Brain and Nerve 脳と神経 19巻5号 (1967年5月発行)

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特集　脳幹の解剖と生理

司会のことば時実　利彦 19巻5号 , 1967年5月 , pp.438

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　脳は，脳幹を軸にして，これをとりまく二重構造の大脳皮質（新皮質neocortexと辺縁皮質limblc cortex）とによつて構成されている。これらの3つの部分は，送りこまれる感覚の情報を処理して，運動や分泌の指令として送りだす統合integrationの座である。そして，これらの統合の座に連結する求心性神経路と遠心性神経路とを一緒にして統合系とよぶ。したがつて，新皮質を統合の座にする新皮質系neocortical system，辺縁皮質を統合の座にする大脳辺縁系limbic system，脳幹（脊髄を含めて）を統合の座にする脳幹脊髄系brain stem-spinal systemの3つの統合系が区別できる。

　これらの統合系は，生の営みをそれぞれ分担しているが，生の営みは，「いのちあつての物種」というように，まず，「生きている」といういのちの保障があつて，その基盤のうえに，「生きてゆく」という行動が展開されるのである。「生きている」という姿は，精神を伴わない静的な生命現象である。これに対して，「生きてゆく」という姿は，精神に操られた動的な生命活動である。「生きてゆく」生命活動はさらに，本能行動や情動行動による「たくましく」生きてゆく姿と，適応行動による「うまく」生きてゆく姿と，創造行為による「よく」生きてゆく姿とに分けられる。われわれ人間では，適応行動や創造行為がよく発達している。

ヒト脳幹の調節機構佐野　圭司 , 吉岡　真澄 , 小柏　元英 , 石島　武一 , 大江　千広 , 関野　宏明 , 真柳　佳昭 19巻5号 , 1967年5月 , pp.439-446

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　表題はヒト脳幹の調節機構という大きなものであるが，もちろんここでそのすべてについて論ずることは不可能である。したがつてここでは著者らが日頃行なつている各種の定位脳手術，すなわち情動障害に対する視床下部後内側部破壊術，および頑痛に対する視床内髄板後部破壊術に関連して，自律神経機能，情動，脳波的にみた大脳皮質のactivity，いたみの認知などに対し，ヒトの吻側脳幹がどのように調節的に働いているかという点に限定し，著者らの経験をもとにして述べてみようと思う。

脳幹網様体の細胞構築について萬年　甫 19巻5号 , 1967年5月 , pp.447-454

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　1865年に出たDeitersの脳解剖書にはすでにForma—tio reticularisの名が見えており，その図（第1図）は染色法がまだ初歩の段階だつたにもかかわらず，神経細胞と神経線維の入り混つた状態を非常によく表わしている。このような状態を解剖組織学では網様状reticularisと呼ぶが，同様のものは中枢神経系のいたるところに見られ，たとえば視床には網様核Nucl．　reticularis thalami，脊髄には網様体または網様突起FormatioないしPrcces—sus reticularisという場所がある。名が似ているために機能まで似ていると想像されがちであるが，これには慎重を要すると思う。

脊椎動物脳幹の基本構成正井　秀夫 19巻5号 , 1967年5月 , pp.457-464

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I．はじめに

　一般に脳の形態構成のなかで，その基本的設計は遺伝的に制約されて作られ，他方，環境と生活様式の影響で，ある部分は発達し，長い時間的経過の間に働きをするのにもつとも適当した形態をとるようになる。したがつて，脳の形態はその機能と密接な関係をもつている。神経管に由来する各種脊椎動物の脳のなかで，大体類似の形態を示す脳幹について，個体発生ならびに系統発生の見地から，その基本設計を検索し，さらに，動物の生態との関係について研究した。ただし，脳幹と関連する大脳皮質および小脳についても少し述べる。

視床下部と胃の機能—特に視床下部刺激とレセルピン併用投与による実験的消化性潰瘍城戸　良之助 19巻5号 , 1967年5月 , pp.467-476

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I．緒言

　視床下部と胃の機能，特に胃十二指腸の出血あるいは潰瘍との関連性についてはすでに多数の研究者により報告されている^{1）6）7）11）17）}。この他実験的消化性潰瘍の形成方法には幾多の方法が報告されているが薬物としては古くはCincophen^10），Histamine^{3）9）12）}などがよく使用されたが，最近では副腎皮質ホルモンの連用8），Phenylbuta—zon8），レセルピン^4）23），インシュリン^16）などの用いられる場合が多い。先に西崎ら^19）はネコを使用してレセルピンの単独投与でも，視床下部諸核の単独刺激でも，胃十二指腸に出血，靡爛，軽度の粘膜欠損は惹起できるが重篤な胃十二指腸潰瘍を生ぜしめることは困難であるのに対してレセルピン前投与後視床下部に電気的刺激を加えれば重症な潰瘍を発生せしめ得ることを発表した。この潰瘍がヒトの消化性潰瘍と質的に似たものであるかどうかは今後の問題である。

