特集 脳幹の解剖と生理
ヒト脳幹の調節機構
佐野 圭司
1
,
吉岡 真澄
1
,
小柏 元英
1
,
石島 武一
1
,
大江 千広
1
,
関野 宏明
1
,
真柳 佳昭
1
1東京大学医学部脳神経外科
pp.439-446
発行日 1967年5月1日
Published Date 1967/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406202206
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表題はヒト脳幹の調節機構という大きなものであるが,もちろんここでそのすべてについて論ずることは不可能である。したがつてここでは著者らが日頃行なつている各種の定位脳手術,すなわち情動障害に対する視床下部後内側部破壊術,および頑痛に対する視床内髄板後部破壊術に関連して,自律神経機能,情動,脳波的にみた大脳皮質のactivity,いたみの認知などに対し,ヒトの吻側脳幹がどのように調節的に働いているかという点に限定し,著者らの経験をもとにして述べてみようと思う。
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