Brain and Nerve 脳と神経 24巻10号 (1972年10月発行)

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神経耳科アトラス6

神経耳科学の検査法（その3）—身体動揺検査川野　六郎 , 徳増　厚二 24巻10号 , 1972年10月 , pp.1271-1275

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はじめに

　病的な身体動揺は躯幹，四肢の平衡機能に破綻が生じた場合に現われてくる。視器，迷路，自己受容器，外受容器からのimpulseを小脳，脳幹などの中枢神経系が統御し，躯幹，四肢の骨格筋に筋緊張を与えて平衡を保つている。たとえば迷路からのimpulseが脊髄へ伝えられる中継点の一つとして前庭神経外側核（ダイテルス核）が重要である（第1図）。障害を受けた各受容器，中枢神経系によつて，その出現する身体動揺は各々特有な様相を示す。それは各障害部位から反射路を通つて，脊髄からのoutputという形で現われる。このoutputすなわち平衡障害の程度そのものを客観的に把え，分折することは障害の状態，程度を知るのみならず，障害部位診断にも役立つことが多い。

研究

定位脳手術よりみた視床内髄板の機能解剖吉益　倫夫 24巻10号 , 1972年10月 , pp.1277-1292

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Ｉ．はじめに

　いわゆる頑痛症に対しては種々の外科的治療が試みられてきた。著者らの教室ではThalamolaminotomyすなわち定位的視床内髄板破壊術^52）により除痛を行つてきた。その根拠となる理論は，視床における痛みの中継核として二つの部位が想定される。一つは痛みの内proto—pathicな部分をうける非特殊感覚核の内髄板（すなわち広義の髄板内核--n．centralis lateralis （CL），　centremédian （Ce又はCM），　n．　parafascicularis （Pf），　n．　li—mitansなど）であり，他は痛みのうちepicriticな部分を中継する特殊感覚核のventrobasal complex （V．　B．）である。この両者は互に密接な関係にあり，前者は，後者に対し促通的に，後者は前者に対し抑制的に働いていると考えられる^21）。従つて痛みをとるためには，非特殊核である内髄板を破壊する^20）と同時にこの二つの中継核間にあると考えられる反響回路を絶つことが必要であるという^51）。

　このThalamolaminotomyの対象となる頑痛には癌による痛み，視床痛・神経痛，種々の原因による中枢痛等があり，必ずしも一定した効果が得られるとは限らない。第1表は手術直後と3ヶ月後の効果を調べたもので，全く痛みのとれた例もあるが部分的に痛みが残つたり，再発するものがある。例えば癌による痛みはその性質上，痛みの範囲が広がつたり，再発してくることがある。視床痛にも有効であるが痛みの性質に変化がみられるにすぎないか，あるいは何とも表現できないようなdysesthesiaが残つたりする場合もある。原因のはつきりしない，いわゆる中枢痛では，特に効果が一定しなかつたり，精神的な影響を多分にうける症例がみられる。

破裂脳動脈瘤に対する持続脳室ドレナージの効果鈴木　二郎 , 吉本　高志 24巻10号 , 1972年10月 , pp.1293-1301

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はじめに

　我々は，先に1970年12月末日までに経験した，脳動脈瘤の頭蓋内直接手術例，385例の分析から，その手術時期，手術適応について我々の考え方を述べた^18）。その結論として，患者の意識状態の流れが最も大切な問題であり，comaのもの，あるいは，意識状態がdown hillcourseをとつているものでは，頭蓋内直接手術の適応ではなく，その他の臨床的事項は，余り神経質になる必要のないことを主張した。今までの一般の脳神経外科医の常識としては，破裂発作後3週間以内^11）12），あるいは，1週間以内^6）13）の症例では，手術をすべきではないという概念があつたが，この考え方は誤りであり，意識状態の流れを確実につかんで早期に手術をする事が望ましいと報告した。しかし，このようなcomaまたはdownhill courseをとっているものは，回復しないで，手術ができなくなり，救命し得なくなる症例が非常に多いのである。1966年発表された^10），全米20施設の脳動脈瘤の統計によつても，脳動脈瘤破裂発作後の経時的死亡例は，その初期に圧倒的に多く，これら急性期重症例の救命は，破裂脳動脈瘤症例への課題でもあつた。

