作業療法ジャーナル 50巻2号 (2016年2月)

特集 認知症の方を地域で支える

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特集にあたって

 「認知症施策推進5か年計画(オレンジプラン)」(平成25年度から29年度までの計画),さらに2015年(平成27年)には認知症施策を加速させるための「認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)〜認知症高齢者等にやさしい地域づくりに向けて〜」が発表され,認知症の方に必要なまちづくりは待ったなしの状況である.「認知症の人の意思が尊重され,できる限り住み慣れた地域のよい環境で自分らしく暮らし続けることができる社会」の実現を目指して,どれだけのOTがその専門性を生かした地域展開の意味と可能性を自覚しているだろうか.われわれも新オレンジプランにおける七つの柱を基に,取り組みや課題を検証しながら地域作業療法を推進するべきである.専門職の壁をなくし地域や他職種から学ぶこと,情報に耳を傾け先行モデルに学び,身近なことから実践することが必要である.

 本特集では,七つの柱を軸にした認知症の予防方法,リハモデル等の研究開発における介入研究の概説,適切な医療・介護に対する実践事例,地域における認知症の普及・啓発を目指した多様な地域活動を紹介している.共通していることは認知症の方やその家族の視点を大切にしていること,地域固有の課題の中でさまざまな取り組みを展開していることである.必要とされていることとそれぞれの実践があってよいことを知ることによって,各自の役割と新たなつながりに挑戦する機会はみえてくるだろう.軽度認知症の方も重度認知症の方も暮らし続けられる地域の実現に向けて,さらなる地域作業療法を展開していかなければならない.

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Key Questions

Q1:新オレンジプランとは何か?

Q2:新オレンジプラン実現に向けて,日本作業療法士協会は何をしてきたか?

Q3:認知症の人を地域で支えるために,OTは何をすべきか?

はじめに

 認知症患者の急増に伴い,2000年(平成12年)の介護保険スタート以来,介護保険において認知症を重視する方向性や,「認知症を知り地域をつくる」キャンペーンをはじめとする国民への啓発活動等,国の施策を中心に認知症を取り巻く環境は多面的な展開をしてきた.その間の学術的研究も進み,関係者や国民の認知症の理解を促進させ,認知症のケアや対応も対象者のこれまでの生き方や生活を大切にするかかわりの重要性が強調されるようになってきた.

 2012年(平成24年)6月,厚生労働省認知症施策検討プロジェクトチームが「今後の認知症施策の方向性について」を取りまとめ,同年9月には「認知症施策推進5か年計画(オレンジプラン)」を策定した.さらに,2015年(平成27年)1月27日,団塊の世代が75歳以上となる2025年を見据え,「認知症の人の意思が尊重され,できる限り住み慣れた地域のよい環境で自分らしく暮らし続けることができる社会の実現」を目指し,新たに「認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)〜認知症高齢者等にやさしい地域づくりに向けて〜」を厚生労働省および関係11府省庁が共同で策定した(図11)).

 リハの専門職であるOTは,認知症の方やその家族に対して,医療領域(精神医療も含む),介護保険領域と幅広く対応してきている.本稿では,新オレンジプランを概観し,これまでの認知症に対する日本作業療法士協会(以下,OT協会)の取り組みを示し,新オレンジプランを受けてOT協会が取り組むべき課題を整理する.

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Key Questions

Q1:認知症のリハビリテーション介入には,どのような報告があるか?

Q2:社会参加,IADL・ADL,運動・認知課題,環境への介入の効果とは?

Q3:地域での作業療法に介入効果をどのように利用するか?

