セカンドミール効果で昼食や夕食の血糖上昇をゆるやかにする.
・肥満・糖尿病などでの食事療法では,食事の内容だけではなく食事時間を制限するtime restricted eatingが効果的で,朝食摂食から10~12時間以内で,夕食を早めに摂ることが食事療法の成功の秘訣である.
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