特集 栄養学の温故知新 今こそ知りたい栄養管理の最前線
臓器および疾患別栄養管理
呼吸器疾患
𠮷川 雅則
1
,
藤田 幸男
2
,
山本 佳史
1
1奈良県立医科大学呼吸器内科学講座
2奈良県立医科大学附属病院栄養管理部
キーワード:
COPD
,
誤嚥性肺炎
,
サルコペニア
,
栄養療法
,
運動療法
Keyword:
COPD
,
誤嚥性肺炎
,
サルコペニア
,
栄養療法
,
運動療法
pp.187-194
発行日 2025年2月1日
Published Date 2025/2/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000001133
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Headline
・慢性閉塞性肺疾患(COPD)では高率に栄養障害を認め,低体重は閉塞性障害とは独立した予後不良因子であり,かつ発症・進展要因でもある.
・COPDではfat-free mass(FFM)を評価し,BMI値とサルコペニア合併の有無に基づくフェノタイプ分類を行い治療方針を決定する.
・サルコペニア合併COPDでは適切な運動療法と蛋白同化・抗炎症作用を有する栄養療法とのコンビネーションセラピーを構築する必要がある.
・誤嚥性肺炎ではサルコペニアを背景とした嚥下障害に加えて,胃食道逆流,呼吸筋機能の低下がリスク因子となる.
・誤嚥性肺炎では不必要な絶飲食は避けて,早期の摂食嚥下リハビリテーションによる経口摂取再開を目指す.
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