 2015年(平成27年)1月,新オレンジプランが発表され1),2025年問題に対する総合的な認知症対策が加速されることとなった.①認知症への理解を深めるための普及・啓発の推進,②認知症の容態に応じた適時・適切な医療・介護等の提供,③若年性認知症施策の強化,④認知症の人の介護者への支援,⑤認知症の人を含む高齢者にやさしい地域づくりの推進,⑥認知症の予防法,診断法,治療法,リハビリテーションモデル,介護モデル等の研究開発及び成果の普及の推進,⑦認知症の人やその家族の視点の重視,である.すべての領域においてOTの活躍が期待されるが,作業療法の有用性を示すためには,特に⑥のリハビリテーションモデルの研究開発は不可欠である.しかしながら,これまで,認知症に対するさまざまな介入研究はなされてきているが,日本における作業療法独自の介入研究は多いとはいえないのが現状である.本稿では,今後の認知症に対するリハの有用性を示していくうえで,社会参加と目標ある活動への介入,IADL・ADLへの介入,運動や認知課題を用いた介入,環境に対する介入に焦点を当てて,これまでの研究報告について概説したい.

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Key Questions

Q1:OTは認知症の方を地域でどのように支えていけるか?

Q2:パーソン・センタード・ケアの理念とは?

Q3:生活行為向上マネジメントを認知症の方にどう活かすか?

はじめに

 地域包括ケアシステムがクローズアップされる中,認知症の人が,地域において,その人らしく活き活きとした生活をし続けることができるように支援体制を整備することは急務となっている.

 今回,生活行為向上マネジメント(以下,MTDLP)を用い,OTが地域の現場にて,どのようにして認知症の人の生活を支えていけるかを,パーソン・センタード・ケアの考え方を交え,報告する.

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Key Questions

Q1:地域づくりにOTの強みをどのように発揮するか?

Q2:地域づくりにおいて地域住民とどのように協働するか?

Q3:地域づくりにおいて他職種とどのように協働するか?

はじめに

 アベノミクス第3の矢(成長戦略)では,「健康長寿社会」の構築が位置づけられている.健康寿命を延伸させるためには,効果的な「予防」,「早期発見」の重要性がいわれている.それを実現させるために,現在「地域包括ケアシステム」の構築に向けて日本全体が動いている.地域包括ケアシステムの中心(主役)は地域コミュニティであり,地域包括ケアシステムの構築は「地域づくり」に他ならない.そんななか,われわれOT(専門職種)は,今まで医療・介護分野で培ってきた専門性を地域づくりにミックスさせていき,地域の方々が自分らしく住み慣れた地域で生きることに貢献することが求められている.

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Key Questions

Q1:認知症者に早期に介入する意味とは?

Q2:地域で暮らす認知症者に対するOTの役割とは?

Q3:多職種連携におけるOTの役割とは?

はじめに

 淡路市は,2005年(平成17年)4月に兵庫県淡路島北部の旧5町の合併により誕生した市で,今年度合併10周年を迎えた.人口は4万6,142人で,合併からすでに5,000人以上減少している.また,高齢化率は34.6%と,非常に過疎・高齢化が進んだ市である〔2015年(平成27年)3月末現在〕.さらに,核家族化の進行に伴い,家庭内に支援者が得られない高齢者のみの世帯や独居高齢者世帯が増加している.

 市の要介護認定者数は,高齢者人口の増加に伴い年々増加している.特に新規の要介護認定者の主治医意見書によると,認知症を原因疾患として介護申請する者がこの数年100人前後に上っており(図1),認知症対策は重要課題の1つとなっている.

 市では,認知症が早期に適切な支援体制を構築することによって進行を遅らせる可能性があることを踏まえ,2012年度(平成24年度)から「認知症早期介入支援事業」を開始した.生活障害の分析を行うOTとの協働により,対象者のもつ可能性を引き出し,残された能力を活かす支援体制を構築することが,QOLの高い支援につながると考え,OTとの同伴訪問を行うこととした.ここでは,市の早期介入支援事業を通して得られたOTの役割および関係職種の連携について報告する.

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Key Questions

Q1:認知症予防と支え合いのまちづくりとは?

Q2:地域で支えることの意味は何か?

Q3:OTはどんな支援が可能か?

