特集 認知症の方を地域で支える
コラム:地域で暮らす,地域とつながる
春田 貴史
1
1一般社団法人SPSラボ若年認知症サポートセンターきずなや
pp.145-146
発行日 2016年2月15日
Published Date 2016/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200483
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- 文献概要
「暮らし」とは人それぞれの営みのことで,決して「認知症の人」といった枠組みではとらえられません.「地域とつながる」とは,これら個々の暮らしをもつ人と地域の関係を築くことではないかと思います.関係とは,直接のかかわりだけでなく,その人を意識したり気にかけること,つまり,地域の中で“自分”が受け容れられること,ともいえるのではないでしょうか.
ところが認知症のある人は,自分の想いを行動にしたり,行動をうまくやり遂げることが難しくなるため,そんな地域とのつながりが途切れてしまい,自分でそのつながりをもう一度結ぶことも難しくなりがちです.その途切れをつなぐ手伝いが,OTにはできるのではないでしょうか.
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