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特集 股関節疾患への作業療法
人工股関節(全置換術)に対する生活行為向上マネジメントの視点で捉えたアプローチ
Approach for total hip arthroplasty from the view point of Management Tool for Daily Life Paformance
鬼塚 北斗
1
Hokuto Onizuka
1
1新武雄病院
pp.1373-1378
発行日 2021年11月15日
Published Date 2021/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202768
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Key Questions
Q1:人工股関節全置換術術後の目標設定の方法は?
Q2:人工股関節全置換術術後の対象者に対し,OTとしての留意点は?
Q3:生活行為向上マネジメントを実践するための視点は?
はじめに
近年医療の多様化に伴い,患者の人工股関節全置換術(total hip arthroplasty:THA)に対する要求も,単なる除痛から,股関節可動域の改善や脚長差の改善等を包含した,さらなる術後生活の質(Quality of Life:QOL)の向上へと変化しつつある1).また,医療の質の変化から在院日数短縮が求められる中で,術後リスク管理や早期退院のためには術前からの評価・教育が重要2〜7)といわれている.よって,OTは多職種と連携して患者の動作教育を行いながら,機能改善やADL改善のみならず,本人・家族と共に今後どのような生活を目指していくか検討することが重要である.
本稿では,ADLの動作に影響を及ぼすTHA術後の患者に対し,どのようなかたちで目標を設定し作業療法を進めていくのか,事例を交えて検討する.
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