Brain and Nerve 脳と神経 23巻2号 (1971年2月発行)

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筋組織化学アトラス10

代謝性ミオパチー（2）木下　真男 23巻2号 , 1971年2月 , pp.114-117

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　筋線維内の解糖系酵素の欠損としてはPo—mpe病（acid maltase），　McArdle症候群（phosphorylase, phosphofructokinase, pho—sphoglucomutase？，　phosphohexoisomerase？）などが知られている。いずれもグリコーゲンが筋中にたまり，糖原病（glycogen storagedisease）と呼ばれている。

　グリコーゲンはPAS染色で陽性に染まり，ジアスターゼでincubateすることによつて消失する。グリコーゲンのほか種々の物質がPAS陽性を呈するのでその区別は重要である。又，アミロイドと呼ばれる物質もPAS陽性であるが，これは一方酸性ムコ多糖類の性質も有し，従つて種々の染色でmetachromatic reactionを示す。又，アミロイドは多く間質，あるいは神経線維内に存在し，筋線維内にあるグリコーゲンと混同されることは少ない。

研究

Gamma Scintillation Cameraによる脳血流量測定の試み半田　譲二 , 半田　肇 , 浜本　研 , 鳥塚　莞爾 , 高坂　唯子 23巻2号 , 1971年2月 , pp.121-128

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はじめに

　シンチカメラを用いた連続脳シンチグラムにより，頸動脈内に注入した¹³³Xeの洗い流しの動態を記録しうる。この¹³³Xe脳スキャンによつて，腫瘍その他の脳病変における血流異常を視覚的なデータとして捉えることができ，とくに血腫・嚢腫・硬塞など血管床・血流量に乏しい病変の場合には，病巣の存在部位や範囲を通常の脳シンチグラムあるいは脳血管写よりも明瞭に示しうることもある^1）2）。

　われわれは過去約1年間に亘り，シンチカメラと記憶装置を用いて，連続脳シンチグラムの撮影に際して同時に磁気テープに収録した¹³³Xeの洗い流しのデータから局所血流の測定を試み，臨床的に実用に供しうると思われる段階に達したのでその概略をのべる。

内下小脳静脈の診断的意義（第1篇）—解剖学的検討峯　徹 23巻2号 , 1971年2月 , pp.129-141

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はじめに

　後頭蓋窩腫瘍に対する椎骨動脈撮影は，腫瘍陰影を呈するものを除くと，局所診断的価値は比較的少ないとされ，もつぱら脳室撮影がその主流をなしてきた。著者は，後頭蓋窩の種々の血管像にっいて検討を試みてきた^12）。その結果，血管撮影の価値が脳室撮影に決して劣るものでなく，むしろ臨床的に甚だ価値の重いことを確信するに至つた。

　さて，脳血管撮影で診断に利用されうる血管の条件に次の3つをあげることができる。即ち，①その血管の読影に困難性がなく，かつ造影されやすいこと，②その血管に変異が少なく，かつ走行に定常性があること，③その血管がspace taking lesionによつて偏位，伸展をおこしやすい場所に位置していること，である。頸動脈撮影によつて習慣づけられた読影法によるならば，これらの3条件を満足している血管は，後頭蓋窩に甚しく乏しいといわざるを得ない。しかし，解剖学的に検討を加え，改めて脳血管像を精細に検討してみると，走行に定常性があり，腫瘍に対しても極めて鋭敏に反応する血管のあることを知つた。さらに，撮影法の工夫によつて読影上の困難性も克服され，テント下腔の異常を細かく追求できることを覚つた^11）12）。このような立場から，まずここに小脳半球の内下面を走る一対の静脈，即ち，内下小脳静脈medial inferior cerebellar veinをとりあげて検討し，その診断的価値について論じたいと考える。

くも膜下出血剖検症例の臨床病理学的研究榊　三郎 , 尾藤　昭二 23巻2号 , 1971年2月 , pp.143-151

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はじめに

　くも膜下出血に関する研究の歴史は古く，その成因，臨床像及び治療に関する報告は枚挙のいとまがない。近時，臨床的研究は益々多角的に行なわれ，数多くの輝かしい業績が上がりつつある。とりわけ脳動脈瘤に対する脳神経外科の飛躍的発展は注目すべきものの1つといえよう^{6）8）9）14）16）}。