はじめに

 2012年時点で日本では高齢者の4人に1人が認知症か認知症予備軍の段階にあり,今後もさらに増加することが懸念されている1).これに対し,専門家や行政だけで対応できる状況ではなく,医療や介護の専門職と地域が協働し,認知症予防と支え合いのまちづくりを進めることが求められている.

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はじめに:地域に出るきっかけ

 筆者は,日南市立中部病院において,もの忘れ相談外来や訪問を担当している.そこでわかったことは,認知症の方や家族が,取り巻く環境や生活上の不便さを抱えていることであり,その不便さは,認知症に限らず,社会環境や地域特性,家族関係,社会資源の把握等,多くの要素が絡み合っていることである.その不便さや環境を整える支援をするためには,地域の現状を知ることが大切である.さらに,ニーズをつかみ適切な支援を行うことも必要である.

 しかし,支援を行う際に資源不足や,その人に適した資源に出会えないことも多くある.それらをつくるにしても1人の力ではどうにもならない.まず,資源の把握と使い方を判断するためにも,地域に出て現状を把握し,顔のみえる関係づくりをする必要があると考える.

 そこで今回,筆者は病院だけのかかわりだけでなく,地域に出て多くのつながりを得て,活動を行った.その活動について報告する.

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 「暮らし」とは人それぞれの営みのことで,決して「認知症の人」といった枠組みではとらえられません.「地域とつながる」とは,これら個々の暮らしをもつ人と地域の関係を築くことではないかと思います.関係とは,直接のかかわりだけでなく,その人を意識したり気にかけること,つまり,地域の中で“自分”が受け容れられること,ともいえるのではないでしょうか.

 ところが認知症のある人は,自分の想いを行動にしたり,行動をうまくやり遂げることが難しくなるため,そんな地域とのつながりが途切れてしまい,自分でそのつながりをもう一度結ぶことも難しくなりがちです.その途切れをつなぐ手伝いが,OTにはできるのではないでしょうか.

提言

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 毎年,5月に行われる日本作業療法士協会の代議員総会に出席すると,作業療法士を目指す若者が少ないことを危惧する声が必ず挙がる.そして作業療法士の認識度が低いことが指摘され,広報活動をもっと積極的に行ってほしいと要望が出る.特に中学生や高校生が受け入れやすい漫画やTVドラマ,映画等で作業療法士を主人公にした物語をつくったらどうか,というような内容の提案が何人かの代議員から挙がる.確かに各大学や養成校の理学療法学科と作業療法学科への応募数,受験者数では大きな差があるので,作業療法士に比べ理学療法士の知名度は高いと想像できる.

 作業療法士の知名度が低いことを憂うるときに私自身が反省しなければならないことがある.3年前の話だが,家族みんなでの夕食時に,中学1年生の一番下の娘が私に「お父さんってリハビリの訓練士だよね.だからお父さんならわかると思って訊くんだけど,作業療法士って知ってる? リハビリ関係のお仕事らしいんだけど,私のお友だちが将来そういう仕事になりたいなあって言っているんだけど,お父さんの病院にも作業療法士さんっているの? いたら見学とか頼めるのかなあ」と話しかけてきた.私が心の中で「お父さんが作業療法士だよ」と思いながらも,ちょっとショックで言葉を失い,あっけに取られていると,それを聞いていた妻と年老いた私の母が顔を見合わせ,次の瞬間2人で大笑いしだした.そして「あなたはいつも子どもに曖昧なことを言っているからこうなるのよ」と私にダメだしが入った.その通りなのだ.私は自分の職業を人に伝えるときに昔から「リハビリの訓練士をしています」と簡単に表現してしまい,きちんと「作業療法士」と名乗ることをしていなかった.親戚のおじちゃんおばちゃんをはじめ,近所の人たち,ましてや自分の子どもたちにきちんと話をしたことがなかった.正直にいうと私の心のどこかに「(作業療法を)説明するのが面倒くさい」,「(作業療法を)説明してもわかりにくいだろうな」と勝手なあきらめがあったのは否めない.私は見学会や説明会等で中・高校生や一般の人たちに広く作業療法の普及・啓発活動をしてきたつもりだったが,社会の中に溶け込むような広報活動ではなかったのではないかと反省させられた.この出来事があってから,できるだけ自分の職業を紹介するときに「作業療法士というリハビリテーションの仕事をしています」というようになった.