　今回はこの方法による潰瘍について種々の条件を検討しその発生機構についても多少の解析を行なった。さらに実験動物の種族差の有無を検討する目的でネコとラットを用いて比較実験を試みた。

脳幹を必要とする，一つの運動抑制について（抄録）久保田　競 19巻5号 , 1967年5月 , pp.476

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皮膚神経の電気刺激や皮膚の圧刺激で動物が催眠状態や睡眠状態になることはよく知られている。ネコの場合この睡眠は，皮質紡錘群発が誘発される，いわゆるオルソ睡眠である。さらにこのオルソ睡眠がときにいわゆるパラ睡眠に移行するという報告がある。これらのネコの皮膚神経の刺激で誘発される運動の抑制の中枢機序について得たいくつかのデータについて報告する

　行なつた実験はつぎのごとくである。

研究

脳血管疾患におけるBrain Transit Timeの変化北野　正躬 , W．H．　OLDENDORF 19巻5号 , 1967年5月 , pp.477-484

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I．いとぐち

　脳血管不全症において脳血流量が減少することや，脳動静脈瘤で脳血流のスピードが増加することは，N₂O法や脳血管撮影法によってひろく認められている事実である。

　私どもはアイソトープを用いて，生理的な状態のもとに脳血流動態をいろいろな面から検討してきた^1）2）。その一つとして静注したアイソトープのbolusの脳血液プールを通過する時間，すなわちbrain transit timeを測定した。このtransit timeは健康人では10秒前後で，脳血管閉塞例ではいちじるしく延長することはすでに，一部報告した^3）。

The Effect of Dexamethasone on Cerebrospinal Fluid Production Rate in the Dog 19巻5号 , 1967年5月 , pp.485-492

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INTRODUCTION

　Recent advances in anesthetic and neurosurgical tech—niques have improved markedly the desperate problems of both pre-and postoperative cerebral edema, however, cerebral edema of various degrees still remains an im—portant factor in mortality and morbidity which are associated with numerous intracranial pathological condi—tions.

　The high mortality or extensive morbidity accompanied with brain edema led very early to attempts to evolve solutions for its relief． Weed (1), in 1919, described efficacy of hypertonic solutions upon brain bulk and this appeared the first sagacious statement on reviewing world literature. Since that time the medical management of brain edema consisted mainly of variations of osmotherapy and basic principle of this manner was that the ill condi—tion might be relieved by inducing a shift of fluid out of the central nervous system.

症例報告

異所性松果体腫の1剖検例角南　暾司 , 中田　勝次 , 山東　浩二 , 加藤　一博 , 津田　孝憲 19巻5号 , 1967年5月 , pp.493-501

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I．緒言

　異所性松果体腫とは，その名のごとく松果体外に原発するが，組織学的には松果体腫に特徴的であるtwo cellpatternを示す腫瘍をいう。

　わが国では赤松^1）らの報告を初め約30例がある。

頭蓋骨膨隆を伴つた硬膜下hygromaの1例生塩　之敬 , 奥　謙 , 山田　良平 , 早川　徹 , 神川　喜代男 , 井奥　匡彦 19巻5号 , 1967年5月 , pp.505-508

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I．緒言

　硬膜下hygromaは，硬膜下に髄液様の液体の貯留したものでsubdural effusion，またsubdural hydromaともいわれ，主として頭部外傷に起因する。この疾患に関しては，1894年にMayo^1）がbrain cystとして報告したのが最初である。1945年Wycis^2）は自験例7例を加えた99例について総括的報告を行なつている。近年頭部外傷の増加とともにその報告例も増加しつつあるが，頭部外傷歴は認められない。