　くも膜下出血の最大の原因は脳動脈瘤及び脳動静脈瘤であり^{6）16）19）}，かかる脳血管の異常が発見されれば外科的治療が大いに期待されるわけである。しかしながら脳血管撮影の普及した現今といえども，くも膜下出血発症以前に脳血管の異常が発見され，脳神経外科的治療にゆだねられる症例は少なく，多くの症例は過去に一度はくも膜下出血を経過したものである。換言すれば，くも膜下出血発生時に失われる症例については脳神経外科的治療も未だ無力といわざるを得ない。

脳動脈瘤直接手術不十分例の検討佐藤　壮 , 小沼　武英 , 鈴木　二郎 23巻2号 , 1971年2月 , pp.157-162

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緒言

　脳動脈瘤の破裂はクモ膜下出血の主要原因であり^1），現在のところその予防および治療には頭蓋内直接手術が最もよい手段であることは，次第に信じられつつある現状である。その直接手術の原理は極めて簡単である。すなわち，脳動脈瘤柄を明らかにし，それを糸で結紮あるいは銀クリップでクリッピングする方法，または摘出し柄部を縫縮する方法，流入流出動脈を遮断してしまう方法，流入動脈だけを遮断してしまう方法，あるいは重合接着剤による壁補強法，筋肉片によるwrappingの方法がある^2）。

　われわれは，1969年12月末までに，316例，369動脈瘤の症例を経験し，そのうち274例315個の動脈瘤に直接手術を行なつて来た^3）4）。これらの中で壁補強を用いたものは12動脈瘤だけであり，しかもそのうちの9個は泡状のものであり，2個は止むを得ず行なつたもので，残りの1個だけがどうしても柄部の処置ができなかつたものである。従つてそれ以外の303個は全て柄部の結紮，クリッピング，あるいは摘出，縫縮などの確実な手段を主操作として用いたものである。

脳外傷患者における内頸静脈血ならびに脳脊髄液PO₂について桂田　菊嗣 , 杉本　侃 23巻2号 , 1971年2月 , pp.163-171

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はじめに

　ある種の重症脳外傷患者の予後は現在なおきわめて不良であり，新しい立場からの治療方法が切望されている。われわれはとくに中枢性の因子に起因すると考えられる種々の肺合併症に着目し，脳外傷患者の積極的な呼吸管理や酸素療法に努力してきた。

　従来から脳外傷患者に対する呼吸管理や酸素投与の必要性が強調されてきたことは事実である。しかし過去のわれわれはこの問題に関して比較的消極的であり，多くは盲目的に対処してきた。本稿では，脳外傷臨床例における脳組織のoxygen metabolismの一端を考察するために，内頸静脈ならびに脳脊髄液酸素分圧を測定した結果を検討したものである。そして呼吸管理とくに酸素療法の意義づけをせんと意図した。なお脳外傷患者の動脈血におけるhypoxemiaも重要な問題であるが，すでに別の機会で検討した^27）。

気体脊髄腔造影法の臨床的価値高橋　睦正 , 川波　寿 23巻2号 , 1971年2月 , pp.173-179

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はじめに

　気体による脊髄腔造影法はかなり古くから行なわれ，1918年Dandy^1）が脳室造影法の後で空気が脊髄腔に流入するのに注目したことに始まる。1938年にはYoung及びScott^13）が腰椎及び後頭下穿刺により気体による脊髄腔造影法を報告している。Lindgren^7）は1939年までに，後頭下穿刺法により多数例の気体脊髄腔造影法を行なつている。この間にLipiodol, Myosilの油性造影剤が開発されたこと，又，気体による脊髄腔造影法の手技が困難であること，患者の苦痛が大きいことなどのためにアメリカ，日本では，専ら油性造影剤が使用されるようになつた。しかし，油性造影剤は髄膜の異物反応を惹起する危険があり，造影剤が長年にわたり吸収されずに脊髄腔に止まるという欠点があるために，気体による脊髄腔造影の手技の改良が主としてヨーロッパの諸国において試みられてきた^{2）3）6）8）10）11）}。1967年に，Feria及びRadberg^2）は，腰椎穿刺針で陽圧を加える方法により，全脊髄腔を造影することを試みている。又，Westberg^11）は1966年に腰椎穿刺による方法で，体位，頭位を種々に変換して実施し，すべての脊髄腔を造影する方法を報告している。吾々も，油性造影剤の不利を避けるために種々の手技による気体脊髄腔造影法を試みてきたが，Westbergの変法によつて，常時，診断能の高い造影を実施できるようになつたので，現在までの33例をもとに吾々の方法を概説するとともに，気体脊髄腔造法影の得失を検討する。

