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特集 内部障害のある人の生活支援と作業療法の実践
腎不全患者に作業療法士がかかわる役割とその実践例
Roles of occupational therapists in patients with renal failure and examples of their practices
上谷 耕平
1
Kohei Uetani
1
1池田病院 血液浄化センター
pp.1132-1137
発行日 2023年9月15日
Published Date 2023/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203537
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Key Questions
Q1:腎不全患者に作業療法士がかかわる役割とは?
Q2:透析中リハビリテーションでの作業療法士のかかわりとは?
Q3:腎不全患者へこれから取り組むべき課題とは?
はじめに
OTが内部障害のある人とかかわる機会は多い.特に腎不全において,血液透析療法を受けている患者を受けもつ機会は,透析施設が併設されている病院では,脳血管疾患や心血管疾患,骨関節疾患での入院や外来でリハ対象となる場合が多いのではないだろうか.われわれ療法士は,適切な作業療法を提供するため,対象者からのさまざまな情報を基にアプローチを行っている.また疾患ごとに特徴や配慮すべき点は異なるため,各疾患への理解は大切である.今回の特集では,内部障害をテーマに,われわれがかかわることの多い疾患について各療法士が解説している.筆者は2011年(平成23年)より透析中のリハを開始し,2013年(平成25年)より現在まで血液浄化センターにて勤務しており,これまでかかわってきた経験を踏まえながら,腎不全,特に末期腎不全の治療法の一つである血液透析療法を受けている方への作業療法について述べたいと思う.
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