脊髄膠芽細胞腫の1例宮崎　雄二 , 千葉　豊昭 , 高田　育郎 , 江副　みよ , 山本　寛之 19巻5号 , 1967年5月 , pp.511-516

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I．いとぐち

　1887年Gowers　＆　Horsley^1）により脊髄種瘍の外科的摘出がはじめて行なわれて以来，脊髄腫瘍に関する報告は多数みられる。しかしそれらの大部分は硬膜内髄外腫瘍または硬膜外腫瘍であり，髄内腫瘍は10％内外にすぎなく^2），そのうちでも膠細胞腫は稀で，しかもその50％以上は脳室上衣腫で，悪性度のもつとも高い膠芽細胞腫例は1936年のFlock^3）の剖検第1例の報告後にも散見されるにすぎない。

　著者らは，両下肢の弛緩性麻痺を主訴とする患者において上位腰髄節脊髄腫瘍の診断のもとに手術を行なったところ膠芽細胞腫であることを知り，その後，経過観察を行なうとともに剖検する機会を得たので撮告する。

薬剤

Urea,Mannitol，低分子Dextranの浮腫脳に及ぼす影響—polygraphによる実験的観察永井　肇 , 古瀬　和寛 , 岡　嘉彦 , 池山　淳 , 前田　成 , 星川　信 19巻5号 , 1967年5月 , pp.519-525

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I．はじめに

　脳神経外科医にとつて脳浮腫との戦いは最も困難なものの一つである。激増しつつある頭部外傷急性期患者の処置，開頭手術の術後管理，深部脳手術に際して脳容積の縮小が望まれる場合などに適確にして副作用のない脳圧を下降せしめる機序を必要とする際がしばしばである。

　この減圧の目的には従来脳脊髄液を頭蓋外もしくは大循環系にdrainageする方法，薬物冬眠あるいは低体温により代謝の低下をはかり浮腫脳のcircurus viciosusを断とうとする方法，さらには外科的に減圧開頭を試みる方法など，さまざまな手技が行なわれてきているが，いずれも決定的でなく現段階では高張溶液の静注法が簡便であり効果も他の方法に比べて遜色のない点から最も広く一般に使用されている。

開頭術の麻酔におけるγ—hydroxybutyrateの使用について佐藤　光男 , 里吉　光子 , 茅　稽二 , 山中　郁男 , 河村　良平 , 平岩　友道 19巻5号 , 1967年5月 , pp.529-536

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I．はじめに

　γ—Hydroxybutyrate （γ—OHと略す）をヒトに与えると睡眠を来たし，脳波の上で正常の眠りに似たパターンがみられることから，逆説睡眠（paradoxical sleep）と称して，眠りの研究に供されているが，最近に至りこれを麻酔の領域に応用することが考えられている。

　γ—OHの麻酔に関する従来の報告^1）〜13）および当教室における研究結果^14）15）を総合すると，本剤を用いた麻酔の特長として，まず第一に呼吸循環系への抑制がないことがあげられる。すなわち，呼吸に対しては，数の減少をみるが1回換気量が増すために分時換気量の変化が少ない。酸塩基平衡に及ぼす影響も軽微である。血圧はむしろ上昇を来たし，心搏数は減少する。心搏出量は減少するという人もあるが，麻酔ではアトロピンを併用するのが通常なのでほとんど不変である。

海外文献

小脳血管腫，他 Mondkar,　V．P． , McKissock,　W． , Ross　Russel, R．W． 19巻5号 , 1967年5月 , pp.525,537

