50巻記念企画
身体障害領域における作業療法のこの10年—機能分化と作業療法技術の変遷,そして今後の展望へ
山本 伸一
1
,
武田 清
2
Shin-ichi Yamamoto
1
,
Kiyoshi Takeda
2
1山梨リハビリテーション病院
2健康科学大学
pp.150-157
発行日 2016年2月15日
Published Date 2016/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200485
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
作業療法ジャーナルの50巻記念として,「この10年を振り返って」が企画された.身体障害領域における作業療法についての執筆依頼が届いた際,これから10年・20年先の未来のためと思い,若輩ではあるが快諾した.平均年齢が33.5歳〔2015年(平成27年)の日本作業療法士協会会員統計資料による〕という若い人材が多いこの業界.エネルギッシュでパワフルな職種であると同時に,一方では世代間において歴史を語り継ぐことが少ないようにも思う…….「今」があるのは,やはり積み上げてきた「history」があるからこそである.筆者自身もすべてを知っているわけではない.しかし「そのときそのときの要」は確かにあったはずである.本テーマでの執筆は,筆者にとっていささか手に余るものではあるが,できるだけこれまでの制度や臨床の「動き」・「流れ」を整理したい.今後につなげていただければ幸いである.
Copyright © 2016, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.