　さて，脳動脈破裂後に起り，それが患者をdown hillcourseにおとし入れている大きな原因には，脳血管攣縮と出血血液が髄液系を閉塞して起る脳圧亢進とが考えられるが，今回は，前者はさておき，後者の脳圧亢進という事に着目して，その対策を試みた。昭和45年1月より，昭和46年7月末日までに経験した，急性期重症例の中で，13例に対して持続脳室ドレナージ^17）（continuousventricular drainage以下CVDと略す）を施行して，患者の一般状態を改善させ，11例を先に述べたような，我々の手術適応範囲内に持つて行く事ができ，頭蓋内直接手術を行ない，その入院中死亡例1例という結果を得たので，脳動脈瘤破裂後，急性期重症例に対する術前のCVDの効果及び実施に際しての注意等について報告する。

脳腫瘍患者髄液と脳腫瘍組織の量的脂酸構成について—特に意識障害と関連して小野寺　良久 , 蓮江　正道 , 山本　征夫 , 三輪　哲郎 24巻10号 , 1972年10月 , pp.1303-1309

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Ｉ．緒言

　我々は数年来，脳腫瘍の脂質脂酸代謝に注目し，薄層クロマトグラフィーあるいはガスクロマトグラフィーを用いて，研究^{9）18）〜20）}を続けて来た。今回は，脳腫瘍組織の脂酸と，髄液脂酸との間の関連性を追求するため，同一症例における術前の髄液と手術により摘出した腫瘍組織の脂酸構成をガスクロマトグラフィーにより分析し，アラキジン酸内部標準法を用いて，各脂酸を定量した。また臨床症状としては意識障害をとり上げ，意識障害時における脂酸の変化について検討した。

Effects of Ethanol on the Formation of Learning of a Maze and on Retrograde Amnesia in Carassius auratus Peter　O．　　Peretti 24巻10号 , 1972年10月 , pp.1311-1314

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　 Alcohol has been found to effect memory loss of humans. The literature suggests differences in learn-ing performance of fish due to physiological malfunc-tioning. The present research attempted to find out the effects of ethanol : (1) on the learning of a maze, and (2) on the retention of the maze habit by Caras-sius auratus. Lack of retention was assumed to be associated with (3) retrograde amnesia. Results sug-gested that ethanol (alcohol) was found to inhibit the memory of goldfish ; the concentration of the alcohol was an important variable ; the deficit was different for state-dependent learning, and, possible physiological malfunctioning of brain parts due to alcohol influence were associated with performance.

Craniofacial Dysostosis （crouzon氏病）に対する眼窩減圧術門田　紘輝 , 篠原　豊明 , 加川　瑞夫 24巻10号 , 1972年10月 , pp.1315-1319

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Ｉ．緒言

　小児の頭部の奇形である狭頭症（頭蓋骨癒合症）のなかには，顔面頭蓋の発育不良の為，眼窩が浅く，その為に眼球突出が起こり，かつ両側眼窩の離開を認めるものがある。1912年Crouzonは頭蓋顔面異骨症（Dysostosecranio faciale héréditaire；Crouzon's disease）として，この疾患を，遺伝性・家族性に起こる狭頭症の特殊型であると提唱した。狭頭症の頭蓋骨に対する手術の術式は，1881年Lane以来数多くの先達によつて頭蓋開溝術が適用され，その開溝方式はほぼ確立された感がある^2）4）7）（第1図）。Crouzon氏病においては，眼科の立場からKrönlein （1888）が，また脳神経外科的にはNaffzlger （1935）が眼球突出の外科治療を試みて以来^8），頭蓋開溝術に加えて，眼窩減圧術が行なわれて来た^6）。

　我々は最近3例のCrouzon氏病に，眼窩減圧術と頭蓋開溝術とを行なう機会を得たので，我々の行なつている眼窩減圧術の手技，fronto-zygomatico-sphenoidalapproachを中心に述べてみる。

書評

—Joseph Meites　編—Hypophysiotropic Hormones of the Hypothalamus—Assays and Chemistry 加川　瑞夫 24巻10号 , 1972年10月 , pp.1292

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　近年，neurohumoral controlに関する知見は著しい発展をとげつつある。なかでも，視床下部が脳下垂体に及ぼす種々な作用については古くから云々されていた。1961年，視床下部より脳下垂体に作用すると考えられる微量の抽出物が証明されて以来，この物質に関する多くの報告をみるようになつている。

　本著は1969年に行なわれたneu—roendocrinologyのシンポジウムのproceedingとして発刊されたもので，neuroendocrinology，殊にHy—pothalamic Hypophysiotropic Hor—monesに関する最も新しい知見の集大成を試みた書物として注目すべきであろう。