あなたにとって作業療法とは何ですか?・第14回

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作業を活かし作業に活かす

 人々を健康にするのは「作業」,そして人々に病気や心身の不調や障害をもたらすのも,実はまた「作業」である.このパラドックスゆえに,治療・ケア・支援を行う専門職としての「作業療法」が成立するのだと思う.

 色紙前半の“作業を活かし”は,クライエントの生活行為の中から介入の「方法」を見いだすこと,そして,後半の“作業に活かす”とは,その成果がクライエントの生活行為の中に還元されること,すなわち作業療法の「目的」になる.

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はじめに

 作業療法ジャーナルの50巻記念として,「この10年を振り返って」が企画された.身体障害領域における作業療法についての執筆依頼が届いた際,これから10年・20年先の未来のためと思い,若輩ではあるが快諾した.平均年齢が33.5歳〔2015年(平成27年)の日本作業療法士協会会員統計資料による〕という若い人材が多いこの業界.エネルギッシュでパワフルな職種であると同時に,一方では世代間において歴史を語り継ぐことが少ないようにも思う…….「今」があるのは,やはり積み上げてきた「history」があるからこそである.筆者自身もすべてを知っているわけではない.しかし「そのときそのときの要」は確かにあったはずである.本テーマでの執筆は,筆者にとっていささか手に余るものではあるが,できるだけこれまでの制度や臨床の「動き」・「流れ」を整理したい.今後につなげていただければ幸いである.

講座 ハンドリング・第2回

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はじめに

 本講座の第1回目において,OTが行うハンドリングは,特殊な促通手技だけを指すのではなく,①対象児・者との大切なコミュニケーションの手段であり,②対象児・者の潜在能力を評価する技術であり,③さまざまな実生活支援の一手段であり一段階である,と位置づける重要性について解説した.

 第2回目は,OTのいろいろな臨床現場でハンドリングがどのように活用されており,また発展的に応用していけるのかを解説していきたい.

連載 手のリハビリテーション・第2回

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はじめに

 今回は,少し“辛口”で話を進めていきたい.

 筆者(やさき)は,東京都老人総合研究所(現,東京都健康長寿医療センター)をかわきりに,米国の病院やリハセンターで,また帰国後は教育分野でも仕事をしながら,さまざまな病院やリハセンター等で臨床経験を積み重ねてきた.今も可能なかぎり,臨床指導を行いつつ自らの技術を磨いている.そこで,筆者はいろいろな患者に出会い,学ばされている.

 最近,専門教育(実習地訪問)をみていて気になることがある.それはさまざまな疾患の治療訓練期間が,筆者が体験してきたときより長いことである.そしてセラピストの多くがその治療期間の短縮に向け,“努力”しているようにもみえないことである.たとえば,橈骨遠位端骨折や上腕骨近位端骨折後の患者を数年“みている”ことがある.それは,時間と医療費の無駄とも思える.

 そのような治療を受ける患者は,“治していただく”という雰囲気を漂わせている.その代表的な光景が,患者が訓練室に入るなり,治療用ベッドに横たわる様子である.そして,患者はそのまま治療訓練を待ち,受ける.筆者も,肘関節の治療訓練については臥位で実施する場合が多いことは否定しない.この姿位(posture)は,治療訓練において固定肢位を確保しやすいから選択する.ただ,この受け身の治療環境は患者側のみの問題ではない.われわれセラピスト側にも問題があると考える.

 そこで,今回はより早く,一歩一歩“使える手”,いや“使いたくなる手”に近づけるための方策を考え,無駄をなくすために,われわれがどのように,どのような心構えで,患者に接していかねばならないか,若い共同執筆者と共に考えてみたい.

