Japanese
English
筋組織化学アトラス10
代謝性ミオパチー(2)
Metabolic Myopathy
木下 真男
1
Masao Kinoshita
1
1東邦大学第二内科
1The Second Department of Internal Medicinc Toho University, School of Medicine
pp.114-117
発行日 1971年2月1日
Published Date 1971/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406202850
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筋線維内の解糖系酵素の欠損としてはPo—mpe病(acid maltase), McArdle症候群(phosphorylase, phosphofructokinase, pho—sphoglucomutase?, phosphohexoisomerase?)などが知られている。いずれもグリコーゲンが筋中にたまり,糖原病(glycogen storagedisease)と呼ばれている。
グリコーゲンはPAS染色で陽性に染まり,ジアスターゼでincubateすることによつて消失する。グリコーゲンのほか種々の物質がPAS陽性を呈するのでその区別は重要である。又,アミロイドと呼ばれる物質もPAS陽性であるが,これは一方酸性ムコ多糖類の性質も有し,従つて種々の染色でmetachromatic reactionを示す。又,アミロイドは多く間質,あるいは神経線維内に存在し,筋線維内にあるグリコーゲンと混同されることは少ない。
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