—Dohrenwend, B．　P．　他著・相場　均　訳—精神障害の社会心理学加藤　正明 24巻10号 , 1972年10月 , pp.1301

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"精神障害の社会環境説を実証する著作　—ドーレンウエンド「精神障害の社会心理学"」

　日本でも欧米でも低い社会階層に精神障害やその他の病気が多いという統計が出ている。しかし，それが「環境によるか素質によるか」という議論は，アメリカでもやはり問題になっている。つまり，両者の相関があることは認められながら「氏か育ちか」のニワトリタマゴの議論が未だに解決されていないのである。

—McIlwain, H．他著—Biochemistry and the Central Nervous System 塚田　裕三 24巻10号 , 1972年10月 , pp.1314

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　本書も版を重ね第4版が1971年に上梓された。初版が1955年であるから既に16年を経たことになる。その間1957年には日本語訳が臺，黒川らによつて出版されているし，スペイン語訳やロシア語訳も出ており，神経化学の教科書として世界中で広く用いられてきた。

　この間神経化学の国際専門誌J．Neurochem．（1956）が発刊されるようになり，この領域の研究業績は飛躍的に蓄積された。

症例報告

長期生存した原発性橋出血例の経時的な気脳断層写古和田　正悦 , 山口　昂一 , 伊藤　善太郎 , 松岡　茂 24巻10号 , 1972年10月 , pp.1329-1332

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　原発性橋出血の予後は極めて不良であり，出血発作後3日以内に約80％が死亡するといわれる^3）8）．最近私達はV-Aシャントおよび橋内血腫を摘出した術後に，長期間生存した原発性橋出血を2症例経験しているが^5），これらの症例の退院までの経過中に気脳断層写で脳幹部の経時的な形態の変化を追跡することが出来たので報告する。

運動無視（négligence motrice,Casteigne）を呈した脳腫瘍の1例鳥居　方策 , 小山　善子 , 伊藤　治英 , 杉野　実 24巻10号 , 1972年10月 , pp.1333-1339

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　26歳の右利きの男で，昭和46年5月始めより頭痛を認め，その後右の粗大力低下と言語障害を訴え，6月2日に金沢大学脳神経外科に入院した．右半身のごく軽度の知覚運動障害，運動失語，失算のほか，右半身に次のような特徴的な行為の障害を呈した。すなわち，患者は「右の手足が動かない」と信じており，右上下肢の無使用，忘却が顕著であつた。命令ならびに激励により行為は一応可能であるが，遅鈍で不確実で，粗大な動作の完成がとくに困難であつた。6月8日に手術をおこない，左中心領白質より直径3．5cmの腫瘍組織を剔除した。

　本症例に見られた行為の障害は，最近Castelgneら^3）（1970）が「運動無視négligence motrice」の名の下に報告した症状とほぼ完全に一致する。本症状に関して若干の考察を加えた。

Progressive Subcortical Gliosis （Neumann）と思われる初老期痴呆の1剖検例調　輝男 , 志田　堅四郎 , 福島　武雄 , 長野　光生 24巻10号 , 1972年10月 , pp.1341-1347

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緒言

　初老期痴呆の代表的疾患の1つであるPick病は1892年Arnold Pick^18）が進行性非動脈硬化性の痴呆を臨床的に記載したことにはじまる。1911年Alzheimer^1）はこの疾患に特異な病理所見を見出した。1926年OnariとSpatz^17）はこれを1つの疾患単位としてPick病と命名し，以後Pick病の報告があいついだ^{22）3）20）6）}。

　このPick病の特徴としては，特異な人格変化，特有な態度，滞渋言語などの臨床症状を呈し^{4）5）26）}，剖検で肉眼的に前頭葉あるいは側頭葉に限局性の萎縮がみられ，組織学的には層状の神経細胞脱落，Pick細胞とよばれる胞体の腫大した神経細胞および嗜銀球の出現，皮質下白質を中心とした膠質症が認められる^7）22），ということがあげられている。

薬剤

頭蓋内圧亢進時における脳血管拡張剤（シンナリジン）の脳循環におよぼす影響について長尾　省吾 , 岩槻　清 , 松本　勝治郎 , 真鍋　武聰 , 大田　浩右 24巻10号 , 1972年10月 , pp.1353-1361