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　Wimbledon地区18年間112例の展望。4〜70歳にわたるが，2／3は31〜60歳。症状は頭痛（101例），嘔吐（70），運動失調（54），項痛（29），めまい（32），眼痛（5），括約筋障害（6）など。頭痛は前頭，後頭などにあつて非限局性，その程度，持続はさまざまである。所見は欝血乳頭（83例），小脳症状（75例），眼球麻痺（20例），顔面麻痺（20例），難聴（3例），下部の脳神経症状（4例），皮質脊髄路障害（25例）および精神症状として，圧亢進に伴う症状（14例），圧亢進に関係ない症状（3例），偶発の分裂病（1例）など。網膜血管腫合併2例。さて112例のうち，3例（術前死亡）を除きすべて手術。術後2週以内死亡12例，3ヵ月内死4例，全死亡率15％。早期死は創付近の脳浮腫，脳幹圧迫，髄膜炎。術後3ヵ月以上生存し，follow-up （平均7.9年）しえた92例では，5年生存90％，10年生存80％，20年生存40％。このうち生活能力でみると，5年生存の76％はまったく異常なく健存，6％は頭痛・めまいを軽度に訴え，13％は中等度の不具状態，5％は失明である。同側ないし反対側の再発13例。そのうち6個は切除不十分にもとづき，10個はまつたく違つた部に第2の血管腫として発生。再発者のうち3例は本症の家族歴あり。第1腫瘤より第2腫瘤までのインターバル1〜24年（平均5.3年）。1回以上の再発4例。腫瘤はcystic76例，solid36例で，再発はsolid6例，cystic7例。再発は必ずしも第1腫瘤と同種でない。手術死は1947〜1957年間64例で20％，1958〜1965年間45例で6％という具合に近年著しく低下した。診断は脳室造影が大部分である。椎骨動脈造影はとくに多数個あるときに有用，従つて家族歴あるものにはすすめられる。手術成績の向上は部位の確実な診断が可能になつたこと，止血，感染阻止が巧みになされるようになつたことに負う。また脳浮腫抑制に成功してきたことも見のがせないであろう。

海外だより

アメリカとニュー・イングランド医学界（8）—モントリオール避暑記　Mc Gill大学・Montreal神経学研究所病院において畠中　坦 19巻5号 , 1967年5月 , pp.538-539

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　去年夏休みをとらなかつたので今年は有効に休みを使つてみようと思い立ち，カナダはモントリオールのProf．Rasmussenに手紙を書いた。1ヵ月ほどレジデント（病院居住医）をやらせて下さいと頼んだところ，「2ヵ月きてくれるならチーフ・レジデントにする」とのことで，ボストンのProf．Sweetの快諾を得て2ヵ月間の夏休みを貴い，6月30日朝早くボストンを発つた。500kmを8時間で北上してモントリオールへ入るなり車がエンコし，エンジン全体を取り替えねばならぬと宣告された。モントリオール滞在中にも時折りの休日にボストンのMGHでの実験を続けるためボストンへ帰ることがあつたので，ボストンでエンジンを取り替えた。それまでは坂道の多いモントリオールで坂を転がし落して点火していた。シリンダー磨滅によるlow compression！阪大の最上平太郎先生に修理車を再びモントリオールまで運んでいただいた。

　モントリオールはボストンと似た気候であるが，北海道の北端ぐらいの緯度だけあつて，昼間汗ばむことがあつても，夜は毛布が必要で，「さすがは，ボストンから夏休みを使つてやつてきただけのことはある」と感心した。

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あとがき萬年　甫 19巻5号 , 1967年5月 , pp.540

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　名古屋の医学会総会も無事終了し，ひと息入れたところで5月号が刊行される。本号には特集として「脳幹の解剖と生理」が掲載されている。昨年秋米子で行なわれた第15回日本脳波学会総会のシンポジウムの記録である。筆者もその一部を担当したが，その際，慣用されているFormatio reticularisという語がいつ，誰によつて，どういう構造物に対してあてられたかを調べてみて，このことが少なくも解剖学的にはそれほどはつきりしていないことを知つてちよつと意外であつた。もつとも1800年代中頃の文献が手近にもつと豊富にあれば別かもしれない。しかし言葉は生きているというから，起源が明らかでなくても，ある時点ではつきり定義づけされ，それを共通の基盤にみのり多い議論が展開されるならばそれでよしとすべきかもしれない。

　それにつけても思うのは，内容の明確でない外来語を各人各様に定義して議論し合うものの，話合いが一向にかみ合わないという事例が身近に多すぎる。医学教育の変革をめぐり，教授側と学生または修練生との間で論議される「カリキュラム」という言葉もその一例であろう。ある場合は「実習の日割」を意味し，ある場合は「教課内容」をさすという具合で，それぞれの利害得失をふくんで，自己陣営に都合よく解釈してしまう。議論でかみ合わず，無駄に時間のすぎるのもあたり前である。わるく言えばだまし合いであり，精々よく言つてお互に錯覚を楽しんでいるとしかいい様がない。実にやるせない気持がする。しかしこうした議論なら，まだ笑つてもすまされようが，こと学問や研究に関しては厳につつしまねばならないと思う。

基本情報

Brain and Nerve 脳と神経
19巻5号
(1967年5月発行)

電子版ISSN：2185-405X 印刷版ISSN：0006-8969 医学書院

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