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実践報告
マレーシアの精神障害者就労支援施設における作業療法士の経験—JICA海外協力隊の実践
Experiences of an occupational therapist at a work support facility for persons with mental disabilities in Malaysia: Practice report of Japan overseas cooperation volunteers activity
横山 素
1
,
早坂 友成
2
,
山本 清治
3
Moto Yokoyama
1
,
Tomonari Hayasaka
2
,
Seiji Yamamoto
3
1曽我病院
2杏林大学
3神戸大学大学院
キーワード:
国際協力
,
マレーシア
,
精神障害
Keyword:
国際協力
,
マレーシア
,
精神障害
pp.670-673
発行日 2022年7月15日
Published Date 2022/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203034
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Abstract:わが国における国際協力では,独立行政法人国際協力機構(JICA)がさまざまな課題解決に向けた技術協力の支援を行っている.本稿では,筆頭筆者がJICA海外協力隊員として経験したマレーシアにおける精神障害者の作業療法ならびに就労支援の現状と課題を報告する.任期中の2年間,配属先施設では,就労支援,人権擁護活動,精神科作業療法の技術移転といった,マレーシアからの要請に対する支援に取り組んだ.活動の中でスタッフや利用者と向き合い,現地の精神科医療の発展に貢献することができた.マレーシアの精神科医療は,施設,人材ともに資源が大変不足しているが,一定の基盤がある中で,現在は効果的な治療や支援の方法が確立されていない.そのため,今後の国際協力では,OTによる技術提供も継続させる意義は大きく,人材育成を重視した支援が必要である.
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