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Ｉ．はじめに

　高血圧，脳動脈硬化症，脳血栓らの脳血管障害患者においては，脳血管抵抗の増大，脳血流量の減少，さらに脳酸素消費量の減少などが認められるが，近年，これらの脳血流動態を改善せしめるために，種々の脳血管拡張剤が使用されている^1）〜5）。

　脳血管拡張剤投与の終局の目的は，脳血流の増大により側副血行を増加させ，脳血管障害により生じた脳虚血部を縮小せしめることにある^6）。同時に脳血管拡張剤投与により，血管床の増大をともない，多かれ少なかれ頭蓋内圧の上昇をきたすのも事実である。

第30回日本脳神経外科学会総会

パネルディスカッション〔F-K〕抄録・追加・討論古和田　正悦 24巻10号 , 1972年10月 , pp.1371-1410

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F〔1-12〕脳神経外科領域における神経生理学の応用

座長：堀　浩　教授

【F−1】意識障害評価のためのVERおよびEEGの自動処理

　JEC−7型電子計算機を使用して，脳波および閃光刺激による誘発反応を所定の目的に従つて自動処理し，その結果を臨床医に理解しやすい形でCRT上に表示またはデジタルプロッターに自動描記させた。

　脳波は基調パターンを自動識別してヒストグラムを作製したのち，16秒間毎に定義された3次元空間内に飛跡する点として表示され，6〜12時間の測定後に得られた軌道変動の分散の度合を算出し，意識障害の症例の脳波を計量的に表現し予後と対比した。またヒストグラム上のモードをとりだして，これを経時的に周波数で分割された同心円内に投射し，長時間の脳波の変化の概略を知るのに便利な表示様式を行ない，コンピューターに内蔵されたCRT上で観察した。さらに周波数の外に振幅を3段階に分けて5分割された同心の長円形に経時的に投射しその結果をデジタルプロッターで自動描記し脳波の変化の概略をより立体視できるようにした。

海外文献

気脳撮影後の脳室拡大／少年期糖尿病患者らの知覚認知閾 Rovit,　R．　L , Schechter,　M．　M． , Ortega,　B． , Brinker　R．　A． 24巻10号 , 1972年10月 , pp.1410,1411

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　8例の交通性水頭症の患者に気脳撮影を行なつた所，検査后脳室の拡大を見た。水頭症の原因としては．脳底部のクモ膜炎2例，特発性脳内血腫1例，5例が外傷性である。拡大した脳室の部位は，前角，側角にもつとも著しい拡大がみられたが，第三脳室，中脳水道，第四脳室等にもみられた。初回の検査后，24時間たつて残つている空気を再び撮影したのであるが，2例でminimal,3例にmoderate,3例に15〜19mmに及ぶ著しい拡大がみられた。数例では72時間の検査でも更に脳室の拡大がみられたが，大体，24時間で脳室の拡大は最高になるようである。注入した空気は，これ等の症例では2週間にわたつてかなり残つているが，漸次減りつつはあり，脳室に空気が残つている事が脳室拡大の原因とはなり難い。

　脳室の拡大は2〜13日続いている。拡大をきたす原因としては二つの事が考えられる。一つは空気が穹窿部のクモ膜下腔を満たし，髄液の吸収が防げられる。健康人の場合には考えられない事であるが，これらの症例ではすでに病的状態が存在しているため，吸収不全がすぐ表面にあらわれる。もう一つの考えられる原因は，脳室内の髄液が空気で置換されるため，今まで行われて来ていた，脳室壁を通しての髄液の吸収が妨げられる事である。実験によれば脳室系を閉塞させると1〜2時間で脳室の拡大がおこつてくる。

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編集後記塚越　広 24巻10号 , 1972年10月 , pp.1412

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　何か月か前，ある著明な外国の神経学者の論文を年代順にしらべたことがある。驚いたことに，その人の活動期には1年に10編以上のオリジナルを書いていることを知った。1月にほぼ1編位の割で論文を書いていたことになる。

　勿論，論文の数が多ければよいというものではない。数が多くても内容の伴わない論文は無価値であり，数は僅かでも内容の優れた論文を書く方がよいことは明らかである。しかし内容が立派であれば，論文の数は多いに越したことはあるまい。その学者の論文は何れも時代の先端をゆく優れたものと思われた。

基本情報

Brain and Nerve 脳と神経
24巻10号
(1972年10月発行)

電子版ISSN：2185-405X 印刷版ISSN：0006-8969 医学書院

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