増刊号 こんなときどうする? 運動器の作業療法ナビ
第3章 運動器の作業療法実践
10 変形性股関節症,大腿骨頸部骨折の術後作業療法
田中 陽一
1
,
石塚 みのり
2
,
福井 美晴
2
Yoichi Tanaka
1
,
Minori Ishizuka
2
,
Yoshiharu Fukui
2
1兵庫医科大学
2奈良県総合リハビリテーションセンター
pp.822-827
発行日 2022年7月20日
Published Date 2022/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203066
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はじめに
近年増加している運動器疾患に対する作業療法では,股関節疾患は遭遇する頻度が高いのではないだろうか.特に入院診療は,変形性股関節症(osteoarthritis of the hip.以下,股OA)を原因とした人工股関節置換術(total hip arthroplasty:THA)や,大腿骨頸部骨折を原因とした人工骨頭置換術(bipolar hip arthroplasty:BHA)後患者に,作業療法を提供することが多いと推察される.本稿では,入院診療における筆者らの経験に沿って,股OAおよび大腿骨頸部骨折を原因にTHA/BHAを施行された患者に対する作業療法を概説する.
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