Sinus Pericraniiの2例熊谷　力二郎 , 高久　晃 23巻2号 , 1971年2月 , pp.181-184

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はじめに

　主として，頭蓋骨正中線上に，やわらかい腫瘤をふれ，しかもその内容が静脈血である一連の疾患に関しては1850年Stromeyerが初めてその2症例を報告^1）し，これをSinus Pericranii （頭蓋骨膜洞）と命名しているが，以来欧米ではその報告も比較的多く，100例以上を数えるに至つている。しかるに一方，本邦における報告例は1962年，伴らの1例の報告^2）のほか，学会における2, 3の発表例が散見されるにすぎない。

　最近まで，東北大学脳研脳神経外科で，この2例を経験，手術，治癒せしめたので報告し，その病因論及び治療につき若干の考察を加える。

脳幹部腫瘍の1剖検例—脳波および病理学的検討出水　干二 , 藤島　博明 , 宮崎　募 , 馬渡　志郎 23巻2号 , 1971年2月 , pp.185-189

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はじめに

　後頭蓋窩腫瘍の脳波所見に関してはBerger^1）以来多数の報告があり^{2）3）4）5）6）7）}一般に前頭部あるいは後頭部に両側同期性の徐波がburst-likeに出現することが多い。その機序として髄液の通過障害による脳圧充進，特に視床付近に影響をおよぼす第III脳室内圧亢進との関係^8），腫瘍の直接圧迫による脳幹網様体の障害，あるいは脳皮質の浮腫による影響などが考えられる。脳幹部腫瘍では前頭部両側性のθ波のほか比較的monorhythmicなδ波が両側性にみられることが多く^9）臨床症状とは必ずしも平行しないが経過とともに脳波は増悪するのが普通である。

　後頭蓋窩腫瘍の局在と脳波との関連については報告者によつて異なり未だ一定していない。1940年Smith^10）が異常脳波のlateralityは腫瘍と同側に偏在すると報告した。Rheinberger^11）らは23例について異常脳波の現われた側とtumorの存在する側との関連は認められないことを述べ，Dow^12）は51例で特有なfocal signはなかつたと述べている。Bagchi^13）は50例中30例にcontralateral dominanceがみられたといい，川口^7）は片側性脳幹部腫瘍5例中3例が同側性に優勢であつたと述べ，また村松^5）はdelta focusの出現はその部位と関連して意義があると考えている。

海外文献

心軸と頸動脈血流 Wilcox,　B．　R． , Courter,　N．　A．　Jr． , Raekley,　C．　E． , Croom,　R．　D．　III． 23巻2号 , 1971年2月 , pp.128

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　線頸動脈（CCA）血流の2／3は内頸動脈（ICA）に入るがICAのflowはECAのflow pulseと質的に異なるといわれる。血管床に使われるエネルギー（power dissipation） Wt＝∫^t₀F （i）P（i）dt（Fli），（Pli）は同時点の（pulsatile flowとpressure）であらわされる。また抵抗Ro＝Wm／（Fm）²であらわされる。mは平均である。そこでPDP 8型digitalcomputerで毎秒200 sampleをとり，LINC computer oscilloscopeで分析する。10例の40〜85歳の完全心ブロック患者でみて，心拍を46〜150／分に変えても，CCAのFmは多少の変動はあつても，heart rateとFmとはr＝O．14で有意の相関を示さない。また，心拍を以上のように変えてもCCA平均血圧はr＝＋0.10で有意の増加を示さない。グラフに描記されると，heartrate 43でFfm 204ml／min, 98ではFm 264ml,140では192mlである。心拍42のpulsatile flowはpeak 556ml, nadir 69ml。一方心拍140ではそれぞれ293ml,127ml（Fmは上記のように204, 204, 192）である。抵抗は心拍増加につれて低下しr＝0.8という高度に有意の相関を示した。Power dissipationも心拍で影響を受けない。平均Pは心拍が少なければ35％ぐらいのところにある。完全心ブロック，vasovagal spncope，不整脈で意識を失うのはICAのflow低下かと考えられるが，完全心ブロック10例ではflow, pressureともに変わつていないことを示した。

書評

—本多　虔夫　著—写真でみる神経学的検査法都留　美都雄 23巻2号 , 1971年2月 , pp.190-191

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　神経学を勉強するに当つて，最も難しいことの一つは神経学的検査法の勉強である。このことは他の身体的検査法についても同様であるが，特に神経学的検査法では，一般になじみが薄いことなどが原因となつて，さらにその困難さが増しているようである。