連載 クリニカルクラークシップに基づく作業療法臨床教育の実際・第5回

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はじめに

 回復期リハ病棟は,2000年(平成12年)4月に診療報酬において制度化され,以来,病床届出数は年々増加しており,セラピストの増員は全国的にみられている.

 筑波記念病院(以下,当院)は急性期から維持期まで幅広く事業展開している中で,2004年(平成16年)9月に回復期リハ病棟を39床でスタートした.現在は今年度9月に竣工したS棟に移動し,52床で運営している(2015年12月時点).

 臨床教育において,リハビリテーション部は15年ほど前より臨床研修に力を入れている.そのころはまだクリニカルクラークシップ(以下,CCS)を導入していなかったが,2004年から組織的な運営体制に移行し,診療グループでの臨床教育のためにCCSを導入したという経緯がある.そこでの指導実績を基にして,徐々に臨床実習指導にも取り入れるようになり,現在に至っている.

 医療従事者を取り巻く労働環境が年々変化する中で,当院は時流に沿った事業運営をしていくために,毎年多くのセラピストを採用している現状がある.その中で臨床研修制度を設けて,効率よく,体系的に臨床教育をしていくことは継続的な課題である.また臨床実習を受け入れることは,後進育成だけでなく,臨床教育および求人活動という点で重要な意味をもつ.

 このような背景を踏まえ,本稿では,当院の回復期リハ病棟での臨床実習およびスタッフの臨床研修体制におけるCCSの現状について紹介する.

アジア太平洋作業療法学会Report

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第6回アジア太平洋作業療法学会に参加して(中村春基)/高齢期領域の研究動向(久野真矢)/「物語」を生きることのできるコミュニティ—精神科領域から(田中順子)/APOTC印象記(酒井康年)

お裁縫をはじめましょう・2針目

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今回は,初回でお話ししたお裁縫の基礎を基に,はじめてでもできるリバーシブルのランチョンマットとコースターのつくり方をご紹介します.患者様や利用者の方々と一緒につくったり,スタンプを押したりして,ぜひオリジナルのものに挑戦してみてください.調理等をしたときには,これを使ってみんなでお食事も楽しいですね.

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Abstract:脳卒中片麻痺上肢の機能回復に対する有効な治療として,促通反復療法(RFE)や神経筋電気刺激(NMES)等がある.今回,上肢や手指の筋を選択的に刺激できるNMES装置を用いた,RFEとNMESの併用療法を考案した.この治療法は,RFEの各運動パターンに応じ,患者の随意運動に合わせて通電しRFEを行うものである.RFEとNMESの併用療法を慢性期脳卒中片麻痺患者1例に4週間実施した結果,上肢Fugl-Meyer Assessment(FMA)とModified Ashworth Scaleの改善を認めた.特に介入前後における上肢FMAの変化量は,minimal clinical important differenceの4.25点を上回る結果であった.RFEにNMESを同期させ,促通したい筋を選択的に反復して刺激したことで,運動性下行路の強化が図れたと考えられる.以上のことから,本報告で用いたRFEとNMESの併用療法は,脳卒中片麻痺上肢の機能改善に有効である可能性が示唆された.今後は症例を蓄積しての検討が必要である.

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表紙のことば/今月の作品

次号予告

研究助成テーマ募集

Archives/編集室から

第51巻表紙作品募集

学会・研修会案内

編集後記 香山 明美
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 新しい年を迎えた今,暖冬で雪が少ないことが話題となっている.スキー場では山開きができず,困っているところも多いようである.異常気象がもたらす事象なのかもしれない.世界に視野を転じても,昨年は地震や豪雨による災害が相次いだ.そして,内紛やテロ,難民問題等多くの課題が顕在化した年でもあった.人間が成長という名のもとに突き進み,たどり着いた先は混沌という現在であると感じる.

 作業療法の世界はどうであろう.

50巻記念エッセイ募集

基本情報

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作業療法ジャーナル
50巻2号 (2016年2月)
電子版ISSN: 印刷版ISSN:0915-1354 三輪書店

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