　現在では，神経学的疾患を扱つているところも増えてきているし，そのようなところでは多くの症例を経験し，先輩の指導の下に各種の神経学的検査法を修得する機会も増えてきている。しかしながら，そのようなところでも多種の神経学的陽性所見を経験するには，ある程度期間が必要で，短期間の間に種々の陽性所見を有する症例を数多く経験するということは，必ずしも容易ではない。特に学生の間，あるいは卒後研修の短期間について，種々の神経学的疾患や種々の神経学的所見を多数経験することは困難なことである。

症例報告

脳動脈瘤の家族発生例池田　久男 , 佐久川　肇 , 上田　伸 , 森定　諦 23巻2号 , 1971年2月 , pp.201-205

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緒言

　脳動脈瘤は臨床神経学においても，また最近は脳神経外科学においても，極めて重要な疾患の一つとなつており，多くの臨床経験や研究がなされている。それにもかかわらず，脳動脈瘤の成因，あるいは発生機序について，未だ確定的なものはない。特に脳動脈瘤がくも膜下出血，あるいは頭部外傷で，偶然的に発見される機会が多いために，それが先天的に存在していたものか，あるいは後天的に何らかの原因で発現したものであるかは，しばしば問題となる点である。

　本症が先天的な奇形，あるいは胎生期の形成異常によつて発生すると説明する立場があるが，その考え方の重要な根拠となつているのは，本症が家族性に発生するという臨床的な事実があるからである。

Paine症候群の2同胞例岡　鍈次 , 万代　素子 23巻2号 , 1971年2月 , pp.207-213

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緒言

　1960年Paineは新しい先天性代謝異常症として，伴性劣性遺伝性と考えられる小頭症の症例を報告した^1）。その主症状は，知能障害，痙性麻痺，てんかん，アミノ酸尿等であつた。その後Menkes^2），吉田ら^3）4）により同様の症例が報告されており，最近ではPaine症候群とも称されている^5）。

　本症はまだ3家系の報告しかみられず，極めて稀な小頭症の一型と考えられる。

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編集後記萬年　甫 23巻2号 , 1971年2月 , pp.214

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　先号の編集後記でも塚越委員が書いておられたが，本誌も23巻に達した。昭和23年11月が創刊であるが，筆者などは研究室に入つたばかり，当時雑誌や単行本を唐草模様の風呂敷にくるんでしよつて来る行商姿の本屋から，今度「脳及神経」という新しい雑誌が出ましたがいかがですかとすすめられたのが本誌に接したはじめである。のちにその編集の末席につらなろうなどとは夢にも思わなかつた。感ひとしおである。それにしても当時の編集委員の方々の大半がいまだに各方面で縦横に活躍しておられるのは誠によろこばしく，われわれ後輩にとつての大きな励ましとなつている。今後とも本誌がわが国の神経学の発展のために重要な役割を果たすよう大いに努力しなければならないと思う。

　数字がでて思い出したのだが，昨年1970年はフリッチュとヒッッィヒが大脳皮質運動領を実験的に証明してから100年目にあたつていた。筆者はかつてこの2人の原著「大脳の電気的興奮性にっいて」（Archiv für Ana—tomie und wissenschaftliche Medizin, 37：　300〜332，1870）を読んで大きな感銘を受け，「神経研究の進歩」（第8巻2号，昭和40年）にその翻訳をのせたことがあるが，これは電気生理学の濫觴でもあり，また中枢神経系の機能局在論にとつても画期的な価値をもつものであると思う。内容は実に新鮮で，随所に現代でも決して読みすごすことのできぬ重要な問題を含んでいる。たとえば，大脳の刺激効果には，灰白質と白質とでいずれがどんな価値をもつかを問題にするのはよいが，もしも灰白質と白質という概念のかわりに線維と細胞という言葉を対立させたとすると解決はむずかしいと述べたところなど，常日頃生理学畑の人々と意見を交換していていつもぶつかる事柄であり，100年も前にすでにこのことを考慮し問題にしていたのかと驚きかつ感心したことがあつた。筆者自身100年目ということに気付いたのが昨秋のことであり，何かこれを記念する企画を組むにも時がおそすぎた。残念なことであつた。

基本情報

Brain and Nerve 脳と神経
23巻2号
(1971年2月発行)

電子版ISSN：2185-405X 印刷版ISSN：0006-8969 医学書院

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